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南極のオキアミのおはなし~世界的な異常気象 [海のいきもの]

こんなニュースを目にしました。

☆猛暑で北極の氷山に亀裂、観測史上初の異常事態に
(Forbes JAPANのニュースより)
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180831-00022783-forbes-bus_all

本来、溶けることがなかった海氷が解け始めたという
内容です。
世界的な異常気象がとうとう北極に影響を及ぼし始め、
地球を冷やしたり、気象をコントロールしていた
海洋循環が停滞し、さらなる高温を及ぼす危険性が
指摘されています。
それは乾燥した夏が長く続き、熱波や干ばつ、森林火災が増える
恐れがあるそうです。

シマヘビが話してくれたことが事実になろうとしています。
日本の自然の中に住んでいるシマヘビは、大きな自然の
変動を感じとっていたんですね・・・

5年前、南極のオキアミとおはなしした内容をご紹介します。

☆南極のオキアミとのおはなし

ナンキョクオキアミは、南極海の海にいるエビに似た
プランクトンの仲間です。
体長は約6センチ
南極に住むペンギン、アザラシ、クジラ、アホウドリ、
イカや魚達など、ほとんどの生き物の貴重な食料となっています。
オキアミは蛋白質やビタミンを豊富に含みます。
健康への有効性も注目されています。
釣りの餌、飼料、加工食品、サプリメントの原料として
世界中で大量に採られ、利用されています。
近年、人間のオキアミの大量摂取のため、生態系が
崩されることが心配されて、保全運動も起こっているそうです。

オ「南極の海は命をはぐぐむ豊かな海。
  私たちはそれを支える土台。
  海流から集まってきたり、海底から上に押し上げられた豊かな資源。  
  それらを食べて爆発的に増える。
  オキアミの繁殖力は、食べても食べても食べつくされないように
  命の輪をめぐる根幹をゆるがされないように。

  海の氷の水の動きで混ぜ合わされて、海底のミネラルと
  融合して海の資源となるんだ。
  それらを食べてオキアミは成長できる。

  クジラが生きるのも私たちがいるから。
  大きな海を渡って旅出来るのも
  子供を育てる間私たちの栄養だけで生きる。
  私たちの栄養は無限。
  海の豊かな資源を取り込んで他の命を生かす。

  私たちが生きる価値は他の命を支えること。
  自分たちが生き残って自然の行く末を見守ること。

  どんな大きな種でも 小さな種に支えられて生きている。
  南極の海は命の宝庫。
  氷が出来ないと命の源が循環できない。
  
  大きな種が減ってしまう源には、私たち小さなものが
  うまく循環できていないシステムがあることを見逃さないでね。

  いつか氷ができなくなる日がきたら、
  命そのものが消えてしまう日がくるのだから。」

オキアミが言っていた氷ができないと命の源が循環できないという
システムをネットなどで調べてみました。

南極の海に氷がはると、塩分濃度の濃く重くなった海水が
出来て海底にしずみます。
そのかわりに深層水が海面にあがってくるのだそうです。
この深層水には豊かな栄養がいっぱいあり、なんと日本の海の周りより
8~10倍もあるのだそうです。
この深層水のめぐりがオキアミを育て、クジラなどのいきものたちが
生きていくのを支えています。

また、この冷たくて重い南極の海水は、深い海の底に沈みこんで
南極の外へ流れ出しているそうです。
この流れ出す力が、地球全体をまわる深層流
(しんそうりゅう)を動かしています。
深層流は千年以上かけて地球の海を回っていて、
地球の気候などの環境に大きな役割を果たしていると
考えられています。

南極の海と氷が、地球上の生態系を支えていると
いっても過言ではありません。
今、地球温暖化で氷ができにくくなっています。
人間がオキアミの大量摂取することなど、
オキアミが減っていく原因がどんどん生まれています。
オキアミが言っていたように、オキアミが生き残れない海は
すべての命が消えてしまうということなんです。

