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戻ってきたティナちゃん~生まれ変わりのおはなし③(最終回) [猫のおはなし]

ティナちゃんが我が家に来て17日目、3月11日に私は保護主のSさんに
ティナちゃんを正式に家族の一員にお迎えしたいとお願いしました。

その日はSさんから用事があってお電話をくださったのですが、おはなしを
しているうちに、もう我が家では家族に迎える準備について相談をしていること、
この3月11日という日に家族になってもらおうと決心しました。

この東日本大震災があった日、たくさんの方が家族を亡くされた日、たくさんの
人が家族を強く思った日。
だからこそ、この日を大切に思っていたいから、ティナちゃんを家族の一員に
お迎えしたいと思いました。
一度は亡くして、帰ってきてくれたこの大切な命を家族へと。

保護主のSさんも里親さんだったYさんとMさんも心から喜んでお祝いの
言葉をくださいました。
ティナちゃんが我が家の家族になれたのも、長い長い旅を支え続けてくれた
みなさんのおかげです。
本当にどうもありがとうございます!

Mさんがティナちゃんへの思いを寄せてくださいました。

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ティナと会って感じたことを、書かせてもらいますね。
物心ついた頃からネコがいるのが当たり前の生活のなか、ティナのような子は
初めてでした。
問題行動が始まるとどうしていいのかわからないのが、現実でした。
でも千尋さんのセッションのCDを聞いたとき、自分たちに気持ちを
つたえたかったんだ、自分たちならわかってくれるって思っていて
くれたことが分かって言葉にできない気持ちでいっぱいになりました。
自分たちができることより、たくさんのものをもらっている気がします。
言葉は通じませんが、何かをつたえてくれてる感じがしてます。

これからは、ティナのことを参考に我が家の猫やほかの動物、いろいろな
人たちと付き合っていこうと思います。ティナのように諦めない気持ちを
もって頑張れば、これからいいことや、楽しいことありそうな気がしてます。
嫁さんも、いい経験させてもらったねって言ってました。
これからも、ティナの成長楽しみにしてます。うまくいえないんですが、
気持ちを書いてみました。これからも、千尋さんの活動応援してますね。

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先日、Mさんは奥さんとご一緒にティナちゃんに会いに来てくださいました。
ティナちゃんは今までと全然変わらず、Mさんと奥さんに甘えて、一緒に
遊んで楽しいひとときを過ごしました。
Mさんのお宅の猫ちゃんとティナちゃんの動画を見せていただいて、ティナちゃん
たちがどんなに大切にしていただいてきたかがわかりました。
Mさんの猫ちゃんは幸せだと思います。

そして、SさんとYさんもありったけの愛情をティナちゃんにかけてくださいました。
今でもティナちゃんのことを大切に思って、会いたいと思ってくださっています。
ティナちゃんは、たくさんの方に心をかけていただいて、かわいがってもらえて
とても幸せだと思います。

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家族になった翌日のティナちゃん

私たち家族の一員になった翌日にティナちゃんがくれたの言葉です。

テ「私、家の子になれたんだよね?」

私「そうだよ、家の子になれたんだよ。
  みんな、応援してくれたんだよ。」

テ「私はいい子じゃなかったけど、信念を曲げなかったの。
  自分の生きる道はここと決めたら、体がぼろぼろになっても
  突き進んだ。
  いずれたどり着く先が虹と信じて。」

私「どうして虹なの?」

テ「あなたが『にじのえほん』を書いているから。
  あなたの心の世界が『にじのえほん』だから。
  私もそこの一員として戻ってきたかった。
  おじいちゃん猫だった頃から、そして、今も。

  私の目的は、心の世界を彩ることが、あなたの周りにも
  起きてくるし、周りの人にも影響を与えるということ。

  あなたの虹の世界が彩られていたら、それは周りの人をも
  彩るでしょう。

  あなたが怒りで汚れていたら、それは周囲の人にも影響する。

  だから、私はいつもあなたを虹と風で彩ってあげたい。
  心を自由に羽ばたかせて いつも自由に飛べるように。

  ココアと私とあなたで、私たちはチーム。
  心をいつも明るく保って。
  私の明るさとたたずまいを見ててね。
  私の放つ力が、あなたとココアを勇気づけられるように。

