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福島原発の被災畜産動物のための署名活動にご協力をお願いします。 [人の為に生きるどうぶつ]

新庄動物病院の今本先生が、原発の畜産動物救済の為に
国内、海外に向けての署名活動を頑張っていらっしゃいます。

新庄動物病院の掲示板
http://blogs.yahoo.co.jp/shinjo_ah

以下は今本先生のブログからの転載です。

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Please Save Fukushima Farm Animals

今本です。


本日のフジテレビでは、一言だけコメントが流されました。

「殺すだけではなくて、生かすことも考える必要があるかもしれません。」

というものでした。少しでも意見を出せてよかったです。

そして、日本国内だけではなく海外からも声を届けるべく署名活動開始です。
すべて英語ですけど、私の写真や資料を基に作成していただいています。

Please Save Fukushima Farm Animals
http://www.thepetitionsite.com/43/please-save-fukushima-farm-animals/

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どうかご協力をよろしくお願いいたします。

私も出来る限り首相官邸、農水省に要望メールを送っています。

以下はその内容の一部です。

このたびの原発事故での計画的避難地域の畜産動物の県外への移動への
対策を心から感謝しています。
ですが、折角受け入れを表明してくれた東海地方ではインターネットでの
風評被害により受け入れを断念、現在表明してくださっている宮崎県知事も
同じくインターネットの中傷により断念されないかととても心配です。

最後のニュースにはインターネットの中傷意見も載っています。
こういった心配が起こるのはある意味仕方が無いことだと思います。
汚染された牛肉、牛乳、粉ミルクが市場の出回って被爆してしまうのではないか。
お子さんをお持ちのご両親なら当然のことかもしれません。
こういった風評被害が出てしまう背景には、正しい情報がきちんと開示されない為
だと思います。
現在の原発事故による周辺住民、国民感情が戸惑い、不安、怒りに満ちているのは、
今までの東京電力、原子力保安院、政府の対応と情報開示の曖昧さからだと思います。
もし、深刻な状況であったとしても正しい情報開示はかえってパニックや心配を除き、
国民に安心感、適切な対処、落ち着きをもらたしてくれるものだと強く感じます。

今回の被災畜産動物の県外移動の件で、政府、農水省様から県外に移動する畜産動物の
放射能スクリーニング、除染、移動後も被災畜産動物の管理方法、食肉、生乳、卵など
への放射線への影響度の徹底管理、監視について、はっきりとした安全対策、補償に
ついての政策を明らかにし、国民、報道機関への発表を望みます。

現在の日本の食の安全基準は世界でもトップレベルと思われます。
その技術をもってすれば、被災畜産動物が他県で管理されたとしても、安全に監視し、
今後の放射能に影響された食の安全性の確保を研究していくためにつなげていける
のではないでしょうか。

現在の畜産動物の扱いは、伝染病がでたら周辺の畜産動物は全頭処分が当たり前です。
畜産を学んだものとして、その扱いも理解できます。
けれど、そういった命への扱いが、畜産動物への命の軽視、食べ物のありがたさが
わからない思想にむすびついているのではないでしょうか。

私は畜産を学び、実習に行き、私たちが普段口にしている食品は元は命あるもので
あったことを知っています。
自分たちが命を奪い、いただいていることを見つめてきました。畜産農家さんたちも、
食べるための命であったとしても育てている間には動物にかけている愛情があります。
彼らが命あり、感情も心もあり、私たちがかける愛情に応えてくてる動物だからです。
いつかは出荷しなくてはならない産業動物であってもです。
私たちは彼らに私たち自身の命を支えてもらってきました。
生かされてもらってきました。そのことを決して忘れてはならないと思います。
しかし、現在は手軽にスーパーにお肉、お魚、卵、牛乳が商品として並べられ、
これらがかつて命あるものから生み出されたという感覚がうんと薄くなって
しまっています。

私は、肉牛育成に携わる祖父から、小さい頃からお肉は彼らの命であることを
話されてそだちました。
命をいただいて生きていることの大切さは小さくてもわかりました。

今回、被災畜産動物をただの商品として見捨てずに、彼らも命あるもの、
私たちの命、食、生活の土台を命をもって支えてきてくれたことを報道
してください。
そして、そういった立場であっても、ただお金で全額補償すればいいもの
ではないこと、畜産農家の方々が命として扱い、愛情をかけて育て、
安全性に細心に注意をもって大切にはぐくんできたものであることも
国民に伝えてください。
その上で、安全性を最大限に監視しながら、被災畜産動物の県外移動を
すすめていることを国民にわかる形で納得させてあげてください。

日本の国が食べ物を命を大切にしていける、本当に心豊かな国に
発展していけるように、今まで犠牲になって餓死していった
畜産動物たちの命を決して無駄にしないでください。
どうかよろしくお願いいたします。


Don't tell anybody that you heard this from me ..... / foshie

牛と馬のこころ [人の為に生きるどうぶつ]

福島原発20キロ圏内が警戒区域と指定されました。
まだそこには、たくさんの犬や猫、牛や馬、豚や鶏
などの動物たちが残されているそうです。

何とか助けたいと頑張っている方々の活動を応援し、
見守る日々でした。
自分が出来る事は何かと考え続けている毎日です。

計画的避難区域、牛も集団避難へ 農水省、全国に打診
http://www.asahi.com/national/update/0419/TKY201104190256.html

