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女王蜂の目覚め [アシナガバチ観察日記]

昨日は最高気温が18℃になる暖かさになりました。

クッキーと一緒に裏庭に行ったとき、ぷ~んとゆっくり
空中に舞い上がる虫を見つけました。

アシナガバチです!

越冬して春になって活動を再開したようです(^^)

これからまたアシナガバチを観察できる季節がやってきました。

お隣さんの桜の花が咲き始め、メジロが花の蜜を吸いにやってきます。
ミツバチがぶんぶんとその周りを飛んでいます。
春分の日を境に、本当に春がやってきたようです♪

2016~アシナガバチ観察日記 [アシナガバチ観察日記]

みなさん、こんにちは。

びーちゃんのことでお休みをいただき、どうもありがとうございました。
GW明けからセッションを再開しています。
また、ご家族や動物さんのために頑張ります!

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4月24日 お休み中にベランダに営巣しているアシナガバチ女王を発見!

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4月27日 少しずつ巣が大きくなっています。卵も見えます。

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4月29日 せっせと巣作りをする女王蜂。
巣の下のほうは孵化した幼虫の鼻が見えます。

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5月3日 大分巣が大きくなってきました。

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5月12日 幼虫も順調に育っているようです。

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5月13日 残念ながら、この日を境に女王蜂が戻ってこなくなりました。
幼虫のための狩りや巣材探しの最中に事故にあって、命を落としたのだと思います。
この時期、こういった理由で廃巣になってしまうことが少なくありません。

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別の屋根のひさしに営巣している女王蜂
麻紐を剥いて巣材を集めています。
この巣のほかにもうひとつあるのですが、ベランダからは観察できません。
頑張れ!女王蜂!!

事故にあってしまった女王蜂のように、無事に秋の巣立ちまで行き着けるのは
並大抵のことではないと思い出します。

昨日は元気な姿を見て、今日もきっと会えると思っていた矢先でした。
自然界は厳しいです。
だからこそ最後まで生き残って、来年に命をつなげられる
ことは素晴らしいことだと思います。

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鉢植えのバラでアブラムシを食べてくれているテントウムシの幼虫

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カメの水槽でアップアップしていたセマダラコガネ
慌てて葉っぱに乗せました。元気でよかった!

虫や野鳥たちを見ていると、今生きている一瞬がかけがえのないことだと
思い出させれくれます。

私たち人間は、今日の安心な生活が明日も、ずっと永遠に続くかのように
錯覚してしまうことがあります。

この日常は決して当たり前のことではないこと。
朝、目覚めて、一日を元気に過ごせて、夜眠りにつけることは、
本当に素晴らしいことなんですよね。

虫や野鳥たちの生きる姿が、はっと気づかせてくれるのです。

本当にどうもありがとう。

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5月17日 クッキー&ティナ

家族や動物たちとの毎日に感謝して、大切に生きなくちゃ。

これからも自然のいきものたちの営みを見守り続けていきたいです。

追伸:オナガたちは毎朝の散歩道で元気に飛び回っています!




アシナガバチ観察2015~その2 [アシナガバチ観察日記]

アシナガバチ観察日記その2です。

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6/12 裏庭の巣では、働き蜂が羽化していました。
  女王蜂が俄然仕事が楽になります。

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6/13 ベランダの巣でも働き蜂が1匹羽化しました!
  どうやら、うまく羽化できなかったものがいくつかあったようです・・
  繭の蓋があけられて、中が空っぽになっていました。
  女王蜂はそういう巣穴をきれいにしたようなんです・・
  残念ですが仕方がありません。今度は、手前に産んであった卵の
  ための巣穴になります。

実はこの2日後、感動する出来事がありました。
羽化したばかりの働き蜂が少し仕事にもなれてきました。
その仕事のため、働き蜂は女王蜂よりも警戒心が強い性質があります。
私が巣の観察のためにゆっくりと近寄ると、働き蜂が羽根をV字型にして
警戒姿勢をとりました。
すると、女王蜂は働き蜂の上に覆いかぶさって、「ぶぶぶ!!」と怒って、
働き蜂を巣の奥へを追いやったんです。
働き蜂はすぐにおとなしくなり、警戒姿勢をときました。
女王蜂は何事もなかったかのようにリラックスしてくれています。
女王蜂が「この人には怒ってはダメ!」と働き蜂に教えてくれたようなんです。