  これからの道は私たちのもの。
  自然と動物と小さな生き物たち、みんなの心が奏でる虹を
  ここに描いていこうよ、みんなで。

  私はアニマルコミュニケーションとは人生だと思うの。
  言葉を奏でること、心を奏でること、すべてひとつの
  エネルギーとなって、私たちがひとつのめぐる輪のように。

  命のめぐりを繰り返して、出会って、別れて、友情と愛情を
  くるくる、くるくる、まわしてゆくの。
  生まれ変わるってそういうこと。
  ひとつのめぐる輪なの。

  あなたと私とココアで手をつないで、生まれ変わりの輪を
  めぐってきたわ。
  何度も出会って、別れて。

  そして、そのつないだ輪は、魂の手と手とつないでいて、
  決して離れることのない絆なの。

  だから、私は戻ってきた。
  
  おじいちゃん猫からティナへと、今、ここへ。
  今から新しい人生が始まるわ。
  今、ここから すべてが始まる。

  新しい、人生よ。」

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ココアとティナちゃんの足

そして、今日のティナちゃんが話してくれた言葉でこの物語は
いったんおしまいにしたいと思います。

テ「この物語の最後に私が伝えたいことは、動物は真実を話すということ。
  それは、一言、一句、たがわずに、相手の心に届くように選んだ
  言葉のおくりものなの。

  だから、それを受け取る人も、届ける人も、私たちの言葉を変えずに
  その中に自分の気持ちを入れたりせずに届けてほしい。

  動物から受け取る言葉に驚いたりすることもあるかもしれないけど、
  それは真実の言葉なの。

  私がこの家に戻りたいと言ったように。

  真実を貫く言葉だから、人がつく嘘のように偽りはないし、
  まっすぐに心に届くのだと思う。
  そこに脚色は何も必要はないの。
  私たちの心がそこにあるだけだから。

  私たちの真実を聞いて、人はみな、驚くでしょう。
  そして、自分の人生を考えると思うの。
  変えなくてはならないこと、見直さなくてはならない人生、
  自分自身というものを。

  それは、勇気がいることだと思う。

  でも、私たちは真実を話すし、常にみんなに自分を見つめてほしいと
  思っているの。

  私たちのする行動、言葉、表現、すべては、そばにいる人を愛していて、
  真に幸せを願っているから。
  問題と思われる行動も、その人に必要をと思うことを、私たちが表現して
  愛で気づいてほしいから。

  私たちは嘘はつかない。
  真実だけを話す。

  だからこそ、私たちは真正面から向き合ってほしいし、
  あなた自身も嘘偽りのない心で、一緒に人生を生きていきたいの。

  その愛がひとつになったとき、私たちは、あなたがあなた自身を
  生きられるようになったことを誇りに思う。

  そして、一緒に歩いていこうね。

  動物の言葉を伝える人に伝えたい。

  どんな言葉が聞こえても、それを真実を受け止めて。
  きれいに飾ったりしないでほしい。

  短く、鋭く、愛のある言葉こそが、私たちの心の音(ね)
  真実の音色なの。

  一言 一句、たがわずに 私たちの言葉を届けてね。」

ティナちゃんからのメッセージは以上でした。

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小さな体の中に虎のように勇ましく、気高い魂をもつもの。
私の小さなガイドはそういう魂の持ち主です。

私は彼女と話すうちに、彼女の中の魂の真実と出会うことができました。
彼女は小さな白い虎。
自由を愛し、気高く、何にもとらわれず、こちらがうかうかしていると、
あっいう間に天高く飛んでいってしまいそうです。

私はこれから、彼女についていけるでしょうか。

頑張ってついていってみようと思います!

