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オナガとイソヒヨドリの親心 [鳥のおはなし]

昨日と今日、オナガとイソヒヨドリの若鳥の成長の様子を
見せてもらうことができました。

昨日の早朝はオナガ。
二羽の親鳥と二羽の若鳥が元気よく鳴きながら
飛んできて電線にとまり、仲睦まじい姿を
見せてくれました。


オナガ (Azure-winged Magpie) / Dakiny

オナガです。おかりした写真です。
私が会った若鳥はこの子より尾羽が長くなっていました。

二羽の若鳥は成鳥の尾羽の3分の2位の長さに
まで伸びていました。
体の大きさは親鳥と変わらないくらいでした。
すっかり大きくなったのに、親鳥のくちばしを
つついて甘えていました(笑)

オナガとおはなししてみました。
親鳥が答えてくれました。

オ「私たちは個別に分かれて暮らしているよ。
  つがいの単位で、子供達とともにひとつの群れで。
  今はそういう時期。
  子供達も無事に巣立って、今は群れの一員として
  自立のときを待っている。」

私「立派に成長したね!」

オ「もう2~3ヶ月もすれば大人と変わらない。
  立派な若鳥だ。
  子供達の成長が嬉しいよ。」

私「オナガは冬は大きな群れになるよね?」

オ「今は小単位の群れだが、冬は10~20羽の
  群れになる。
  そこで協調性とチームワークを学び、
  来年のつがい相手を見極める大事な
  時期なんだ。

  私たちの子供達も来年にはつがいを持つだろう。
  楽しみだよ。」

私「また元気な姿を見せてね!」

オ「来年は子供達が親鳥になって君のところへ
  やってくるだろう。また会おうね!」

今朝は、先日『どうして人間は鳥と話せないの?』と
聞いてくれたイソヒヨドリの若鳥が飛んできてくれました!

私とクッキーが川沿いの散歩道から大きな道に
出ようとしたところを、ストップ!と言うように
飛んできて、すぐ横の柵に止まってきれいな歌声を
少し聞かせてくれました。

イソヒヨドリの歌声なのですが、まだ稚拙で(笑)
節も短くしか歌えていません。
「僕、ここまで歌えるんだよ!」と
それでも得意になって聞かせてくれました。

すると、もう一羽の兄弟も飛んできて、同じ節を
歌ってくれました。
二羽は競争するように柵と川の間を飛び交いながら
歌っています。

そこへお父さん鳥が飛んできて、高い柱のてっぺんに
止まりました。お父さんの聞かせてくれた歌の素晴らしいこと!
複雑な節回しの旋律をいくつも変えながら、長く長く歌ってくれています。
子供達にお手本を聞かせているのです。
子供達は負けじと真似して歌っていますが、まだ同じ旋律を
繰り返すのが精一杯です。
飛び交って遊んでは歌いを繰り返していました。

そうか~、イソヒヨドリはこうやって美しい歌を
覚えているんだなあと思いました。
感心していると、お父さんと若鳥たちは満足そうに
飛んで行きました。


blue rock thrush / T_Monk

イソヒヨドリの成鳥のオスです。(おかりした写真です。)
歌うのはオスです。

☆サントリー愛鳥活動 イソヒヨドリ 鳴き声
参考に聞いてみてくださいね♪
もっと複雑な節回しだったり、個々の鳥によって歌は違っています。
https://www.suntory.co.jp/eco/birds/encyclopedia/detail/4524.html

イソヒヨドリとおはなししてみました。

父鳥「今、子供達に歌を教えているんだ。
  まだ半分も歌えていないが、少しずつうまくなっている。」

若鳥「僕達、頑張ってるよ!」

父「歌は私たちの言葉なんだ。
  女性の気を引く。自分をアピールする。
  伴侶を得て、家族を持つことが目的だからね。」

お父さん鳥はハンサムで実にダンディです。(^^)
メス鳥の心を射止めそうだな~と思いました。

父「よい歌うたいは、よい伴侶に認められる。
  羽根の美しさより、歌声のほうが遠くに響き、
  相手の心を打つ。

  私の子供達にもよいパートナーとめぐり合ってほしい。
  めぐり合いのチャンスは歌声からなんだ。」

私「そうなんだね!
  オナガは冬にみんなで過ごすことで、
  相性や協調性で相手を探すんだって。」

父「彼等は歌声が上手じゃないからね。」

☆サントリー愛鳥活動 オナガの声です。(^^;)
確かにイソヒヨさんと比べたらねえ・・・
https://www.suntory.co.jp/eco/birds/encyclopedia/detail/1401.html

父「代わりに彼等は頭がいい。(カラスの仲間です。)
  カラスのようにチームを作って、敵から身を守り、
  仲間で遊び、大勢の中で生きている。
  心のコミュニケーションが彼等のアプローチ。

  私たちは繁殖以外は単独のことが多いから、
  遠くに響くよい声でメッセージを届けるんだよ。」

私「鳥によって違うんだね。」

父「踊りのうまい鳥もいるしね。
  みんなそれぞれに努力をして、家族を持つんだよ。
  私たちの目的は、世代をつなげていくことだからね。」

私「そうだね。頑張ってね!」

父「また君によい歌声を聴かせられるよう、
  子供達に言っておくよ。
  楽しみに待っていてくれ!」

私「どうもありがとう!」

オナガとイソヒヨドリ、家族を持つための方法は
それぞれ違っていますが、若鳥の未来を思う親心は
一緒なんですね(^^)
心がほっこりしました。

散歩道では顔なじみの鳥たちが挨拶をしてくれたりして、
私にとっても幸せな時間です♪
最近はクッキーもすっかり顔なじみで、犬がいても
大丈夫な高さや近さまでそばに飛んできてくれる
ようになりました。
クッキーも目を白黒させて鳥を見上げています(笑)

若鳥達の成長が楽しみです!



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