ハチを観察なさっている方の本には、毎日観察していると、ハチがその人を
覚えるという記述がありました。
それは本当のことなんだなあ・・と感動した出来事でした。

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6/17 働き蜂が2匹になり、巣で留守番をしています。
残念ながら、成虫になれなかった繭の前にあった卵たちは、無事に育っています。

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同じ日、働き蜂は3匹、女王蜂とともにせっせと幼虫のお世話をしています。

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6/18 働き蜂たちが仕事を覚えてくれて、女王蜂は巣でゆっくりできるようになりました。
  これからは、卵を産んで巣を守る仕事が優先になります。

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6/20 実は、これがこの巣での、女王蜂の最後の一日になってしまいました・・・

6/21の朝、いつものようにベランダをのぞいて見たら・・・
なんと、ヒメスズメバチに巣が襲われていました!
もうすでにアシナガバチたちは追い払われていて、ヒメスズメバチが
巣を壊しているところでした。

私は慌てて、室内から長い棒を使って、ヒメスズメバチをちょこちょこ
つっついて、巣から離すことに成功しました。
私自身は室内にいて、棒だけ出して、そうっと行いました。
スズメバチを怒らせないよう、向かってこないよう、室内に退避しつつ
根気よくつっついていたら、ようやく諦めてくれました。
スズメバチや巣の幼虫に害のあるものは使いたくなかった策なのですが、
結構危険です・・決して真似しないでください・・・(^^;)

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襲われた後の巣の様子・・・
なんとか幼虫は無事のようです。

その後、何度かヒメスズメバチが偵察にきたり、女王蜂や働き蜂が
1匹ずつで巣の様子を見にきました。
女王蜂たちは、警戒してすぐに飛び立っていきました。

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6/22 女王蜂が巣の下の物影で様子を見守っている様子です。
   ボケボケ写真ですみません・・・

巣が襲われてから4日間は、女王蜂が1日に1回は巣の様子を見にきていました。
けれど、ここだと再びヒメスズメバチに襲われてしまうと判断したのでしょう・・
5日目から女王蜂は戻ってこなくなりました。
そして、この巣は廃巣になってしまいました・・・

どうやら、同じ時期に敷地内のアシナガバチの巣が襲われたそうです・・

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6/27 裏庭にあった巣のほとんどが廃巣になっていました。

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唯一、ひとつだけの巣が無事でした!
ヒメスズメバチに襲われたことは、このハチが教えてくれました。
そして、現在もこの巣は健在です。

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そして、巣をなくしても、アシナガバチたちは、またあらたに巣を作り出していました。
また、我が家の物置の隙間から出入りしている数匹のハチが・・・
物置の壁と壁の中に巣を作っているようです。
今度は外から狙われない場所で再スタートしたようです。

今年は、春から長雨が続いたり、獲物が不足しているのか、幼虫の成育が
不十分だったのかもしれません。
成虫になれない働き蜂が数匹いたのは初めてだった気がします。
また、羽化できた働き蜂も小さい感じがしました。

ヒメズズメバチが巣を襲いに来る時期も、なんだか早かったような気がします。
いつもなら、新女王蜂が成虫になって、オスバチがいる晩夏のころのような・・・
今年はあちこちで獲物が不足していて、みんな苦労しているのでしょうか。

梅雨の時期は、大雨が続いて、例年にまして、虫たちも野鳥たちも
子育てに苦労しているような気がしています。
温暖化傾向で、色んなところに影響しているように感じています。

越冬した女王蜂の寿命は7月半ば~末くらいまでです。
この時期に巣を失った女王蜂が、また巣を再建して、新女王蜂まで
育て上げるのは、並大抵の苦労ではないと思います。
それでも、ハチたちは懸命に巣を再建していました。

今回、アシナガバチたちの様子を見て、人も自然界も、人生は
予想がつかず、思うようにならないほうが多いんだろうなあ・・と感じました。
普通なら、そのことを悲観して、何をしても報われないと思ってしまいそうです。

けれど、ハチたちは、寿命があと一ヶ月を切っていようが、次の命を
つなぐために再スタートをしています。
本能と言ってしまえば、それまでですが、その小さな姿から、
私たちが学ぶことは多いのではないのかなあ・・と思います(^^)

人生はままならないからこそ、前を向いて生きる。

一年で死んでしまうアシナガバチたちが、ずっと命をつないできた
理由がここにあると思えるのです。

生きる上で、本当に大切なことってなんだろう。
シンプルだけど、素敵だと思いませんか?