========================

ここまでが5年前に書いたおはなしの内容です。

南極のオキアミのおはなしは、そのまま北極の氷が解けて
地球全体をまわる深層流が停滞してしまうことにつながっています。

シマヘビがはなしてくれたことは、オキアミのおはなしへと
通じ、そして世界的な異常気象への問題提起へとつながって
いきました・・・

オキアミとおはなしした5年前よりも、日本だけでも異常気象、
自然災害の多発は目に見えて増大しています。

これから自然はどうなっていってしまうのでしょうか・・・
シマヘビが言ってくれたように、人もいきものたちも
時代に沿って生き抜いていかなくてはならない時期に
入ってきてしまったのでしょうか・・・

深く考えさせられる記事でした。

シマヘビのおはなし~時代に沿って生き抜くこと [は虫類のおはなし]

一昨日のことです。
お昼過ぎの暑い時間帯からの帰宅途中、我が家への
路地に入りました。
すると、私の右横の塀に沿った道路の隅を
緑色の立派なシマヘビが全速力で這ってきました!
私と同じ方向に向かって、早足の私と併走するほどの
速さでびゅ~んと這っています。
面白いので20メートル位ヘビと並んで歩きました。

写真を撮らせてもらおうかとも思ったのですが、
カメラを持っていなかったし、撮るとしてもスマホです。
何より、日陰とは言えヘビが「暑ち~!!」と急いで
いたので、足止めはかわいそうだと思いました(^^;)

ヘビは立派な庭木のあるご近所さんのお庭に
すっと入っていきました。
木陰で立ち止まって、ほっとした様子でした。
少し眺めていたら、すうっと庭の奥に消えていきました。

こんな真夏に走るシマヘビと出会ったのは初めてだったので
おはなししてみました。

シ「木陰にはいっぱい食べ物があるんだよ。」

私「どんなもの?」

シ「カナヘビ(トカゲの一種です)や虫とか、小さな小鳥を
  獲ることもある。
  だから、思ったよりここで生きていけるんだよ。」

いつもの散歩道なら山や緑があって、ヘビも暮らしやすそう
なのですが、庭木のあるお宅があってもココは住宅街です。
春は小さなヘビが死んでいる姿を時々みかけました。

シ「僕は道路のつくりを覚えた。
  壁に沿って道づたいに行けば、そうそう交通事故
  にも遭わない。
  僕は二年生きてる。もっと大きくなって長生き
  したいよ。」

私「昔会ったヘビは、よく交通事故で死んでた。
  君は今の時代に沿って生きているんだね。」

シ「小さい頃は命の危険もいっぱいあった。
  事故も天敵にもあった。
  でも、経験が僕に生きる知恵を授けてくれて、
  住宅街でも生き延びる術を身につけたんだ。
  
  僕のほかにメスもいるよ。
  ちゃんとみんなで生き延びて、子孫を残すんだ。
  僕らは森の番人であると同時に、自然の移り変わりを
  見ていく存在。

  時代は変わって、ヘビも森の外で生き延びなくちゃならない。
  たくましく、適応力を持って、人にあまり姿を見られず、
  安全に生きているんだ。

私「なぜ、私に姿を見せてくれたの?」

シ「僕らが生きているって示したかったのさ。
  たくましく生き残っていることを。
  ヘビは本当に数が減った。
  餌のカエルも減っていると思う。
  でも、それ以外の食べ物を食べて、
  少数でも生き残れること。
  それを知っていてほしかったんだ。

  時代に適応し、順応すること。
  それも進化だと思う。
  今、生き物にそれが求められているんだと思う。
  
  今年の暑さに負けない種。
  特に虫はどんどん進化してる。
  生き物は貪欲だ。
  生き残り、子孫を残すこと。
  自分達の道を築いていくこと。
  それが本能というものさ。

  ただ知恵をつけなくてはいけない。
  日々、日々、年々、年々・・・
  生き方も環境も変わってきている。
  それを研究し、学び、生きていくのさ。」

私「すごいね!
  今の気象状況を君はどう思っているの?」

シ「僕ら湿ったところを好む生き物には結構辛いよね。
  水を求めて涼を得るから。
  ただこの高温もいつまでも続かない。
  秋にはぐっと寒くなると思う。
  冬と夏の気温差が激しくなると思う。
  体温調節が苦手な僕らにとって、辛い変化だと思う。
  地熱が下がらない、そして冬は上がらない。
  そんなふうになっていくと思う。」