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=======================

現在、 病気の猫のふじちゃんも安定して過ごしてくれています。
なるべくふじちゃんのそばにいられるように、しばらくの間、
対面セッションは公民館の平日(月、火、水)で受付させていただきます。
宝台院の対面セッションと青空セッションはお休みさせていただきます。
ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。

また、みなさんと動物さんのお役に立てられるようにがんばります!
よろしくお願いいたします。

                              伝言屋ひまわり 千尋

<千尋のアニマルコミュニケーションサイト>

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戻ってきたティナちゃん~生まれ変わりのおはなし② [猫のおはなし]

セッションから一週間、なんとか部屋を片付けて、ティナちゃんをお迎え
する準備をしました。

一週間後の日曜日にMさんがお母様と一緒にティナちゃんを連れてきて
くださいました。
保護主のSさんと保護仲間のNさんも来てくださいました。

セッションからの一週間、ティナちゃんはMさんのお宅でおとなしく、とても
いい子で過ごしてくれたそうです。
約束を守っていてくれました!

まず、一階に入っていただいて、我が家の猫たち5匹と対面していただきました。
ティナちゃんはクレート越しにご挨拶です。

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我が家の猫たちは、ちびこ(キジトラ・メス・10歳)を除いてはみんな
人懐こく、お客様にも堂々としています。

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びーちゃん(さび猫・メス・16歳)
いつも仁義なき戦いをしているような勇猛果敢な我が家の女帝

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ふじちゃん(三毛・メス・15歳)
腎不全で闘病6ヶ月目。頑張っています!
一番根性があるのはこの子かもしれません。

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クー(黒猫・オス・14歳)
ココアとちびこと仲良し。
その後、猫の中では一番最初にティナちゃんと仲良くなってくれました。

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みい太(白黒・オス・9歳)
ココアと仲良し。

ちびこは早々に隠れてしまいましたが、びーちゃん(さび猫・メス・16歳)
、クー(黒猫・オス・14歳)、みい太(白黒・オス・9歳)はみんな
お客様の前でリラックスしていました。

病気のふじちゃん(三毛・メス・15歳)は、お気に入りの電話台の上で
眠っていました。

二階に移って、Mさんにティナちゃんが使っていたケージを組み立てて
いただきました。
ティナちゃんをケージに移してあげてから、愛犬ココアと対面してもらいました。
Yさんのお宅のボーダーコリー君は、ココアと同じ柄で驚くほどそっくりでした。
そのおかげか、ケージ越しにティナちゃんとココアはうれしそうに対面しました。
ココアはしっぽを振っています。ティナちゃんは全然怖がろうとしません。

そのうち、初めて会うお客様たちに興奮したココアがわんわん吠え出して
しまったので、奥の部屋に退却してもらいましたが。(笑)
ティナちゃんとココアが仲良く出来そうで、みなさん安心してくださいました。

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我が家に来たばかりのティナちゃん

その日の夜、2階の部屋でティナちゃんをフリーにしてあげました。
真っ先にココアの元に駆けていき、すっかり仲良しになってしまいました。
数日後にはくっついて眠ったり、一緒の器からごはんを食べたり、一緒に
遊んだりしていました。

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ティナちゃんがかわいくてしかたなく、べろべろ舐めるココア。

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ティナちゃんの面白いところは、ココアの手作りごはんを大好きになったことです。
ココアは1歳の頃から夜だけ大雑把手作りごはんなのですが、他の猫たちは食べて
くれなくてキャットフードでした。
今でもティナちゃんの夜ごはんは、ココアと一緒の手作りごはんです。
猫なのでお肉、お魚などを大目にしています。


我が家に来てから三日間、ティナちゃんは全然いたずらもすることなく、
いい子で落ち着いていて驚きました!

四日後には一回目の里親のYさんが会いに来てくださいました。
ティナちゃんはYさんに抱っこしてもらったり、なでてもらったり、
とてもうれしそう。
ココアもすぐにYさんになついて、リラックスして過ごしていました。
Yさんのお宅のボーダーコリー君、プードル君、ネコさんたちとティナちゃんの
様子など、動物さんたちのおはなしで盛り上がり、楽しいひとときを過ごしました。
私たちの周りでのんびりリラックスしているティナちゃんとココアに、
Yさんも安心してくださったようです。

