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日本平動物園の動物達 [動物園・水族館のいきもの]

時代が令和になって、10連休も終わりましたね。
みなさん、ご家族と動物さんたちと楽しくお過ごしに
なれましたか?

GWで過ごしたいくつかをご紹介したいと思います。
第一段は日本平動物園の動物たちです。

<動物撮影の注意点>
以前、動物園で動物の写真を撮っていたとき、注意して
くださった方がいました。
フラッシュ撮影はもちろんNGなのですが、オートフォーカス
補助光(AF補助光)もOFFにして撮影してください。
この補助光はフラッシュほど目立たないのですが、動物の
繊細の目には刺激になってしまい、そのせいで目を傷めてしまう
動物がいるそうです。
カメラの設定でこの二点は必ずOFFにしてくださいね。




この日は爽やかな風がふく気持ちのいい日で、
動物さんたちものびのびしていました。

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チンパンジーの元気君です。お昼寝中です。
骨折が治って元気に遊べるようになって本当によかったです(^^)

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運動場に出ているライオンさん。(マッチちゃんだったような)

今日はピューマの赤ちゃんに会いたかったのですが
残念ながら会えませんでした。

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ピューマのエリサベスさんの献花台がありました。
リンカーン君の奥さんとして長い間動物園で過ごしてくれたそうです。
リンカーン君には何度も会って、とても親しみを感じていました。
今頃天国で一緒に過ごせているかな。
ご冥福をお祈りいたします。

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フライングバードゲージのペリカンさんたち
羽根を乾かしていました♪

インカアジサシさんのカップル成立を目撃できました。
ずっと観察しながら見守っていて、おめでとう!という思いです。
お二人のプライバシー尊重で写真は控えさせていただきました(^^)

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ふれあい動物園のガチョウさんのかわいいお尻♪

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プレーリードッグさん

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普段 乗馬で頑張っているウマとポニーさん、のびのびです(^^)

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活発に遊んでいるジュン君。
下にある枝草は自分で獲って食べられるようになっています。

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お気に入りのハンモックの中のミンピーちゃん♪
かわいいです!

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お昼寝ワラビーさん

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アムールトラのノゾミちゃん。中に入りたいのか
時々大きな声で鳴いていました。
フジ君とのお見合い、うまくいくといいですね(^^)
(ナナちゃんと名前を間違えていました。
 申し訳ありません(^^;)

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ジャガーの卯月 小助君。なぜか名字があります(笑)
自分のにおいにフレーメン(笑)
彼はまだ3歳で元気よく木に登って遊ぶ姿を見せてくれたり、
ガラス越しに視線を合わせてくれたり、サービス精神旺盛な子だな~
という印象です。

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昨年の12月に浜松市動物園からやってきたダイヤ君です。

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上手に撮れなかったのですが、サクラちゃんは必死に
下草を食べようと頑張っています。
長い足と首は大変ですね(^^;)

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サクラちゃんは隣のアメリカバイソンのモモちゃんの
トコロの木を首を伸ばして食べていました(笑)

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アジアゾウのダンボちゃん。
4月28日は50歳のお誕生日会が開かれました。
耳の上が少し垂れているのがダンボです。
食パンを何斤も重ねたケーキをもらって、一斤を一口!
硬そうなパンの耳は残していました。

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そこにシャンティが乾草を持ってきて(鼻で)ダンボが残した
イチゴと一緒に拾いながら食べ始めました。
シャンティは耳が垂れていなくて三角です。
ゾウさんの鼻の使い方が器用で素晴らしくてずーっと
見ていました。

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シャンティはダンボの乾草の残りもお掃除したみたいに
きれいに食べていました。
まるで手のような鼻の動きは必見です。

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バーバリーシープの赤ちゃんに会えました!


