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私たちにできること~IPCC報告書:温暖化、30年で許容上限 [自然界のおはなし]

今朝、衝撃的なニュースを目にしました。

☆IPCC報告書:温暖化、30年で許容上限 迅速対応迫る http://mainichi.jp/feature/news/20141103k0000m040066000c.html

ニュースの一部をご紹介します。

国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」は2日、地球温暖化を巡る最新の
研究成果をまとめた第5次統合報告書を公表した。
今のペースで温室効果ガス排出が続けば、今世紀末には人々の健康や生態系に
「深刻で広範囲にわたる後戻りできない影響が出る恐れ」が高まり、被害を軽減
する適応策にも限界が生じると予測。その上で、気温上昇を抑えるために
「多様な道筋がある」として、各国政府に迅速な実行を迫った。

(中略)

報告書は、温暖化の主な原因が人為である可能性が「極めて高い」(95%以上)と断定。

(中略)

 一方、有効な対策を取らない場合、今世紀末の世界の平均気温は2.6〜4.8度上昇。
海面は最大82センチ上がる。2度以上の上昇で穀物生産に悪影響が表れ、4度以上で
食糧安全保障に大きなリスクが生じるとした。
さらに、アジアで暑熱による死亡率が非常に高まるなど、「温暖化の規模や速度が
大きいほど、人が適応できる限界を超える可能性が増す」と警告した。

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アマゾンの長老、ラオーニさんのおはなしを聞いた後だっただけに、このニュースは
私にとってはかなりショックでした・・・

今までもIPCCの報告書のニュースには注目していたのですが、今日のこのニュースで、
ラオーニさんのお孫さんのブライリーさんが「祖父がおはなししたことは、現実に起こっている
ことです。」と語った言葉はまさに真実なんだと実感しました。

私たち先進国が文明社会を維持するために、今までのように消費を続け、
緑豊かな国の自然や天然資源を採掘し続けたり、そういった緑豊かな国が
お金のために自然を壊すことを許し続けていけば、いずれこの星の未来は
なくなるだろう、というのは目に見えてきています。

私が日々暮らす毎日でも、今年の県内の台風による災害は目をみはるものがありました。
そして、11月に入ったというのに、今週台風が関東に接近する恐れがあるといいます。
こんなことは今までありませんでした。

自然や地球はひとつながりで、決して私だけ、日本だけ、先進国だけと切り離されてはいなくて、
私たちが自然を壊すような生活を続けていたら、遠くの自然やそこに住む人々、生き物たちを
苦しめて、結果的に回りまわって私たちの生活をおびやかしていくのだと・・・

今、私たちに何ができるのかなと考えたとき、私の小さな脳みそでは、たいしたことは
思いつきません。
でも、今の暮らしの中で出来ることを考えてみました。

自然を守ろうとしている支援団体さんを応援することなどを含め、自分の生活の中で
まずできることはなんだろうと思いました。

まず最初に調べてみてたどり着いたのが紙のこと。
私は仕事などに使っていたコピー用紙は、印刷機のインクと一緒に手軽にお店で買っていました。
それは確かに安価なのですが、果たして自然に優しいものだったのかと思いました。

まずFSC認証がされている紙を出来るだけ購入しようと思い立ちました。
紙製品や木材製品を認証しているそうです。
これらの製品を選ぶとき、FSC認証がされている製品を選ぶことも環境の応援になると思います。
FSC認証については、こちらのサイトを参考にさせていただきました。

☆FSCについて/WWFジャパン(一部文章を引用させていただきます。)
http://www.wwf.or.jp/activities/nature/cat1219/fsc/


FSCの森林認証制度は、森林の管理や伐採が、環境や地域社会に配慮して
行なわれているかどうかを、信頼できるシステムで評価し、それが行なわれている
森林を認証します。そして、その森林から生産された
木材や木材製品(紙製品を含む)に、独自のロゴマークを付け、市場に流通させています。

日本製のFSC認証コピー紙を見つけました。

☆森の町内会について(一部文章を引用させていただきます。)
http://www.mori-cho.org/flow.html


森の町内会は、国産木材の利用低迷と林業の不振の中で間伐が行き届かず、 
森林の機能低下が懸念されています。
間伐が行われず、地面まで太陽光 が入らないため、本来の機能が果たせない
森林が極めて多い中、企業が環境貢献として 「間伐に寄与する紙」を購入・使用し、
間伐費用の不足分を補完する新たな仕組みです。間伐サポーター企業が1kg当たり
15円の間伐促進費を付加した「間伐に寄与する紙」を購入して印刷用紙に使うと、
間伐促進費の全額が間伐と間伐材の有効利用に充てられます。

この森の町内会のコピー紙は、(古紙パルプ配合率70%:50、森林認証パルプ使用割合:30なんだそうです。
http://www.askul.co.jp/p/1180754/


3年前、母だぬきを亡くした子だぬきとおはなししました。
その時に彼が言っていたことを思い出しました。

動物が住める森~子だぬきのおはなし②
http://nijino-ehon.blog.so-net.ne.jp/2011-12-20-1


子「森の端っこで生きてる動物を少し認めてほしい。
  僕たちの森は食べ物が少なくなってきているし、
  車で死んじゃうのも多いんだ。

  僕達の食べ物がなる木があればと思うよ。
  森が荒れたら僕達も生きられないし。

  人が森に入って木を手入れしてくれるのは
  本当はいいことだと思う。

  竹や杉が多くなったら、あんまり食べられない
  森になっちゃう。
  人が植えた木だから。
もう少し違う種類の木もあるにぎやかな森に 
  戻してほしいな。」

私「そうだね。みんなに伝えるね。」

子「明るく陽がさす森をつくってほしい。
  そしたら下の木が育つんだよ。
  鳥も種を落としているし、森が
  みんなが生きてゆかれる森になるといいな。」

こういった紙を使用していくことで、国内の森を有効に活かし、自然環境が保たれたり、
パルプ100%の紙使用ではなく、リサイクル事業を応援することになるかもしれないと思いました。
子だぬきが望んでいたように、人が適度に森を管理することで、明るく陽がさすようになって、
木々にもそこに住む動物たちにも優しい森が増えていけばいいなと思います。

日常使うティッシュやトイレットペーパー、缶やビン、プラスチックなど消費するものが
どこで作られているのかを以前より注目して選んでいきたいと思います。

また、食べ物については地産地消を心がけたり、国内で生産される農産物をより選んだり
、水や資源を大切にするようにしていきたいと思いました。

何かを買ったり、選んだり、使ったりする過程で、それがどこから来ているのか、
そして使った後にどこに向かうのかを意識していきたいです。

選ぶときに心の声に耳を傾け、正しいほうに向かえるように。
自分の心が明るく、すっと受け入れられる道へ。
色々なものを読み、自分の中で受け入れられるものを受け取り、還していけるものを。
自分が使ったものを、自然とエネルギーに還元できるように。

それはすなわち、地球がエネルギーを廻して、水をきれいに保ち、森が空気を作り、
命を支えている土台と同じことだと思います。

自分が消費しているものがどこからくるのか、それを知って役立て、
それをまた還元してゆくこと。

ひとりひとりがそれを心がければ、小さな一歩でも、いずれ大きく変わって
ゆけたらと思います。

私たちは今、それが試されているのではないでしょうか。


Apple Earth / JD Hancock

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