私「その変化にどう対応しているの?」

シ「年々、少しずつ体を変えていく。
  脱皮の時期を考える。
  そのときが一番体力を使っているからね。
  産卵や繁殖の時期も変える。
  季節でなく気温でね。
  冬眠の時期も早まる。
  長く冬眠できるものが勝つだろうね。
  そんなふうにして、少しずつ変えていくよ。
  そして生き残ったものだけが、
  次の世代につなげられるんだ。」

私「厳しい時代に入ってきたね・・・」

シ「そうだと思う。人間にとっても。
  この季節ごとの極端な変化はもっとひどくなるだろう。
  人間も生き延びる時代に入ってきている。
  心と体を鍛えて、僕らのように生きていってほしい。
  今は命を守ることが先決だ。
  木々もみどりも変化してる。
  みな、この季節や気温に適応するようにね。」

私「どうもありがとう。」

シマヘビは、今年の猛暑と今後の環境の変化をしっかりと
見据えて生きていました。
植物や虫、いきものたちは少しずつ、適応に向けて変化している・・
それくらい今の自然環境は厳しくなってきているのだと思います。

数年前からのゲリラ豪雨や秋になっても台風がきたり、猛暑や
大寒波・・・と日本だけではなく世界中で、自然災害による
被害が多発しています。
後戻りできないほど、自然環境は変化してきているのかもしれません。

この時代をどう生きていくのか・・・
シマヘビに問題を提起されたような思いがしました。
あまりの暑さで、日中は水分補給や行動に気をつけて、熱中症に
ならないように気をつけていましたが・・・
猛暑でそれが精一杯の毎日でした。

これからの暑さ、寒さ、自然の変化がとても心配です。
そして、人も植物もいきものたちも、頑張って生きていけますように。
自然環境が穏やかに命を包んでいってくれますように。
   

オナガとイソヒヨドリの親心 [鳥のおはなし]

昨日と今日、オナガとイソヒヨドリの若鳥の成長の様子を
見せてもらうことができました。

昨日の早朝はオナガ。
二羽の親鳥と二羽の若鳥が元気よく鳴きながら
飛んできて電線にとまり、仲睦まじい姿を
見せてくれました。


オナガ (Azure-winged Magpie) / Dakiny

オナガです。おかりした写真です。
私が会った若鳥はこの子より尾羽が長くなっていました。

二羽の若鳥は成鳥の尾羽の3分の2位の長さに
まで伸びていました。
体の大きさは親鳥と変わらないくらいでした。
すっかり大きくなったのに、親鳥のくちばしを
つついて甘えていました(笑)

オナガとおはなししてみました。
親鳥が答えてくれました。

オ「私たちは個別に分かれて暮らしているよ。
  つがいの単位で、子供達とともにひとつの群れで。
  今はそういう時期。
  子供達も無事に巣立って、今は群れの一員として
  自立のときを待っている。」

私「立派に成長したね!」

オ「もう2~3ヶ月もすれば大人と変わらない。
  立派な若鳥だ。
  子供達の成長が嬉しいよ。」

私「オナガは冬は大きな群れになるよね?」

オ「今は小単位の群れだが、冬は10~20羽の
  群れになる。
  そこで協調性とチームワークを学び、
  来年のつがい相手を見極める大事な
  時期なんだ。

  私たちの子供達も来年にはつがいを持つだろう。
  楽しみだよ。」

私「また元気な姿を見せてね!」

オ「来年は子供達が親鳥になって君のところへ
  やってくるだろう。また会おうね!」

今朝は、先日『どうして人間は鳥と話せないの?』と
聞いてくれたイソヒヨドリの若鳥が飛んできてくれました!

私とクッキーが川沿いの散歩道から大きな道に
出ようとしたところを、ストップ!と言うように
飛んできて、すぐ横の柵に止まってきれいな歌声を
少し聞かせてくれました。

イソヒヨドリの歌声なのですが、まだ稚拙で(笑)
節も短くしか歌えていません。
「僕、ここまで歌えるんだよ!」と
それでも得意になって聞かせてくれました。

すると、もう一羽の兄弟も飛んできて、同じ節を
歌ってくれました。
二羽は競争するように柵と川の間を飛び交いながら
歌っています。

そこへお父さん鳥が飛んできて、高い柱のてっぺんに
止まりました。お父さんの聞かせてくれた歌の素晴らしいこと!
複雑な節回しの旋律をいくつも変えながら、長く長く歌ってくれています。
子供達にお手本を聞かせているのです。
子供達は負けじと真似して歌っていますが、まだ同じ旋律を
繰り返すのが精一杯です。
飛び交って遊んでは歌いを繰り返していました。