これからも虫たち、野鳥たちを応援していきたいです。

アシナガバチ観察~2015 [アシナガバチ観察日記]

アシナガバチの観察では、色んな出来事がありました。
順を追って書いていきたいと思います。

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5/13 巣が大分大きくなり、小さな幼虫が育ってきているのがわかります。

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5/22 幼虫は巣いっぱいに太って元気に成長中!
  女王蜂が餌になる肉だんごを運んできました。大忙しです。

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5/24  成虫になる準備のため、繭のふたがひとつできました。

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5/28 繭が5つになりました。繭の前に卵があります。
  これは、巣の場所を有効に使うためなのだそうです。

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6/5 ほとんどの幼虫が繭になり、その前にもたくさん卵が産んであります。
  女王蜂は働き蜂の羽化が待ち遠しいです。

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6/7 裏庭の小屋の屋根に、こんなに大きな巣があるのを発見しました!

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6/9 これは観察中のベランダの巣です。
  幼虫の大きさに合わせて、巣の長さがながくなっています。

その2に続きます。

2015年、アシナガバチ観察日記スタートです♪ [アシナガバチ観察日記]

今年の4月は長雨が続き、虫たちにとっても厳しい春のスタートになりました。
アシナガバチも一回作り出した巣を放棄したり・・と大変そうでした。
長雨対策のためか、一匹のアシナガバチが自転車小屋の中に巣を作り始めました。
ここなら多少の風雨は大丈夫です。女王蜂も考えましたね(^^)
少々高い場所なので、毎日眺めての観察をスタートしました。

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そして、4月25日二階のベランダの壁にセグロアシナガバチが巣を作り出しました。
ここは2012年に私が秋までじっくり観察をさせてもらえた巣とほぼ同じ場所です。
今年もこの女王蜂のおかげで観察日記をスタートすることができました!

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4月27日の巣

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4月30日の巣

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5月5日の巣 女王蜂の頑張りでどんどん巣が大きくなっていきます。

この日は主人と一緒に庭の裏手の木の剪定に行きました。
物置の後ろに生えている木の枝がマンションの駐車場スペースに出てしまわないように
定期的に切るようにしています。

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昨年、駐車場と我が家の仕切りのフェンス(網)裏に巣を作っていた場所に
新しい巣ができていました。隣にあるのは崩れた古い巣です。
ここは木陰で隠れるようにしてそっとしておきましたが、とても立派な巣に
なり、秋には無事にアシナガバチたちは解散しました。

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これがこの巣の女王蜂です。昨年、ここから巣立った女王蜂だと教えてくれました。

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この巣のとなりにある古い物置には、二つの巣がありました。

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もうひとつの巣の女王蜂。

我が家の裏手は広い駐車場スペースになっていて、巣のあたりは車や出入り口からも
離れています。そう人の出入りはなく、普段は静かなので、このままそうっとして
アシナガバチが無事に育ってくれるように祈ることにしました。
毎年、ここに巣を作っていますが、近隣の人に見つからず、アシナガバチも
静かに暮らし、何もトラブルはなかったんですよね・・・

昨年、剪定しつつ木を維持したのですが、アシナガバチが木にいるイラガの幼虫を適度に
食べていてくれたらしく、木は生き生きと茂っていて元気でした。
イラガは少しはいるのですが、イラガもアシナガバチも適度な数でみんな元気で、木も
一緒に共生できている感じでした。

お隣さんの木は大量のイラガが発生して、木が枯れかけてしまい、大きく剪定しなくては
なりませんでした。

イラガは刺されると痛くて悪い虫と駆除されてしまいますが、アシナガバチのおかげで
自然にバランスよく、木もアシナガバチもイラガもうまく生きていけてすごいなと思いました。
ちゃんと食べてくれるもの、食べられるもののバランスが出来ているってこういうことなのだと
小さな生態系を感じた出来事です。

今年はお隣さんにはアシナガバチの巣がいくつかあるので、幼虫と木との生育のバランスを
保ってくれるかもしれませんとお伝えしたら喜んでくれました。
お隣さんは、お庭の木の実を食べにくる野鳥にも優しくて、アシナガバチにもご理解が
あってうれしいです。

でも、裏のみなさんのすべてがそうであるとは限りません。
アシナガバチの巣をみただけですぐに駆除!と大騒ぎされてしまうかもしれないので、
ここの巣は見つからないようにと願いつつ、木の剪定のときにこっそり見守ることにしました。