私が家事や仕事で一緒にいられないときや夜間は、ティナちゃんにはケージで
過ごしてもらうことにしました。
昼間のほとんどはココアと一緒に室内フリーで過ごしています。
夜には、二階にびーちゃん、クー、ちびこが来るので、みんなはフリー、
ティナちゃんはケージで寝てもらっています。

数日後、環境に慣れ始めたティナちゃんは、本領を発揮し始めました。(笑)
ケージから出してコールも大声になってきたし、ケージの中の敷布の布を
噛んでぼろぼろにしてしまったり、外に出たくて窓や戸口に向かっていったり、
室内を鳴きながらうろうろもします。
カーテンをバリバリとかじって破きそうになってしまいます。
一回一回注意をして、気を引いては思いっきり遊んであげるとすぐに
落ち着いてくれました。
それを繰り返すことで、外に出たいコールとうろうろも短くなってきて、
落ち着ける時間が増えてきました。

そこで、ティナちゃんとおはなししてみました。

私「ティナちゃん、どうして布をかじるの?」

テ「まだ、おうちが落ち着いていないから。
  みんなの気持ちが落ち着いたら、私の気持ちも落ち着くと思う。」

私「それにはどうしたらいいの?」

テ「私のすることをすべて受け入れてくれること。
  やんちゃのところも、かわいいところも、冒険心もすべて私なの。
  今は若い体で、障害があっても元気いっぱいで、いたずら好きな子なの。
  そんな私を好きになって。
  外に出たいのは仕方ないけど、このお家のルールではだめなんでしょう?」

私「そうなの。このお家のルールでは、みんなが心配するからダメなんだよ。」

テ「外の風を感じたり、窓の外を見てみたい。」

私「それは暖かくなったら、窓を網戸越しに開けられると思う。」

テ「外のエネルギーを感じるのが好きなの。夜の感じも好き。」

ここで、カーテンを開けて外を見せてあげました。

私「どう?」

テ「外で起こっている出来事を見るのが好き。
  本当は外に出たいけど。」

私「出してあげられないんだよ。」

しばらく猫じゃらしで一緒に遊びました。

私「毛のものや布ででじゃれあって遊ぶのが好きなんだね。」

ティナちゃんが膝に乗ってきました。

テ「あたたかいものが大好き。ふれあいが好き。
  だから毛のものや布にじゃれたり、噛んだりするのが好き。
  私の気持ち、わかってね。」

私「少しずつ、わかりあっていこうね。」

ティナちゃんと過ごしているうちに不思議なことがありました。
ティナちゃんは、私に話しかけるとき、時々「僕」と言うときがありました。
それはどうしてかを聞いてみました。

テ「僕はティナだけど、中身はおじいちゃん猫でもあるんだよ。」

私「だから、私に話しかけるとき、僕って言うの?」

テ「そう、僕は僕。みんな、男の子みたいって思ってたと思う。」

その日の朝、お隣さんがティナちゃんに会いに来てくれたのですが、
男の子かと思ったと言っていました。

保護主のSさんからのご質問があったのでティナちゃんに聞いてみました。

私「Sさんからの質問です。
  どうしてSさんのお宅にいたとき、避妊していなかったのに発情しなかったの?」

テ「ここはティナとして答えるね。私は体がまだ未成熟で、大人としてなりきって
  いなかったの。未発達というのかな。
  子猫でいうと半年から8ヶ月位。体もあまり状態が良くなかったし、
  発情する元気もエネルギーもなかったの。
  体をよくして、健康になることにエネルギーを使っていた。
  やっぱり体が元気じゃないと。」

私「そうなんだね。では、なんでMさんのお宅では発情みたいな声を出したの?」

二回目の里親のMさんのお宅に行ったときにはもう避妊手術済みでした。

テ「もう体が元気でエネルギーがありあまっていて、ストレスがたまってしまって、
  どのようにエネルギーを発散していいかわからなかったの。
  飛んだりはねたりしたくて、もういてもたってもいられなかったの。
  みんなには迷惑をかけたと思う。」