バーバリーシープが角を使って上手に砂あびを
していました(^^)

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フタユビナマケモノの赤ちゃんです。
すごくかわいかったです。

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コンドルのメスさん。飼育員さん泣かせのいたずらと
攻撃で気が強いみたいです。

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昨年11月に来たコンドルのオスさん。
メスさんに近寄れないのかしょんぼり地面にいました(^^;)

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日本ではこの動物園にしかいないヒゲワシさん。
気分がいいと翼を広げてカッコいい姿を見せてくれます。

レッサーパンダ館横の館内では、『歴代のスター展』を
開催していました。

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このカッコいいシンリンオオカミの剥製さんは、
この動物園にいたバロン君だとわかりました(^^)
こんなに美しい剥製は見たことがない!と感動したのが彼です。

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現在も元気な姿を見られるブチハイエナのツキ君の
赤ちゃんの頃の写真がありました。
ツキ君はおっとりで優しい雰囲気です。
お隣にいる弟のセレン君は元気いっぱいでおもちゃ遊びも
好きみたいです。

時々動物園を訪れていますが、いつも新しい発見があります。
動物園の動物さんはかわいそうな印象を持たれる方もいらっしゃる
と思いますが・・・
与えられた環境の中で楽しんだり、観客を観察したり・・と
色々楽しそうに見えたりします(^^)
彼等なりに生活を楽しんでいると思います。
私も時々会いに来て、彼等から色々教えてもらいたいなと思っています(’^^)


射殺されたジュマのこと [動物園・水族館のいきもの]

今朝のニュースで知ったのですが・・・

☆リオ五輪の聖火イベントに展示されたジャガーが逃亡後に射殺 地元委員会が過ちを認める
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160622-00000067-it_nlab-life

☆こちらにはジュマの大きな写真が載っています。
http://www.afpbb.com/articles/-/3091261


このニュースと首輪を嫌がっているジャガーのジュマの動画を見て、
なんとも言えず悲しい気持ちでいっぱいになりました・・・
悲しすぎて、ブログに書くのを迷ったくらいです。

怖がっている動物がどんなにパニックになって逃げようとするかを、
私はクッキーと接して実感するようになりました。

今でこそよくなってきましたが、クッキーが怖がったときは、
リードいっぱいに逃げようとして右往左往、ジグザグに
駆け回って、落ち着かせるまで苦労しました。

クッキーが怖いと思った人や車や自転車、散歩道でウンチをしたあとなど、
なぜか怖くなって、ジグザグに飛び回るのです。
リードを短く持って、声をかけて落ち着くのを待ちます。
そういうことを繰り返していくうちに、動物が本気で怖いと思うときは、
我を忘れてパニックになるのだと実感しました。

犬のクッキーでさえ、こんなに怖がるのですから、野生動物のジャガーの
ジュマは、どんなにか怖かっただろうと思いました。

大勢の観客の前に駆り出され、火が怖い動物の前に聖火があり、
周囲を銃をもった兵士に囲まれ、首輪で拘束されて自由がきかない・・
こういう状態では、精神的に追い詰められて、恐怖のあまりパニックになって
しまったのだと思います。

麻酔銃が効かなく、人に向かっていったのでやむなく射殺・・・

人の命を守るためにやむをえない処置だったのかもしれませんが・・・

その前に、野生動物がどんなに繊細で怖がりであるかを正しく認識していたら、
このようなものものしい警備をしてまで、ジュマをイベントに駆り出す必要性が
あったのだろうか・・と思います。

動物園などの施設の普段のジュマは、落ち着いたジャガーだったのかもしれません。
(実際そうだったと他の記事に書いてありました・・・)
クッキーも落ち着いているときは、我が家の猫たちにやさしく、穏やかな子です。

怖さのあまり、ぐるぐる逃げようとしていたクッキーを見ていただけに、
ジュマの恐怖を思うと、なるせない思いでいっぱいになりました。

動物がどんなことに恐怖をいだくか、人が予想をしない物事がきっかけで
パニックになることがあること・・・
野生動物だったら尚のこと、理解してあげてほしかったです・・・


Panthera onca / Rene Mensen

https://www.flickr.com/photos/renemensen/4694267656/
ジャガー~気高く、美しい動物だと思います。
(写真はおかりしたものです。)

ジュマの死が決して無駄になることなく、人が野生動物を接するときに注意すべきこと、
命を大切にすることへの問題提起になっていってほしいと願っています。


動物園の動物 ④ ハワイガンとのおはなし-2 [動物園・水族館のいきもの]

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photo by chihiro

4年前にお話したハワイガンの写真です。
話しかけると首をかしげて聞いてくれるので、かわいらしくて
撮らせてもらいました。

今日は4年ぶりに彼らとお話をしてみました。
最初に話したときよりもずっと深いお話になりました。
アニマルコミュニケーション的な内容になっています。

==========================

ハ「私たちは飛べないけれど自由を知っている。
  種の保存の為にここにいてみんなに観てもらう事。
  色々な家族が世界中にちらばっているけど
  心はネットワークでつながっている。」