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これは自転車小屋の巣なのですが、女王蜂の足がやけに長いことに気がつきました。
こちらの巣は営巣がちょっとはやかったので、幼虫の成長も早いらしく、女王蜂が
結構大きめの肉団子をあげていました。
思い切って踏み台に乗って撮影してみました。

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ベランダのアシナガバチの巣に比べて、巣が縦に長いのでキアシナガチの巣だと
わかりました!観察が楽しみです。

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ベランダのセグロアシナガバチの巣はキアシナガバチの巣より平らです。
幼虫の成長にしたがって、だんだんと巣の長さが長くなっていきます。
昨年、義母が木の剪定をしていて、うっかりキアシナガバチの巣を切り落として
しまいました。そのとき、キアシナガバチは最初の段階から巣が長いなあと思っていて
覚えていたのでした。
残念ながら、この巣を近くにボンドで固定したみたのですが、女王蜂は諦めたのか
戻ってきませんでした。
キアシナガバチはセグロアシナガバチよりも警戒心が強く慎重な印象があります。

ベランダのアシナガバチとは、少しずつ顔見知りになっていき、
こんな動画を撮らせてもらえました。

自分の食事が終わってから、触覚をきれいにお化粧する女王蜂。
リラックスしているのが伝わってきてうれしいです。
部屋の中で「な~う~!」と鳴いているのはティナちゃんです(^^;)
私がず~っとハチの観察をしているのでティナちゃんが鳴いています(笑)



今年もアシナガバチ観察日記、頑張りまーす!








春の訪れ~初認、アシナガバチ! [アシナガバチ観察日記]

さくらが満開になりだしましたね。
静岡も気持ちがいい晴れの日が続いています。

昨年末くらいから、おじいちゃんになった愛犬とは朝と昼のあたたかい時間に
お散歩に行くようにしています。
昨日もお昼に愛犬と出かけようとしたら、ぷ~んとアシナガバチが飛んできました。
私と愛犬の周囲を気持ちよさそうに飛んで、空高く舞い上がっていきました。
越冬した女王蜂が活動を始めたようです!

「今年も元気に子育てを頑張ってね~!」と声をかけました。

散歩道では、モンシロチョウやモンキチョウ、オレンジ色のタテハチョウの仲間を
見ることができました。
菜の花ではミツバチが飛び交っていて、虫たちも活発になってきました。
今年も虫たちとの出会いが楽しみです。
山里のウグイスも上手に鳴けるようになってきました。

3月20日は初認ツバメでした。
町の公民館に毎年巣作りをするツバメが来ていました。
今は池の公園をせっせと飛び回っています。
カワセミはお引越ししたようです。
その変わりに時々、カワウがやってくるようになりました(^^)

春はカワラヒワたちが群れで飛び交って実ににぎやかです。
散歩道では、カワラヒワたちの水浴びや、キセキレイたちの歌声、
時折、カワラヒワとキセキレイが水場で追いかけっこをしているのが見られます。
縄張りなんでしょうね(^^)

小さなキツツキの仲間、コゲラが木々をとんとんしている姿もみかけます。
愛嬌もののイソヒヨドリは、ご近所のきんかんをついばみ、ひとつ取ったのは
いいのですが、食べきれずに一旦道路に置いたら、コロコロ転がっていって
大慌てでおいかけていました(^^)
このところ、夜明けはイソヒヨドリのきれいな歌声で目覚めます。

3月29日は最後かな?と思うメスのジョウビタキに会えました。
この冬は、特にメスのジョウビタキがかわいい姿を見せてくれました。
そろそろ渡りの季節です。「また会おうね!」と挨拶しました。
ジョウビタキはぴりり!とかわいらしく尾羽を震わせて応えてくれました。
ツグミの声は聞こえなくなりました。

春が来て、目覚める虫や、行く鳥、来る鳥。
命輝く季節がやってきました。
春は、生き物たちも人も元気です。

その後のアシナガバチ [アシナガバチ観察日記]

まさに夏本番!という暑い毎日の静岡です。

ずっとご報告をしなくてはと思っていたのですが、春に観察をしていた
アシナガバチですが、巣作りの途中で女王蜂が帰ってこなくなってしまいました。
なんらかの事故でどこかで命を落としたのではないかと思います。
とても残念に思いました。