私「そうだったんだね。家でもそう?」

テ「まだ少しはましかな。少し気持ちが落ち着いてきたのかな。
  ここに来られたことで。
  外に出たい欲求はあるけど、ただ会えたっていうそれだけで心と体が
  満足しているのがわかるの。
  狭いケージの中にいても、いつも出してくれるってわかるから
  おとなしくしていられる。」

確かにティナちゃんはケージの中でもおとなしいです。

私「どうもありがとうね。でも、カーテンかじりはやめてほしいな(^^;)」

テ「もっと外を見たいんだよね。高いところから外を。」

私「でも、あの高さ以上が無理かな。」

テ「仕方ないなあ。我慢するよ。おじいちゃん猫のときと違って、体が元気でとっても
  うれしくて、うずうずするんだ。
  飛んだり、はねたりしたい。
  でも、お母さんたちが困るなら、ケージでもおとなしくするし、何か用事が
  あるときは、ケージに入れてくれていいよ。」

私「ありがとう。助かるよ。あと、フリーにしているときも、もう少し落ち着いて
  いてくれると助かる。遊ぶときは一緒に遊ぶからね。」

テ「そういうときはケージに入れてくれたほうがいいな。」

私が家事や仕事で手を離せないときです。

私「じゃあ、遊べなくておとなしくしていてほしいときは、ケージに
  入っていてもらうね。」

テ「それでいいよ、納得した。」

私「Sさんからのもうひとつの質問です。
  ティナちゃんを保護していたとき、あまりかまってあげられなかった
  ことを謝りたいそうです。
  それなのに、ティナちゃんはこれといった迷惑もかけずにお利口に
  していてくれて、どう思っていましたか?」

テ「Sさんのこと、怒っていなんかいないよ。
  ここに来るためにSさんは助けてくれた。
  YさんもMさんも協力してくれた。みんなのおかげだよ。
  お母さんに会えるまでは、こうしてみんなに迷惑をかけて、
  メッセージを送ってきたんだ。
  そうしないとここに来れなかったから。

  僕の使命は、お母さんのアニマルコミュニケーションを育ててあげること、
  独り立ちさせることなんだ。
  だから、そのためにここに来た。
  
  僕は間違ってはいなかったと思うよ。
  信頼してここまで来れたんだ。みんなのおかげだよ。

  Sさん、本当にありがとう。
  Yさん、Mさんも。
  みんな、僕の家族だったよ。
  これからもみんなのことは大切。
  みんなに僕の気持ちを伝えて。

  みんなが動物というものはどういうものか、どれだけ深く物事を考えているか、
  どれだけ人を、家族を愛しているかを知ってほしんだ。

  僕は命がけでここに来たし、これからも僕らしさや個性を大切にして
  生きていくと思う。
  すべてをあるがままに受け入れてくれることがこのテーマなんだ、僕にとって。

  人生はままならないし、僕が受けたように数々の困難や障害があっても
  それを乗り越えて生きていくということ。
  それが僕の生き方の証明だよ。

  僕の明るさ、姿勢がみんなを照らす灯台になればいい。
  僕はいつでもそこにいるし、何にもくじけず生きているんだ。

  僕はおじいちゃん猫とティナの魂とひとつになってここにいる。
  すべてのいいところを引き継いで、ティナの個性を僕らしく色づけして、
  この人生を豊かにしているんだ。

  お母さんの相談役として、支えとして、みんなも僕に会いに来てね。」

ティナちゃんからのメッセージは以上でした。
そして、このあと、私の仕事の相談をティナちゃんに聞いてもらって、
役立つアドバイスをもらいました。

ティナちゃんは、老獪なおじいちゃん猫と生き生きとはつらつとしたティナちゃんの
両方の魂を持っていて、本当に私を支えに来てくれたのだとわかりました。
ティナちゃんを大切にしたいと思いました。

SさんとYさん、Mさんにもティナちゃんのメッセージを読んでいただきました。
みなさん、ティナちゃんの気持ちを聞いて、今までの行動の理由に納得できたこと、
そして、その行動が今につながって本当によかったとおっしゃってくださいました。
生まれ変わりの不思議や、動物の愛情の深さについて、みなさんからいろんなご感想を
お伺いすることができました。