私「心のネットワークって何?」

ハ「それぞれの種が持っている記憶。
  そこにアクセスをして、色々自由に引き出せるの。
  私たち自身は飛んだ事はないけど、空を越えて
  山を越えて仲間とともに移動をした記憶がちゃんとあるの。
  それは私たちの先祖の記憶。
  
  野生動物はそういうものを持っている。
  心の自由とはそういうものなの。」

私「あなたたち野生動物は、他の野生動物の種の記憶にも
  アクセスできるの?」

ハ「おおもとはひとつ。大きな大きな流れの中のひとつ。
  でも、それぞれの種の記憶が一番近くて一番わかる。
  根でつながっているような感じ。
  私たちは個で生きるとしても、種として生きている感覚もある。
  野生の種ほどそういうものが強いと思うよ。」


私「あなたたちが動物園にいる意味は?」

ハ「私たちは野生ではもう生きられないの。
  種が限界をこえて減ってしまった。
  血が濃くなりすぎる。
  他の近い種と交わるほかはない。
  本能的に知っている。

  その滅びの限界数になってきたとき、
  生きるテーマは私たちの種を忘れないでほしい
  というものに変わる。

  ここで生きるということは、滅びゆく私たちを
  見てもらって、私たちが生きていた証を残しているということ。

  悲しいことではないよ。
  私たちは先祖から受け継いだものがある。
  今、生きているということを見てもらうこと。
  自然が移り変わっているということ。
  気をつけないと人間もいつかそうなる道もあるということ。

  自然の移り変わりで滅びゆく種があるということは、
  生命の進化でもあり、環境の変化でもあり、
  歴史の一部なんだよ。

  人間がそれを早めるということもある。

  生き物の種類が減ってくるということは、
  環境が大きく変動しているということ。
  星は容赦なく先に進む。
  そこで生きられるかどうかは、適応と努力にかかっている。

  ひとつずつ種が減るごとに環境は変わっていく。
  昔はこんな動物がいたんだね、ではなく
  今、どれだけの種が滅んでいるのかを見ていかないと。
  本来、動物園はそのためにあるんだよ。
  はくせいではなく、生きた見本としてね。」

私「私たちはどうしたらいいの?」

ハ「ロンサム・ジョージのようにならないようにしてほしい。」



ガラパゴス諸島(Galapagos Archipelago)のサンタクルス島(Santa Cruz Island)で
最後の一頭となったオスのゾウガメ「ロンサム・ジョージ」のことです。

ハ「絶滅危惧種の動物が動物園に並びすぎないこと。
  私たちは一度は滅びかけた種としてそれを言いたいよ。
  誇りをもってここで生きるから。
  人を愛し、尊敬しながら希望をもってね。」

私「どうもありがとう。」


=============================

思いがけず深い話になってしまいました。

ハワイガンたちが、動物園の動物たちの一部がどんな思いで生きていてくれるのか
その一端を見せてもらえたような気がします。

このメッセージを受けとめて、更に進んでみたいと思います。



  

動物園の動物 ③ ハワイガンとのおはなし-1 [動物園・水族館のいきもの]

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photo by chihiro

☆ハワイガンについて

カモ目カモ科の鳥。全長70センチメートルほど。
体は灰褐色で、大きなうろこ状の斑紋がある。
原地でネネと呼ばれるハワイ特産種。
1940年代には絶滅寸前となったが、飼育下で
繁殖させて野生に戻している。
国際保護鳥。

<人間との関係>

ハワイ州の州鳥に指定されている。現地では「ネネ」と呼ばれている。

18世紀後半から19世紀初頭における生息数は25,000羽と推定されており、
ハワイ諸島各地に分布していた。しかし、食用や娯楽としての乱獲や、
人間と共に島に入った家畜やネズミ等による食害や環境破壊により、
20世紀になるころには限られた島でしか見られなくなってしまった。

その後の調査で、1951年における生息数は30羽と激減した
(この他、飼育下で約35羽いた)。

そのため、ハワイとイギリスにおいて積極的に人工孵化による
個体数の増加に努めるとともに、1960年から人工孵化させた
個体を国立公園などに再導入する試みが進められた。