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4月25日の様子です。
この女王蜂はなんと、同時進行で巣を二つ作っていました。
真ん中は2年前の廃巣で、その両側にあるのが同時進行で作っている巣です。
こんなことは初めてだったので興味深く見守っていました。

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5月2日の様子
一番左側の最初から作っていた巣です。
大分部屋が出来上がっていて、中に卵が産み付けられています。

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同日のもうひとつの巣の様子。
部屋が三つほど出来上がっています。
女王蜂はひとつの部屋を作るごとにひとつずつ卵を産み付けていっていました。

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5月8日の二つの巣の様子
女王蜂がいるのが後から作り出した巣です。
大分大きくなってきました。

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5月16日 最初の巣では幼虫が順調に育っています。

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同日のもうひとつの巣でも幼虫が育ってきました。

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5月19日
これが幼虫のお世話をしている女王蜂の最後の姿になりました。

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翌日20日から女王蜂は巣に戻ってこなくなりました。
そして、残念ながらこの巣の幼虫たちは全滅しました。
これが自然界の厳しさだと思います。

帰ってこなくなった女王蜂と約2ヶ月ぶりにおはなしをしてみました。

ハ「私が帰ってこれなくなったのは事故にあってしまったからなの。
  高速の車にぶつかってしまった。そのまま死んでしまったの。
  私は死んでしまったけれど、またほかのあちこちで、
  私の仲間たちが命をつないでいくでしょう。

  死とは突然訪れるもの。
  そして、私の子供たちもそれを受け入れて死んでいったの。
  それは悲しいことだけれど、自然の中ではよくあること、
  受け入れるべきこと。

  私たちは自然の流れにそって生きている。
  それは、生きるときに生き、死ぬべきときに死ぬこと。
  精一杯生きること、今日というこの日を。

  私たちの仲間が生きていることを、今日というこの日を
  あなたたち人間も大切にしてね。

  命には限りがある。
  だからこそ、私たちは今日を懸命に生きるし、
  終わりがあるからこそ、私たちは命は美しいと思う。

  私が巣を二つ作ったのは、大きな台風がくると予想して、
  大きな巣をひとつ作るよりも、軽めの巣を二つにして
  重みで下に落ちてしまうのを防ぐためだった。

  今年も大きな雨がくる。
  生き残るために私たちは智慧を使う。
  それは本能から来るもの。心から響いてくるもの。
  あたなたちも心の声を大切にしてね。
  自分が生きていく上で何が大切なのか、何が必要なのかを
  ちゃんと自分で選び取って日々を生きてみるといい。
  それが私たち自然の生き方、そして習い。

  どこでどう生きていくのか
  それは次の世代に渡すバトンになる。
  智慧と心を大切にして生きること。
  そして、流れに逆らわない。
  受け入れるべきときは受け入れる。
  私たちの命は川の流れのようなもの。
  自然に還って、また生まれる。

  私もまた生まれ変わる。
  また、精一杯生きるでしょう。
  だから、悲しまないで。
  さようなら。」

きっとまた会えるね、また、いつか。

=====================

8月2日に自然のおはなし会を開催します。
くわしくはこちらをご覧ください。
☆自然のおはなし会について

おかげさまで定員になりましたので募集を締め切らせていただきます。
どうもありがとうございました!
また次回の開催を予定したいと思っています。
そのときはよろしくお願いいたします。



<千尋のアニマルコミュニケーションサイト>

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2014年アシナガバチ観察日記スタート! [アシナガバチ観察日記]

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昨日の夕方から窓のひさしの下を物色するセグロアシナガバチの女王蜂です。
昨年は観察させてもらえる場所での営巣はありませんでした。
「いいよ~!ここで巣を作ってね♪」と心の中でワクワクして話しかけていました。

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今朝になって、昨日のアシナガバチが巣の支柱と一室目を作っているのを
見つけました!
ちょうど二年前に途中で廃巣になってしまった隣です。
この巣は女王蜂が事故にあったのか戻ってこなくなりました。
今も残っています。

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第一室を作り終えた後、女王蜂は早速一番目の卵を産みつけにかかりました。
部屋をひとつ作るごとに卵を産み付けていくのを見たのは初めてです。
巣が大きくなって部屋が増えていくと、産み付けていない部屋もあります。
段階を踏んで順に孵化できるように考えているのだと思います。

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産み付けられた卵を確認しました。
卵が愛おしいそうな女王蜂です。(^^)

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少し休んだ後、女王蜂が巣を留守にしました。
よく探すと、同じベランダにあるエアコンを囲む木の台にいました。
巣材になる木の皮をはがしています。
アシナガバチはあごで上手に木の皮をむき、お腹のところでお団子にして
巣に運びます。
そして、それをよく噛んで唾液で延ばして、パルプ状にしながら
巣を作っていくんです。
その様子は見事で見入ってしまいます。
昔の人はこのハチの様子を見て、木の繊維から紙の原料となるパルプを
発明したというのを読んだことがあります。

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お昼には第三室まで出来上がっていて、すべてに卵が産み付けられていました。
一休みの女王蜂にお疲れ様を伝えました。
でも、まだまだ。女王蜂の仕事は毎日続きます!