そうか~、イソヒヨドリはこうやって美しい歌を
覚えているんだなあと思いました。
感心していると、お父さんと若鳥たちは満足そうに
飛んで行きました。


blue rock thrush / T_Monk

イソヒヨドリの成鳥のオスです。(おかりした写真です。)
歌うのはオスです。

☆サントリー愛鳥活動 イソヒヨドリ 鳴き声
参考に聞いてみてくださいね♪
もっと複雑な節回しだったり、個々の鳥によって歌は違っています。
https://www.suntory.co.jp/eco/birds/encyclopedia/detail/4524.html

イソヒヨドリとおはなししてみました。

父鳥「今、子供達に歌を教えているんだ。
  まだ半分も歌えていないが、少しずつうまくなっている。」

若鳥「僕達、頑張ってるよ!」

父「歌は私たちの言葉なんだ。
  女性の気を引く。自分をアピールする。
  伴侶を得て、家族を持つことが目的だからね。」

お父さん鳥はハンサムで実にダンディです。(^^)
メス鳥の心を射止めそうだな~と思いました。

父「よい歌うたいは、よい伴侶に認められる。
  羽根の美しさより、歌声のほうが遠くに響き、
  相手の心を打つ。

  私の子供達にもよいパートナーとめぐり合ってほしい。
  めぐり合いのチャンスは歌声からなんだ。」

私「そうなんだね!
  オナガは冬にみんなで過ごすことで、
  相性や協調性で相手を探すんだって。」

父「彼等は歌声が上手じゃないからね。」

☆サントリー愛鳥活動 オナガの声です。(^^;)
確かにイソヒヨさんと比べたらねえ・・・
https://www.suntory.co.jp/eco/birds/encyclopedia/detail/1401.html

父「代わりに彼等は頭がいい。(カラスの仲間です。)
  カラスのようにチームを作って、敵から身を守り、
  仲間で遊び、大勢の中で生きている。
  心のコミュニケーションが彼等のアプローチ。

  私たちは繁殖以外は単独のことが多いから、
  遠くに響くよい声でメッセージを届けるんだよ。」

私「鳥によって違うんだね。」

父「踊りのうまい鳥もいるしね。
  みんなそれぞれに努力をして、家族を持つんだよ。
  私たちの目的は、世代をつなげていくことだからね。」

私「そうだね。頑張ってね!」

父「また君によい歌声を聴かせられるよう、
  子供達に言っておくよ。
  楽しみに待っていてくれ!」

私「どうもありがとう!」

オナガとイソヒヨドリ、家族を持つための方法は
それぞれ違っていますが、若鳥の未来を思う親心は
一緒なんですね(^^)
心がほっこりしました。

散歩道では顔なじみの鳥たちが挨拶をしてくれたりして、
私にとっても幸せな時間です♪
最近はクッキーもすっかり顔なじみで、犬がいても
大丈夫な高さや近さまでそばに飛んできてくれる
ようになりました。
クッキーも目を白黒させて鳥を見上げています(笑)

若鳥達の成長が楽しみです!



夏のいきもの、なぜ?なに?リクエスト~トビのおはなし [鳥のおはなし]

『夏のいきもの、なぜ?なに?リクエスト』の第一段を
ご紹介させていただきます!

Hayaさんからのご質問です。

======================

趣味でよく河原に出ます。模型飛行機を飛ばしているので
飛ぶ生き物は気になります。
いつも感心するのはトンビの素晴らしい滑空と滞空テクニックです。
人間では絶対にわからないような小さな小さな上昇風を
見つけて上がっていきます。
若い頃朝霧高原でパラグライダーをやっていたのですが、
夏の安定した斜面上昇風を楽しんでいると、トビが真横に来て首を傾げ、
じっとこちらを見ていたことが有りました。
彼はどう思っていたのでしょうか・・・。

なぜあんなに飛ぶのが上手なんですか。
それに、あまり地上にはご飯はないように思えるのですが、
どうやって食べ物を見つけているのでしょうか。
辛いこと、楽しいことを教えてください。

=====================

模型飛行機の設計をなさったり、ご自身もパラグライダーで
大空を飛んだことがあるHayaさんからのご質問です。
このご応募をいただいたとき、トビとのおはなしにワクワクしました!