カーテンかじりについては、対策をすることにしました。
ティナちゃんが一番外を見たがっていて、かじる場所のカーテンを
全部はずし、ティナちゃんがのぞける窓半分には窓のまま、半分には室内に
よしずをかけることにしました。
これならティナちゃんは夜間でも自由に外が見られますし、一応半分は
よしずで目隠しにもなります。

たまによしずをかじろうとはしましたが、そのたびに注意をしていたら、
かじらなくなりました。
そして、他のカーテンをかじることもなくなりました。

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我が家の猫たちとも少しずつ距離が縮まってきました。
今はこんなふうに一緒に過ごすことができるようになってきました。
一歩、一歩、家族として歩みよっています。

まだ続きます~。

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現在、 病気の猫のふじちゃんも安定して過ごしてくれています。
なるべくふじちゃんのそばにいられるように、しばらくの間、
対面セッションは公民館の平日(月、火、水)で受付させていただきます。
宝台院の対面セッションと青空セッションはお休みさせていただきます。
ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。

また、みなさんと動物さんのお役に立てられるようにがんばります!
よろしくお願いいたします。

                              伝言屋ひまわり 千尋

<千尋のアニマルコミュニケーションサイト>

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戻ってきたティナちゃん~生まれ変わりのおはなし① [猫のおはなし]

2月中旬、動物保護ボランティアのSさんから、猫のティナちゃんのことでセッションのご相談がありました。
Sさんとは10年以上のお付き合いになります。
私が動物保護活動から遠のいてから、一時期お互いに疎遠にはなりましたが、アニマルコミュニケーションを通じて、またお電話でおはなしできるようになりました。

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ティナちゃん

昨年8月中旬、Sさんのご近所の方が『捨て猫だから殺処分をする』と言って、ティナちゃんを
連れてきたそうです。
Sさんは普段からの猫の保護活動で大変な中、保護を決意してくださいました。
ティナちゃんは、ぼろぼろの姿でやせ細っていたそうです。

動物病院で診察をしていただいたところ、約1歳のシャムネコ系のメスで、エイズが陽性、
白血病は陰性、右前足の肩に古い骨折の跡があり、両目の眼球の真ん中が傷ついて
いるのがわかりました。
体調はあまりよくなく、ウィルス性の風邪で涙とくしゃみがあり、治療が始まったそうです。
ティナちゃんは、明るくて人懐こく、何にも臆さない、誰とでも仲良くなれるいい子だったそうです。

ティナちゃんは、9月には皮膚病を発生してしまい、治療に約2ヶ月がかかりました。
Sさんと動物病院の先生は根気強く病気に向き合ってくださいました。
11月中旬にようやく治療が終わり、元気になって避妊手術をすることができたそうです。

11月下旬、ティナちゃんは、一回目の里親さんのYさんの元に行きました。
ティナちゃんは、Yさんのお宅のボーダーコリー君とすぐに仲良しになりました。
一緒にじゃれて遊んだり、一緒に寝たり、毛づくろいをしてあげたりととにかく仲がよく、
ほほえましかったとお伺いしました。
他にもプードル君や、猫ちゃんたちみんなとも仲良くなれたそうです。

Yさんのお宅はお庭が広くて、わんちゃんや猫ちゃんがのびのび外で遊べる環境だそうです。
裏にはずっと山が広がっていて、猫ちゃんたちは自由に遊びに行っては帰ってきていたそうです。
うらやましいです!
ティナちゃんも遠くには行かずに、遊んでは帰ってくきてくれて、何の問題もなく過ごせていたそうです。

ところが、三週間が過ぎた頃、ティナちゃんはどんどん遠くに行くようになってしまいました。
二度ほど、線路を越えて踏み切りを渡り、帰ってくることができなくなりました。
首輪の連絡先を見た方が保護してくださり、Yさん宅にお電話があったそうです。
そのうちの一軒は犬のいるお宅でした。

その後もティナちゃんは、ご近所のお家に入ってかわいがってもらったり、知らない人にも
どんどんついていって甘えていて、何度か連絡を受けたそうです。
他の猫ちゃんののびのびした環境を変えることはできないし、ティナちゃんだけを閉じ込めたり、
かといって外での行動が心配で・・・とYさんは悩んで、Sさんに相談したそうです。