その結果生息数は増加し、1999年における生息数は925羽と推定されている。
その後も、生息数は徐々に増加傾向にある。


Weblio 辞書~ハワイガンの項目から抜粋させていただきました。 http://www.weblio.jp/content/%E3%83%8F%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%82%AC%E3%83%B3

☆2007年10月27日の記録です。

動物園にひとりでアニマルコミュニケーション練習の為に行ってきました。

バス停待ちの時に空を渡るヒシクイらしい群れが飛んでいました。
きれいな三角型。感動しました。

動物園でペリカンを見ていたら『私たちの仲間に会った?』と
話しかけられました。

声の主を探すと隣のハワイガンがひとなつっこくこちらを見ていました。

ハワイガン『私たちの仲間に会った?』

多分、今朝見たヒシクイの群れのことだろう。

私『会ったよ。今朝空を飛んでいた。』

ハ『私たちも昔は空を飛んでいた。今は檻の中だけど。
  口をパクパクするのは挨拶。友達だからしたんだよ。』

そう言って2羽は顔を高くあげて嘴をやや上に向けて小刻みに
パクパクしてくれました。
友達の挨拶か・・と私も口をパクパクして応えました。
周囲に人がいなくてよかったぞ・・と思いながら(笑)

ハ『今は人が好きだから傍に来てくれると嬉しい。
  ここにいるのは悪くない。
  季節の移り変わりを感じることができる。
  今は冬に向かっている。』

私『ハワイガンはどんな渡りをしたの?』

ハ『ハワイガンは渡らない。ずっとあそこにとどまっていた。
  ハワイといっても高低差があるから山を越えて餌が豊富な
  場所に移動したよ。』

ハワイガンは山越えのイメージを送ってくれました。
壮観!!
彼らが動物園で生まれた個体なのはわかりませんが、
野生種としての記憶は全体で持っているのかもしれないと思った瞬間でした。

ハ『亜熱帯だったけどここよりは涼しくなかった。
  今はみんな兄妹みたいな感じであまり卵を抱く気になれない。
  仲は良いよ。お互いを大切に思っている。
  (この動物園のハワイガンは繁殖する気持ちはあまりないようです・・)

  ここにいる意味はわかっている。
  私達がいる意味を知らせるため。
  仲間達はあちこちにちらばったけど、
  ここにいる意味はわかっているよ。』

私『ありがとう。』

ハ『人が好きなんだ。かわいがってくれる。
  私たちのことを少しでも覚えていてほしい。』

後で動物園の説明書きを読んだら、本当にハワイガンは渡りはしませんでした。
動物園ボランティアさんの話を横でこっそり聞いたら、相当人が好きな子たちの
ようでした。

彼らのように絶滅の危機に瀕してから動物園での繁殖に成功してあちこちにいる
動物達はたくさんいるのでしょう。
ハワイガンは絶滅に瀕して復活したこと。
私たちが動物園にいることこそに意味があると話してくれました。
さらりとした言葉でしたがとても意味は深かったです。

===========================

以上が4年前の私の日記です。

これには後日談がありまして、ハワイガンが教えてくれたご挨拶の
「口パクパク」はクラッタリングというものだとわかりました。

☆クラッタリング

嘴を叩き合わせるように激しく開閉して音を出す行動で、
ディスプレイや仲間との合図に用いられる。
コウノトリなど鳴管が未発達の種で見られる。
クラッターリングとも呼ぶ。

動物園のハシビロコウさんはこの口パクパクで
飼育員さんに挨拶するそうです。

ハシビロコウのクラッタリング(動画)

http://www.youtube.com/watch?v=wa3xgYkMFyA

このクラッタリング、花鳥園に行ったときに私がやってみたら、
水鳥やフラミンゴに通じました。
フラミンゴは、嬉しそうにクラッタリングをしながらおじきを
してくれました。

話が脱線してしまいました。

野生動物の種は結構自分の種の生態や行動を教えてくれて、後で検証
すると楽しい学びとなる事があります。
もちろん、すべてが合っているとはいえませんが。

動物園にいて、自分たちの種がこの世に存在している
ことに意義をもって暮らしている動物もいるのだと感じました。

このことをもう少し深く掘り下げたくて、4年ぶりにハワイガンと
話してみました。
それはまた次に載せさせていただきます。

  