トビとおはなしをしてみました。

トビ全体に話しかけてみて、答えてくれたトビとおはなししました。
こういう場合、自分が話してもいいよ!という鳥が協力してくれます。


トビ / kenishigaki

トビです。おかりした写真です。

ト「僕らは上昇気流を捉えるのが得意なんだ。
  まず風を読む。鼻腔で風のにおいを感じて、
  湿り気があるか、乾いているか。
  そして方向を知る。

  湿った風は遅い。乾いた風は早い。
  湿った風と乾いた風の境目、そこが上に向く風になる。

  そのちょうど境目に体を滑り込ませ、背中に風を受ける。
  翼の角度を調整し、早い風に乗り、空中で安定させる。
  静止できればあとは乗るだけだ。」

トビの言う湿った風は、あたたかく湿った空気のようです。
そういうあたたかい空気は上に昇るので上昇気流になりやすく、
その湿った風の一番上まで飛び、上昇気流のてっぺんまでいくようです。
ふわふわの空気のボールに乗るように境目に乗ったら、乾いた温度の
低い風との境目はより風が強くなっているようです。

私の感覚で言うと、ストーブをつけてあたたまった室内の窓を開けると、
あたたかい空気が外に出て、一気に冷たい風が入ってくる感じを想像
しました。

その強い風を感じたら、それを背にして一気に風に乗るようです。
海の波乗りに近い感じでしょうか。
風の流れに安定できたら、あとはゆっくりと風に舞うようです。
それが一番長く舞っていられる方法だと教えてくれました。

ト「風に乗ってどこまでも飛ぶんだ。
  長く長く気流に乗る。
  その心地よさと言ったら!最高だよ!
  何よりも飛ぶことが楽しい。

  風の境目を読むことが出来るのは、
  トビやワシ、タカの特性だ。
  カラスにも出来るけど、翼の角度とつくりが違う。
  風切羽根の長さが違う。
  長く水平で柔軟な羽根は、風を通し、
  かつ角度によって抵抗性が出る。
  拡げれば風を受ける。縮めれば急降下できる。
  急降下の際、羽根は風を通す。
  拡げたときには受け止める。

  そして筋肉。しなやかな胸筋が翼を自由自在に動かす。
  右と左の角度を変えることもできる。
  尾羽も一ミリ単位で調整する。
  それを感覚だけでやってのける。
  羽根の一本一本が鋭敏に反応する。
  考えてはいない。
  体がやるんだ。
  
  風を読み、心と体が一体となり
  自分が風とひとつになったように感じられる。
  空とひとつになった感覚。
  なににも変えがたい。

  その感覚を彼は感じたのではないだろうか。
  (お若い頃のパラグライダーに乗ったHayaさんが)
  翼はない。
  だが確かに心は飛んでいた ひとつに。
  空と一体になっていた。

  わかるか その感覚が。
  だから彼(一緒に飛んでいたトビ)は見た
  その人間を。(Hayaさんを)
  
  わかるか 私たちの心が。
  風とひとつになったのか?
  わかったのか?

  そうして認めたに違いない。
  共有したかったのだろう。
  その感覚を。」

私「どうもありがとう!」

トビの話してくれた光景と気持ちがありありと伝わってきました!
圧倒的な情景でしばらく言葉が出てきませんでした。
感動的でした。

しばらくそれを味わったあと質問してみました。

私「地上ではどうやって食べ物を見つけていますか?」

ト「すぐ腐臭がする。川べりでは死んだ魚を食べる。
  主に死肉をあさっている。
  捕まえることもあるが、リスクも高い。
  
  落ちているものを目とにおいで捉えて
  そこに舞い降りて食べることが多いよ。」

トビなどのタカ類は非常に目がいいそうです。

☆目ディアの鷲、鷹の視力に関するページです。
ご参考になさっていただけると嬉しいです。
https://eye-media.jp/entertainment/%E9%B3%A5%E3%81%AE%E7%9B%AE%E3%81%AE%E4%BB%95%E7%B5%84%E3%81%BF/