そんな女王蜂とおはなししてみました。

ハ「もうすぐ巣を完成させるために頑張るわ。」

私「ここに巣を作ってくれてありがとう。
  この秋まで見守らせてね。」

ハ「あなたがここに巣を作れと言ったから作ったのよ。
  隣の巣は廃巣だったけど、他のハチのエネルギーを感じた。
  私は二年前のハチの生き残りなの。」

私「二年前のベランダのハチ?」

二年前、今までにないくらい濃くアシナガバチの観察をさせてもらえました。
そのハチの子孫かなと思ってきいてみました。

ハ「そのハチとは別のハチ。
  二年前にあなたの家の別のひさしに巣を作った。(先代がです。)
  見えないところに。」

そうなんです。下から観察すると、我が家のあちこちに巣が残っています。

ハ「一年ごとに女王蜂が遠いところに行くのは、毎年同じところに巣を作っていては
  私たちの子孫は出会いがなくなってしまうでしょう。
  なるべく遠いところに行って結婚するようにしている。
  そして、たまに帰ってくるの、こうして。

  二年前にここに巣を作ったハチは安心していたような感じがした。
  あなたが眺めている目も優しかったし、ここは受け入れてもらえると思ったの。

  私の人生を見ていてね。
  私たちの営みをとおして、また虫たちの命のドラマを届けてあげる。

  一日、一日、一歩、一歩。
  私はひとりでここから始める。
  自分の力と、先祖から受け継いだ本能に従ってね。

  心の中の矢印を見間違うことはない。
  だって、それは私に生きろ、産め、と言う。
  育てて、増やして、命を放て、と言う。
  命とはそういうことだって。

  心の中に耳を澄ませば、必ず矢印があるはず。
  私たちは自然の中からあなたにそれを示したい。
  自分の矢印を私たちと共に同じ方向に向けて。
  私の持っているものを見せてあげる。」

私「本当にどうもありがとう!」

彼女の言葉から私は思いました。

私たち生きているものは、みな、人も動物も虫などの小さな生き物たちも、
自分の生きる道、心の中の矢印を持っているだろうなって。
私たち人間は、いろんな多くの情報や、周囲や自分自身の心の声に
惑わされてしまって、その矢印を見失ってしまうこともあるんだろうなって。
それが人間の複雑な心、生き方でもあるのだろうと思います。

けれど、アシナガバチの話してくれたように、本当の心の矢印を
私たち自身は深いところでちゃんとわかっていて、それは遺伝子だったり、
本能だったり、魂だと思いました。
その生きる力に意識をシフトして、真剣に純粋に、真っ白な心で耳を澄ませば
自分が本来行くべき道が見えてくるのだろう・・と。

動物たちと話すこと、自然に対して心を開くことは、自分の矢印を彼らと
同じ方向に向けて共に在ること。
それは多分、私自身の生きる力を自分で感じることにもつながっていくのだろうと
思いました。

2014年、アシナガバチ観察日記、スタートします!

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4月には、ふじちゃんの体調や、色々なことが落ち着いたら
一部のセッションを再開できないかと考えていたのですが、
もう少しふじちゃんの様子を見させていただければと
思っています。申し訳ありません。

☆セッション再開後のお知らせ

セッションをお休み中にこのようなお知らせで恐縮です。

ずっと考えてきたセッション料金の変更を4月からさせて
いただくことにしました。
料金の変更については、いろんな方から貴重なアドバイスをいただけて、
一年以上考えてきました。

今年に入って、私自身のセッション内容が変わってきたこと、
今までより深く動物からのメッセージをお届けできるように
なってきたと感じています。

料金を変更させていただくことは、私にとっても勇気がいることでした。
気持ちが引き締まる思いです。
だからこそより一層、みなさまと動物たちのお役に立てられるように、
真摯にアニマルコミュニケーションに向き合って努力していこうと
思っています。