動物園の動物 ② 動物園の動物と話すことについて [動物園・水族館のいきもの]

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photo by chihiro
堂々と姿を見せてくれた「ワピチ」

動物園の動物との会話を載せる前に考えたことがありました。
アニマルコミュニケーションのルールです。

動物園や水族館、飼育施設の動物は公開されていてもそれぞれに名前があって
園が所有しているものです。
そういった動物と話をして、自分の中で大切にしたり、アニマルコミュニケーション
の勉強のために仲間でシェアをしあうことは問題はないと思います。

ただ、そのメッセージの内容をインターネット上に載せるには配慮が必要だと
思いました。
どの動物園と特定できるような書き方だと、園と飼育員さんにご迷惑が
かかるかもしれません。

それは飼い主さんがいる動物と勝手に話をしてはいけないというルールに
通じるものがあると思います。
動物が話す内容にプライベートな内容が入っていないとは限りません。
ですから飼い主さんのいる動物と話す場合は必ず許可をもらってからにする、
万が一聞こえてきても勝手に話を深めず、話を続けていいかを判断するようにしています。
大抵は挨拶程度にとどめて話は終わりにしています。

私が虫や野鳥、野生動物たちと話した内容を書いているのは、特定の飼い主さん
がいなくて比較的自由に話せること、彼らのメッセージは個というより種全体からの
メッセージが大きいからです。

次にご紹介する「ハワイガン」は、全国にハワイガンがいる動物園がいくつかあるので、
特定される心配は少し薄らいだので、あえて種は隠さないことにしました。
最初は「鳥」というだけでメッセージを載せようと思ったのですが・・(笑)
それだとなんだかぴんとこないし、彼らのメッセージもあまり伝わりませんし。

では、ハワイガンとのメッセージをお伝えしたいと思います。

扇孔雀アップ2s.jpg
photo by chihiro
お願いをしたら見事な姿を披露してくれました!
20分くらい羽根を広げたままポーズを取っていてくれて、
カメラ小僧のように写真を撮って感動していました。
幸せなひとときでした。







動物園の動物 ① らっきーの幸せは? [動物園・水族館のいきもの]

静岡県三島市の楽寿園で飼育されているメスのニホンザル
らっきーは今日本で一番有名なおサルさんになってしまいました。

らっきーは静岡県東部の市街地に突然出没し、昨年10月までの50日間に
118人もの市民を噛んだ噛みつきサルです。
らっきーは民家に入り込んでお菓子ばかりを盗んだり、ぬいぐるみや
人形が好きという不思議な一面がありました。
襲うのは女性やお年寄りや子供など力が弱そうな人で、後ろから
抱きつくようにして噛んで逃げるという、野生のサルには珍しい
噛み方だったそうです。
噛まれた人は比較的軽症の方が多かったようでした。

専門家は山から下りて来てしまったはぐれサルか、人に飼われていた可能性がある、
まるで甘噛みのようだ、野生のサルはあのような行動はせず人をもっと怖がると
指摘した報道もありました。

らっきーは10月に三島市の民家で捕獲され、殺処分の声も高かった中、
市民の要望と三島市長の決断のおかげで命を助けられました。
らっきーと命名され、一躍人気者になりました。
その後、三島市の楽寿園で飼育され多くのお客さんがらっきーを観る為に
かけつけたそうです。
ですがそのストレスもあってか、らっきーは自分の毛を抜いて
ハゲになってしまいました。
そんならっきーの様子を心配していた矢先、昨日らっきー脱走の一報が!
飼育員さんが清掃時に施錠していなかったというミスでした。

今日の朝、らっきーを餌でおびき寄せ、飼育員さんが素手で捕獲するという形で
無事に解決しました。
捕獲の様子を観ましたが、らっきーは昨年よりずっと人を信頼して
慣れている様子でした。
飼育員さんとの信頼関係ができていたからこそ素手での捕獲という
難しいことが出来たと思います。

飼育員の皆様、本当にお疲れ様でした。
これからもらっきーのことをよろしくお願いします。

報道にほっとはしましたが、本当にこれでよかったでいいのかな?と思いました。
そこで、私なりにらっきーへの思いを書いてみたいと思います。

          *   * *

らっきーの幸せはどこにあるのでしょうか?