私「辛いことや楽しいことを教えてください。」

ト「カラスが図に乗ることだ。数羽で襲ってくる。
  我々は戦いを好まない。
  他のトビがいても、空の高さを段階的に飛んで
  ただ風を楽しみ、腐肉をあさる。
  ゴミもあさる。(このトビは主に海だそうです。)
  
  そこがカラスと生活圏が重なるのだろう。
  奴らは数羽で襲ってくるし、しかもしつこい。
  遊びで俺達を襲うことがある。
  あれはたまらんね。」

よほど腹がたったのか、一人称が僕から俺になっていました。

私「大変だね。楽しいことは?」

ト「やはり飛ぶことだ。
  飛ぶために生きている。
  風とひとつになるために。
  
  人間が空を飛んだ理由がわかる。
  翼がなくとも 空への憧れがあることが。

  命はみんな自由だ。
  魂は飛べる。
  それを覚えているのだろう。
  心が欲するんだ。
  
  だから飛べばいい 心でも。
  空はみんなに開かれている。
  自由だ。」

トビからのメッセージは以上でした。

トビやワシタカ類の生態がわかりやすいようにご参考になるページをご紹介
させていたただきます。

☆円山動物園 トビのページ
http://www.city.sapporo.jp/zoo/red_data_book/aves_14.html

☆円山動物園 トビのデューク君のフリーフライトの動画
https://youtu.be/vpTq6ZZba-c

☆猛禽類保護センター イヌワシの飛翔
http://www.raptor-c.com/moukin3_4a.html

Hayaさんからトビのメッセージのご感想をいただきました。

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トビの言うことがいちいちはっきりと理解できて、この場に彼がいるようです。
風の際に上に上がる風が出る、そのとおりです。パラグライダーや模型グライダーを
愛好する僕らはこれをサーマルと呼びます。熱上昇風のことですね。

カンを研ぎ澄ませているとサーマルが見えてきます。

朝霧高原でトビと会ったときのことを徐々に思い出してきました。
いまから25年も前です。
平日に一人で、朝霧高原の毛無山からフライトしました。
夏の真っ盛りで海風が西富士の風の谷・隘路に吹き込み、
毛無の尾根に当たって安定した斜面上昇風となっていました。

午前10時頃に尾根からテイクオフし、この安定した斜面上昇風に
「身を任せて」ゆりかごの中のように一人飛び続けていました。
午後1時になった頃でしょうか、数羽のトビとともに
上昇風の中に居たのですがその中の一羽が私の右側、
手を伸ばせば届きそうなくらいの近くまで
よってきて、チラチラとこちらを見ていました。

若い頃すべてが楽しかった頃の話ですから
すべてが光り輝いている思い出です。
午後の熱い風の中
トビと私は気が通じあったような錯覚を覚えました。

彼が私を自分と同じ飛ぶ命として認識してくれたような…。

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パラグライダーで飛んでいた頃、人間も大昔に空を飛んでいた記憶が
DNAに刻まれているのではないかと思ったことがあよくありました。
飛ぶことに集中して空を駆けるとき、体は翼と一体化して
鳥のように空を滑ってゆくことができる瞬間があると感じていました。

若さゆえの偉大な勘違いだったのかもしれません。
ですが、今でも河川敷でグライダーを投げていると
機体に自分が乗っているような感覚になることがあります。

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Hayaさんとトビが心をひとつにして、大空を舞っている光景が
目に浮かぶようでした。
Hayaさんのトビへの思いが伝わってきました。
まるで小説や映画のワンシーンのようで感動的で
胸がいっぱいになりました!

空への飽くなき憧れや探究心、思いは鳥も人間も同じなのだと感じました。
Hayaさんとトビが空で目を合わせたとき、思いはひとつだったのではないでしょうか。
空を飛ぶ仲間として、トビは見つめてくれていたのかもしれません。
かけがえのない素敵な思い出ですね。

空を飛ぶトビの誇りや思い、気高さを感じられたセッション
となりました。

Hayaさん、トビとおはなしをさせていただき、
本当にどうもありがとうございました!