警戒区域設定で環境省、ペット連れ出しを検討
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110421/dst11042123490057-n1.htm

環境省がペット保護計画を、農水省が畜産動物の引き受け先を
各地に求めるなど、少しずつ国が動き始めてくれたようです。
もっと早く動いてくれていれば、救われる命があったのに・・
と思わずにはいられませんが、動き始めてくださった
ことに感謝しています。

大銀杏が言ってくれたように、変わるには最初は小さな芽吹きから。
それでも、いつかは大木へとなるように。
動物たちの命のために動き出した芽吹きを大きく育てていってほしいです。

私の父方の祖父は肉牛の育成のお手伝い、母方の祖父は愛馬(農耕馬)とともに
畑で育てる仕事をしていました。
その話を小さな頃から聞いて育ちました。

祖父の育てていた牛の牧場に遊びに行っては、牛と会わせてもらいました。
祖父が呼ぶと大きな牛達がゆっくりそばまできてくれました。
そして牛達がとても優しかった思い出があります。
祖父は食べる為に命をいただいていることの大切さを教えてくれました。

もうひとりの祖父の馬のことは、昔話で聞いただけで会ったことはありません。
もう畑も馬も手放していたからです。
でも、馬の乗り手だった祖父が荷を引かせる競争ではいつも一位だったという
自慢話はよく聞かされました。
気立てのいい馬で、母達にも優しかったそうです。

他界した祖父と愛馬とは夢の中で再会しました。
ふたりとも元気で、天国で馬橇を引いているそうです。

私が大型の畜産動物が好きになったのは自然ななりゆきで、
高校卒業後、畜産を学ぶ学校に進みました。
酪農家にも実習に行きました。
農家の現実の厳しさも少しだけ知っているつもりです。

だからこそ、今回原発で残されて死んでいく牛や馬たちのこと、
農家の方の気持ちを思うといたたまれません。

産業動物である彼らは、ペットである動物とは違って、人間への用途
への違いや様々な事情から救出が大変難しいということもわかります。
そのような中、農水省が各地に引き受け手を打診しはじめてくれたことに
希望を託したいです。
どうか、人の為に生きてきてくれた彼らが報われますように。

私の思い出深い牛と馬と話してみました。

☆最初に牛の言葉です。


Dingle Peninsula / keertmoed

お借りした写真と同じヘレフォード種の牛です。

「おじいちゃんと君からの愛情もよく知っている。
 私たちは心があるからそれを感じた。
 生きているってそういうことだよ。

 自分が死ぬ運命にあることは知っていた。
 それでも生きていた。

 やはり、私たちは生きたし、運命を受け入れて
 死んだけど、それでも育った環境、
 仲間たちとこころが通い合ったことは忘れない。

 食べられるという問題は根深いけど、
 私たちが命だったことにはかわりはない。

 どこにいても、どんなときでも
 こころある命だったんだよ。

 食べられるものが命であったことを忘れないでね。」


☆おじいちゃんの馬とのおはなし


2011 Horse and Sleigh Festival - Woodbury, MN / pmarkham



「おじいちゃんと天国にいるよ。
 人のために働くのが嬉しいよ。
 今もそりをひっぱっている。
 いっぱい人を乗せてね。

 生きているときは農耕馬として
 今は天国の馬橇馬として
 これからもずっと働くんだ。

 人の為に生きる運命だったんだ。
 ずっとそばで 傍らで
 しずかにそれを受け止めて生きてきたよ。
 今もそれはかわらない。

 人の心もすぐにわかるよ。
 体から伝わってくるんだ。
 ぼくらはそういういきものだよ。

 人のために生きる。
 犠牲になったこともある。
 ただ、こころは伝わっている。

 天国でおじいちゃんと一緒になれたのも
 そのためさ。
 ぼくがずっと待っていたんだ。
 また馬橇をひこうって。
 それがかなったんだよ。

 ぼくは馬であることが誇りだ。
 人の為に生きて 死んだ。
人にはわからないかもしれないけど。
 ぼくたちはいつだって 人のこころと
 ともにあって生活を支えてきたんだ。

 いつでも どんなときでも どの時代にも
 人に従い 人を支え 生き 死んだ。
 それだけの人生さ。
 
 それでも誇り高い馬だったのさ。

 今はおじいちゃんと一緒にいる。
 魂のつながりは永遠だよ。

 今残されている馬たちにも伝えてほしい。
 人の為に生きて、死んだことを誇りに思って。
 
 天国で会おう。」


Whips and Wheels Prairie Home Carriage Festival: Horse Drawn Plowing / pmarkham


このふたつのメッセージを載せようかどうかと迷いました。
でも、牛というもの、馬というものとして生きた
正直な心を届けよう。そう思いました。

彼らはいきものでこころがあるということを忘れないでください。

彼らもいのちであり、開拓時代など苦難な時代をも
人々を支え、ともに生きてきた歴史あるいきものであることを。

原発事故がきっかけに、多くの人が畜産動物の命についても
考えてくださっていること。

彼らのこころを、私の友達でもあった彼らのこころを
聞いてほしくなりました。

これからの時代、大震災を乗り越えた人も動物も同じいのち、
こころがあって、どんな形であったとしても、
お互いを支えあってきたことを思い出してください。


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