セッション料金の変更につきましては、こちらをごらんください。

☆セッション料金について
http://nijinofune.web.fc2.com/page/session-ryoukinnado.html

これからもよろしくお願いいたします。


<千尋のアニマルコミュニケーションサイト>

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クマゼミとキアシナガバチのおはなし [アシナガバチ観察日記]

8月10日、ベランダにクマゼミがやってきました。
もう羽根がぼろぼろの彼は、精一杯元気良く鳴いて飛び去っていきました。

その時の動画です。


飛び去る直前、「ぼろぼろになっても生きろ!」と彼は言いました。
勇気をもらいました。

8月30日の朝、ベランダで洗濯物を干していると、お隣の奥さんが出てきて
お庭に洗濯物を干すところでした。

「あれ?このハチ動かないけど生きてるのかな?」と奥さん。
どうやら、動かないハチが物干し竿に止まっているようです。
弱っているハチのようだったので、「そのまま触らないでください。今行きますから!」と
伝えました。

弱っているとはいえ、ハチを素手で触るのは危険なので、安全に移動できるように
空のビンとティッシュペーパーを2枚ほど持っていきました。

近寄って観てみると、明らかに生命力が弱っているハチでした。
心の中でハチに「安全な場所に移動するだけだから安心してね。」と声をかけ、
そうっとティッシュで移動しながら空ビンに中に入ってもらいました。
そして、お庭の片隅の緑に放してあげると、ちょっと飛んですぐに葉陰に
とまりました。一安心です。

奥さんには「多分、越冬して巣を作って役目を終えた女王蜂で、寿命がきたものみたいです。
そのまま亡くなると思うので、そっとしておいてあげてくださいね。」とおはなししました。
奥さんは納得してくれたようで、ハチがお庭にいるのを許してくれました。

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photo by chihiro
それがこのキアシナガバチです。

おはなしをしてみました。

「あそこで最後のときを待っていた。
力尽きて飛べなくなったとき、最後の最後に私のメッセージを
伝えられてよかった。

秋に向けて命をのこすことは、生まれ変わりと同じ。
私たちはこうして永遠に生きていく。
だから、命を託したからつらくはない。

次の春、また私の娘たちが生まれることを
土に還って見守るの。
だから 怖くない。 寂しくはない。
さようなら。」

来年もまた、彼女の次の世代のハチが元気に育ってくれることを願います。
命は続いていきます。
私が元気な限り、ずっと見守っていきたい。
そう思います。

======================

<千尋のアニマルコミュニケーションサイト>

9/20~9/30まで帰省のため、セッションをお休みさせていただきます。
よろしくお願いいたします。

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キアシナガバチの到来 [アシナガバチ観察日記]

7月に入って気がついたのですが・・・

13720キアシナガバチ2.JPG
photo by chihiro

上の写真のように、ベランダの屋根のひさしの部分でアシナガバチたちが
巣材集めをするんですよね。
カリカリと木を削って上手に団子に丸めて持ち帰り、口でのばしてパルプのように
しながら巣を作っていくんです。

13730巣材 (1).JPG

よく見ると、このみぞみぞは全部アシナガバチが巣材として削ってできたものだ!!(驚愕)
剥げている部分で、木の部分全部、幅5センチほど、長さ3メートルほど、全部削られています。
アシナガバチが我が家に巣を作り出して6年。
現在では、家の近所のアシナガバチまで巣材取り場として活用しています。
巣材を取ってから遠くへと飛んでいくのだ・・・

13730巣材(3).JPG

アップにするとこんな感じです。
アシナガバチの小さな顎のサイズの細かい溝がびっしり・・・
今まで気がつかなかった私も私だけど・・・

これを主人に見せたら・・・
主人「我が家は全部アシナガバチに削られて、いつかはなくなるね・・・(笑)」
私「そうだね・・・」

13730巣材 (2).JPG
うっかり放置していた支柱を結ぶ古い麻紐も立派な巣材になっています。
古い木の台の皮、少し痛んだよしずやすだれの皮も剥いでいきます。
植物性の繊維のものは何でもリサイクルしていまいます。
アシナガバチはすごいなあ~!