Hayaさんとトビとの絆がこれからも
はてしなく大空へとつながっていきますように。

=====================
☆『夏のいきもの、なぜ?なに?リクエスト』を募集中です!

頑張って夏を生きているいきものたちに
聞いてみたいことはありませんか?
いきものたちからのメッセージをお届けします。

まだまだ募集中です!

詳しくはコチラまで(^^)
https://nijino-ehon.blog.so-net.ne.jp/2018-08-08

イソヒヨドリからのなぜ?なに?~どうして人間は鳥と話せないの? [鳥のおはなし]

☆夏のいきもの、なぜ?なに?リクエストの
応募は終了いたしました。
ご協力をいただき、どうもありがとうございました!
======================

残暑お見舞い申し上げます。

昨日の静岡は久しぶりに涼しい夜になりました。
秋の気配を感じさせる爽やかな風が吹き、
虫の音を子守唄に眠りました。
窓を開けて眠れたのは久しぶりです。
日中はまだ暑いですが、少しずつ朝晩の風が変わって
きているのかもしれません。

☆散歩道で出会ったもの~♪

20180727カラスウリ.JPG
7月27日 カラスウリの花 
なんだか幻想的ですね。

20180811アオサギ1.JPG
8月11日 アオサギに写真を撮ってもいいか話しかけているところ。
カメラ目線で聞いてくれています。

20180811アオサギ2.JPG
「いいよ~」とリラックスして自分の時間に戻るアオサギ

昨日の朝のクッキーとの散歩道。

元気なイソヒヨドリ3兄弟に出会いました。
川べりをじゃれあって飛び回っています。

2018817イソヒヨドリ1.JPG
そのうちの一羽が私に興味を持ったみたいです。
イソヒヨドリの地鳴きに口真似をすると、興味深そうに
聞いています(^^)

ずっとそばにいてくれたので、写真を撮らせてもらいました。
ワクワクしている気持ちが伝わってきたので、後から
ゆっくり話そうね~と約束したら、元気よく飛んで
いきました。
少し離れた場所に親鳥がいて、じゃれあう3羽を
あたたかく見守っていました。

帰宅してから、イソヒヨドリとおはなししてみました。

イ「巣立って一ヶ月近くたつよ。
  今、3羽の兄弟とお父さんとお母さんと一緒だった。
  僕はオスだけど、まだ羽根がよくわからない色なんだ。
  来年は綺麗な青色になるよ!」

私「今日はよく姿を見せてくれたね。ありがとう!」

イ「すごく面白いと思ったんだ。鳥の口真似をしてて。
  僕らの仲間じゃないのに、『トテテ』って、
  お父さんみたいに鳴いてた。
  でも人間だし、黒い犬(クッキー)もいるし、
  興味津々だった。
  僕の声(心の)も聞こえてるし。
  変てこ新人類だね!
  昔は人も鳥と話せていたって本当?」

私「本当だよ。私達の祖先は話せていたみたい。」

イ「今はどうして話せないの?」

私「人間は言葉(音声や文章としての)を使うようになって、 
  心の言葉(テレパシーのようなもの)
  はあまり使わなくなったんだよね。
  子供の頃は心の言葉を使えていても、
  大きくなると忘れちゃうみたい。」

イ「不便だね。こんなに便利なのに。
  僕らは心の言葉だけで生きてる。
  鳴くのもさえずるのも言葉だけど(音声としての)
  90%以上は心の言葉。
  みんな話し合えたらいいのにね。
  通じ合えたらいいのにね。」

私「そうだね。でも、多分みんなに通じないように
  使ってるときもあるかも。
  特定の誰かに向けて発したり。」

私は獲物を捕らえようとしているオオカミなどの
捕食動物のチームワークや、逆に逃げようとしている獲物の
動物は仲間だけに伝わる心の言葉の使い方をしているかなと
思って言ってみました。