今年の1月になって、Sさんはティナちゃんを2回目の里親さんの元でお試しして
いただくことにしました。
以前、他の猫ちゃんの里親さんになってくださっていたMさんは、その子をとても
大切にしてくださっていました。
完全室内飼いの環境でティナちゃんがなじんでくれれば・・とSさんもYさんも願っていたそうです。

ティナちゃんは、Mさんのご家族や先住猫さんともすぐに打ち解けて、とてもか
わいがっていただけました。
しかし、外に出たいと走り回ったり、やんちゃが過ぎてしまう行動が目立ってくる
ようになったそうです。
そういう時は、発作のようで、発情期のような大声で鳴き、どんなになだめても
おさまらなくて、本当に困ったとお伺いしました。
先住猫さんのスペースで、粗相をしてしまうこともあったそうです。

落ち着いているときは、ご家族に甘えたり、抱っこされたり、先住猫さんと一緒に
眠ったりといい子なので、そういった発作のような行動さえおさまれば・・と
みなさん頭を悩ませていました。

ティナちゃんの遠くに行きたい、外に出たいための問題行動の原因は何なのか、
何がティナちゃんにとっての幸せなのか、それをみなさんで知って、どんなことでも
かなえてあげたいと必死の思いでご相談してくださいました。

セッションでは、代表で保護主のSさんにおはなしを聞いていただくことにして、
里親のYさんとMさんご家族には、セッションの録音をお渡しして、みなさんで
シェアさせていただくことにしました。

では、そのときのセッションの内容です。
かなりの長文になっていますのでゆっくりお読みになってくださいね。

テ「線路を越えたのには理由があるの。家に戻りたかったの。
  そのお宅は、私の元の家だったの。そのお宅では犬を飼っていた。
  Yさんのわんちゃんは前の犬のそっくりだったの。だから仲良し。
  その犬はオスで、私が小さい頃にお世話をしていた。
  今もYさんのわんちゃんに毛づくろいをするのは、そのことを思い出してだよ。
  そのわんちゃんが小さい頃に一緒にお留守番もした。
  とっても仲良しだった。

  線路を越えて、そのお宅に行こうとしていた。
  犬がいれば、その先々で犬を確認していた。

  目が傷ついたのは、野良ちゃんの時代に薬剤をふきかけられたから。
  猫の嫌いな人に吹きかけられたの。
  肩の骨は事故だった。ぶつかったの、何かに。
  人にされたのではないの。虐待されたことはない。
  肉体的に虐待されたからではないの。
  遠くに行こうとしていて、元の家を探していて、肩の骨がぶつかった事故だった。」

ここで、Sさんは「だからティナちゃんは、人が怖くなくて人懐こいんだね」と納得されていました。

テ「Sさんの家に保護されたときは、長く放浪していて、お腹がぺこぺこで
  がりがりで、かなり遠くから来た。
  私は平気で3キロくらい移動するの。一日で軽く。
  線路を越えるのもいつものことだから。

  地理を把握したら、どんどん遠くに行ける。
  まずは、周囲の地理を確認して、家の位置を確認して、それからどんどん
  距離を延ばしていく。
  Yさんのお宅に来る前も、どんどん。

  最初は、周囲の猫ちゃんに地理を確認して、その先のことまで行けそう
  だったらトライする。
  自分で目的を決めて行く。迷っているわけではないの。」

私「そのお家(ティナちゃんが探しているお家)はどんなお家なの?」

テ「そのお家は前世のお家。前世のわんちゃんのお家を探してるの。
  前世の家はあなたの家。」

私「ええ~!?」

そこで私は混乱して、びっくりしてSさんと色々話します。

Sさんはティナちゃんの言葉に「そうだと思った。だから千尋さんに相談しようと
思ったの。」なんて笑っています!