我が家に来るアシナガバチの中に、キアシナガバチが混じっていることがわかりました。
キアシナガバチは、市街地よりやや山や森林のほうに多く見られるようです。
アシナガバチより若干足が長く、バレリーナのようにスタイルがいいです。

見分け方を調べてみました。

☆Weblio辞書 森林生物図鑑 キアシナガバチより

「セグロアシナガバチとよく混同されるが,本種の前伸腹節には
黄色の二縦線があるので区別できる(ただし,この形質は沖縄では使えない)。」
とのことです。

ハチのウエスト部分、一番くびれている部分のすぐ上が前伸腹節です。
セグロアシナガバチはここには模様がなく真っ黒です。
我が家に代々巣を作ってきたのはこの種類です。

13707セグロアシナガバチ2.JPG
これがセグロアシナガバチ。

13720キアシナガバチ3.JPG
これはキアシナガバチ。
前伸腹節部分に縦に黄色い筋が2本あるのがわかりますか。
足もやや長めです。

キアシナガバチは、巣材を取ったらベランダ左上の屋根のひさしあたりに運んでいます。
働き蜂が肉団子をそこに運んでいくのも目撃しました。
どうやら、人の目が届かない安全な高い場所で巣を作っているようです。

今年はアシナガバチも観察できる場所に巣を作ってはいないのですが、
ベランダの巣材取りで会えるので寂しくはありません。
私がベランダを出入りするときは、頭上にハチがいないかを気をつけます。
もし、私が出るときにハチがそばを飛んでいたら、一声かけて「これから出るから
近くにこないでね。」とお願いすると、飛びながら待っていてくれます。

また、しゃがんで植物に水をあげているときにハチがやってきたときは、
むやみに動かず、ただ敵意がない気持ちを伝え、穏やかな気持ちで作業を
続けます。
そうしたら、ハチも安心して目の前の木の台に止まって巣材を取りだします。
私は間近でそれを観察して、幸せな気持ちになります。
こちらの意思は伝わっていると感じられますし、ハチもそれに応じて距離感を
決めて行動してくれます。

キアシナガバチとおはなししてみました。

キ「私はこの家に巣を作ることに決めたんだ。」

私「初めてだよね、巣を作ったのは。どうして?」

キ「この家が安全だってわかったから。
  山から里に下りてきて、私たちも住むところを拡大しなくてはならない。
  以前より農薬の害や、自然破壊で私たちも里へと下りてこなくては
  ならなくなっているの。」

確かに、ここ数年でキアシナガバチを市街地で見たのは初めてです。
見かけても山際の散歩道でした。

私「そうなんだね。里ではうまくやっていけそう?」

キ「人里でもなるべく目立たないところに巣を作って、
  人との関わりは最小限にして、畑の芋虫を拝借して生きるよ。
  私たちの住む場所は失われてきているから。

  ただ、私たちが芋虫を捕るバランス、イモムシが孵るバランスでもって
  自然のサイクルが成り立っていることを忘れないでほしいの。
  捕るもの、捕られるもの。
  そのバランスが崩れたら、どちらかが増えすぎてしまうし、
  木々は芋虫に食べつくされて、そして芋虫だって食べ物が
  なくなってしまう。

  すべてがうまく成り立つためには、均衡というものが
  とても大切なの。
  
  私たちハチは虫を狩り、花の蜜を吸って受粉も手伝うし、
  色んな役割を担っているの。
  だから、むやみに追わないでほしい。
  私たちが生きる場所を残しておいてね。
  ここはいいところ!」

アシナガバチも花の蜜を吸うのだそうです。
キアシナガバチは、セグロアシナガバチに比べて気性がやや荒いという
説明書きがあるところもあります。
確かに、私が付き合ってきたセグロアシナガバチより若干警戒心が強く、
私との距離感を多くとります。
それは、彼女達が本来は人里ではなく、山や森林に住むハチだからだと思います。
その距離感がお互いを安全に保ち、同じ場所にいても一緒に暮らせることに
つながっています。

もし、巣がある場所が人の手の届かない高いひさしだったり、出入りの少ない場所
でしたら、できることなら、そっと見守ってあげてください。

アシナガバチは自然の均衡を保ち、芋虫や植物が健全に育つ手助けをしてくれています。
どの生き物にも役割があり、どの生き物でも、必要のない存在などないと虫たちは
教えてくれます。
自然界は、そうやって絶妙のバランスと完璧さで、生き物たちを存在させているのだなあと
いつも感心させられます。

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<千尋のアニマルコミュニケーションサイト>

現在、通常通りセッションの受付をしています。
また、頑張りま~す!
よろしくお願いいたします。

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