イ「僕らも鳥全般に話しかけたり、家族だけにもしてる。
  それは出来るよ。」

私「身の安全のためにも使い分けてるよね。」

イ「そう。みんなに届くわけじゃないけど、
  話したい相手に届けられる。
  相手が受け取ってくれたらだけど。
  種類が違うとちょっと力が要るかな。」

私「人と動物もなかなか大変で、いっぱい練習したよ。
  だから私もいつも聞こえるわけじゃない。」

イ「おんなじだね。なんか周波数みたいな。
  同じ種類と違う種類だと周波数(電波みたいな)
  が違うんだよね。
  今話せてるのすごいな~。面白いね!」

私「そうだね!」

イ「心の言葉はエネルギーなんだ。
  気持ちも全部入ってる。
  だから一瞬で伝わる。
  僕は心の言葉が好きだよ。」

私「私も君達と話せてステキだと思った!」

イ「心は嘘をつけないからね。
  真実しか語れない。
  だから使う相手にも気をつける。
  君と話せてよかったよ!
  面白い人がいるってわかった。
  僕らを見ていてくれて、ありがとう!
  命は短いから、真実一路だ。
  また会おうね!」

イソヒヨドリからの「なぜ?なに?」から心の言葉に
ついて大きく話が広がりました。

ペンギンの親鳥がたくさんのヒナのいるコロニーに向けて
一声鳴くと、ヒナは親鳥のもとへ行って餌をもらいます。
親子は一瞬でお互いを見分けることができます。
危険を察知して、仲間や家族に知らせる威嚇音も、
心の言葉と音の周波数を使って、瞬時に仲間に伝わるの
ではないかと思いました。

また、言葉を発さなくても見事なチームワークで獲物を
追い込み捕らえるオオカミやハイエナたち、海のイルカや
オルカ達。

広いサバンナで遠く離れたゾウたち、海のオルカや
クジラたちが互いに交信し合って、ひとつの場所で
出会ったり、集まれること。
(これはオルカやクジラたちにとってはパートナーを
見つけるためのお見合いの意味もあるみたいです。)
  
自然界の不思議の秘密は、この心の言葉にあるのかなあ・・と
ふと思いました。

動物達の心の言葉には、未知なる世界が広がっています。
それを垣間見せてもらえて、心がワクワク!
胸いっぱいな気持ちになれました♪

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イソヒヨドリ君、どうもありがとう!
また会おうね♪

『夏のいきもの、なぜ?なに?リクエスト』を募集します! [お知らせ]

猛暑が続いていますが、みなさん、お元気ですか?

2017720クマゼミ羽化6.JPG

暑い中、自然のいきものたちは元気に頑張っています。
そんないきものたちのおはなしを聞いてみませんか?

『夏のいきもの、なぜ?なに?リクエスト第二段』を
募集させていただきたいと思います!
昨年初めて開催したのですが、とても楽しかったです!

にじのえほんの読者のみなさんから、ご自身がおはなし
してみたいいきものとご質問をお受けいたします。

<応募についての注意点です>

・おはなししてみたいいきものは一種類です。
 自然のいきのでしたら、どんな種類でも構いません。
 おはなしの前に生態を図鑑などで軽く調べさせていただく
 ことがあります。ご了承ください。

・ご質問はひとつまででお願いします。

・ご質問内容によっては、お写真をお送りいただく
 場合があります。
 (お庭のいきものでしたら、そのいきものの
  住んでいる環境の写真など)

・いきものの生態上仕方がないことや
 行動や生態を問題と思っている・・・などの
 ご質問はご遠慮ください。

・動物園や水族館などの施設にいる動物さんの
 応募はご遠慮ください。

・応募いただける件数は3~5名様までです。
 (時期や内容でこちらで決めさせていただきます。)

・お子さんからのご質問もお受けします。
 その場合は保護者様からのご応募をお願いいたします。

・いきものからのメッセージは先に応募者様あてに
 メールで送らせていただきます。
 内容をご確認いただき、ご了解をいただけましたら
 ブログでご紹介をさせていただきたいと思っています。


☆ご応募はこちらのフォームからお願いいたします。

リクエストの応募は終了いたしました。
ご協力いただき、どうもありがとうございました!

みなさんからのご応募を楽しみにしています!

どうぞよろしくお願いいたします。


8月1日より通常通りセッションを受付させていただきます。 [お知らせ]

長い間、お休みや一部のセッションの受付のみで
大変ご迷惑をおかけいたしました。

8月1日より通常通りすべてのセッションの受付を
させていただきます。

南の空に輝く火星を見ると元気がでてきます(^^)
暑さに負けず、また頑張っていきたいと思います!

どうぞよろしくお願いいたします。

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