人と暮らすことがらっきーの幸せなのか?

森に帰れたほうが幸せだったのか?

らっきーが逃げ回りながら人を噛んでいたときそう思いました。

らっきーは人と暮らしていたかもしれない。そんな感じがする。

そう思うようになったのは、お人形が好き、おまんじゅうが好きと
報道されるようになってからでした。

それは今でも確証がありませんが、らっきーが人里を選んで
いついていたこと、人にどう接していいか苛立ちを感じていた
ようだったこと、自分の居場所がないと思っていたように感じました。

野生動物が人里におりてきたとき、たんに山に帰ってもらえば
問題解決ではないと感じたのは、らっきーの出来事からでした。

山からクマがおりてくること

アライグマが増えすぎていること

シカが森を荒らしていること

サルやイノシシが田畑を荒らしていること

みんな、らっきーと同じだと。

今回、らっきーが捕獲されてまた人と暮らすようになったこと。
一度は逃げ出して、また戻ることになったこと。

人と野生動物がどう向き合うべきか。

らっきーがストレスで自分の毛をむしってしまった姿で
みんなに訴えているような気がしてなりません。

大勢の人が楽寿園につめかけて、連日の人だかりで
カメラのシャッターにさらされたと聞きます。
けれど、私たち人間が毎日毎日人目にさらされて撮影されたら
どんな気持ちになるでしょうか?
つらくなってしまわないでしょうか?

らっきーの命が助けられて楽寿園で生かされたことは素晴らしいことです。
けれど、私たち人間は、その向こう側にあるものをつい見逃してしまいます。

らっきーがなぜ人里にいたのか、山に帰れなかったか、
人の食べ物に依存した生活しかできなかったのか?

それは野生動物としてはアウトローです。
本来、野生動物は山で食べ物を採り、人間を恐れ、人間と一定の距離を
保つからそお互いが守られます。

山に食べ物がない、自然が少なくなっている、人里におりると簡単に
ゴミをあさって食べることができる。
面白がった人間が食べ物を与えてしまう。
野生動物が人の食べ物に依存しすぎるということは、
らっきーのようなことを引き起こしかねません。

私たちは考えるべきなのではないでしょうか。
お互いに境界を保ちながらも、人間と野生動物が自分の世界と
立ち居地で暮らしていける道を。

らっきーはもう森には帰ることはできません。
森に帰しても、また人里におりてきて盗みをしたり、
人を噛んでしまうかもしれません。
そういうサルが全国各地で問題を起こし、一部のサルは
殺処分されている記事も読みました。
らっきーのように命を助けられたケースは本当に稀なのだと思います。

らっきーは全国ににいるそんなサルや野生動物の現状を教えてくれたのかもしれません。

私たちは野生動物とどう向き合うあうの?

自然やいきものたちはどこで暮らせばいいの?

そして あなたたち人間は私たちいきものとどう暮らしていってくれるの?

らっきーが捕まって安心。ではなく、本来野山を自由に駆け回っている
ニホンザルが一生をケージの中で暮らすのはどういうことかと
らっきーが自分でむしってしまった背中を見せながら問いかけています。

ここで暮らすしかない。

けれど、本当にこのままでいいの?と。

らっきーが暮らすケージがもっと広くなって、人の目にさらされる
ストレスを和らげるような工夫がなされますように。
本当は人が好きで信頼しているらっきーが快適に暮らせるようになりますように。

今のらっきーの幸せは人と共にあります。
楽寿園の飼育員さんが素手でらっきーを捕獲できたのがその答えです。
本来、ニホンザルが本気を出せば思い切り噛むことも逃げることも出来たと思います。

らっきーは人を信用しようとしてくれている。

でも、その人に苦しめられてもいる。

野生の動物を展示するということはどういうことなのかを、
らっきーの姿から考えてあげてほしいと思います。

同時に、展示動物でありながらも幸せに、自分の存在意義をもって
動物園や飼育施設で暮らしている動物もいます。
私はそんな動物と話したこともありますし、本の中で出会ったこともあります。

展示動物の問題を提起しながらも、そのいくつかのケースを
紹介していってみたいと思います。


Tiger Profile / Furryscaly


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