ティナちゃんに「あなたは2012年9月に亡くなったおじいちゃん猫なの?」
と聞いたら、「そうだ。」と言ってゆずりません。

おじいちゃん猫.jpg

おじいちゃん猫は、グレーのトラの猫です。
Sさんが保護した当時、真っ白だったティナちゃんは、だんだんとグレーの
トラじまが出てきたそうです。
私は完全に事態に巻き込まれてしまっていて、もう笑うしかありませんでした。

テ「あなたの家にもう一匹猫を飼える余裕はあるの?
  私を受け入れる余裕はある?」

私「困った、どうしよう!待って!私もこんなの初めてですよ。
  まだ、セッションが始まって10分ですよ。」

テ「お家に帰れないと家出は続くよ。」

私「まず、家族と相談してみるよ。今、ふじちゃんの看病も大変だし、
  家族と相談するね。
  まるで私のセッションじゃないか~!
  
  おじいちゃん猫は、亡くなる前に『もう体は卒業しなくては
  ならないから、いつか生まれ変わって必ず会うために、
  この体は卒業するから。じゃあ、さよなら。
  また、きっと会おう!』っ言ってお別れしたんです。
  私の経験では、今回は(生まれ変わり)は早いなあ。

  SさんもYさんもMさんも私への橋渡し?」

ここで、Sさんに動物の生まれ変わりについて説明しました。
動物によっては亡くなってすぐや数ヶ月後など、すぐに生まれ変わってきたり、
何年も天国で家族を見守っているなど、実にさまざまです。
ただ、私個人では、すぐに生まれ変わってきてくれたという経験はなかったんです。
どちらかというと本当に数年単位か、天国で見守っている子が多い感じがしました。
だから驚きました。

テ「前世のことは前世、今は今。私はココア(私の愛犬)に会いたかった。」

おじいちゃん猫には、子犬だった頃のココアのお守りをしてもらっていました。

テ「ココアはもう13歳だから、行かなきゃって思った。
  ココアが元気なうちに戻らなきゃ。私がお世話した子だもの。」

私「家族がOkしてくれて、ティナちゃんがこのお家に来れたら
  どうするの?」

テ「まず、お散歩(外への)はやめる。」

私「ちゃんとおとなしく家にいられる?」

テ「約束する。」

私「ココアと一緒にティナちゃんを外にお散歩には行けないよ。」

テ「それは我慢する。」

私「他の子とも仲良くできる?」

「Yさんのお家のたくさんの動物さんと仲良く出来たよ。」とSさん。

テ「元のお家に戻れるなら何でもする。」

ティナちゃんは、Yさんのわんちゃんとお外を一緒に散歩して、
るんるん♪していたそうです。(笑)

テ「犬と散歩、るんるんるん♪は楽しかった。
  一緒にキャンプしてもいいくらい。」

おじいちゃん猫も明るくてひょうきんで、ココアや他の猫とも仲良しでした。
宅急便屋さんなど、どんな来客の方にもなついて、玄関でご挨拶しては
すりすりする子でした。
そのことを話すと、ティナちゃんとおんなじだね~とSさんは感心していました。

テ「性格は受け継いでるよ。受け入れざるを得ないでしょ。」

強引なティナちゃんです。

私「何だ、このセッション!(笑)」

Sさん「待っていたんだよ。」

Sさんのほうが状況を受け入れていて冷静です・・・

そこで、Sさんと、ティナちゃんのお試しのお預かり(トライアル)の相談になりました。

テ「お母さん(義母のこと)はもう知っているから大丈夫。
  新しく生まれ変わっても、私は変わらない。」

ここで、ティナちゃんは一回目と二回目の里親さんのYさんとMさんへの
メッセージをおはなししてくれました。

テ「自由であることを伝えたかった。私の行動から。
  私が自由であるという行動を見せて、お二人に自由ということを
  知ってほしかった。
  自分の生き方を曲げないで、自分の目的のために、ひたすら自由を
  求めてきたこと。
  それでYさんとMさんのことを大変困らせてしまったけれど、
  目的を達成するために、この自由を失いたくなかった。

  お家を探すための理解不能の行動のすべて、私自身の自由な魂を
  失わないために行ってきたことなんだ。

  ただ、この自由な魂というのは、私たち動物だけじゃなくて、
  人の中にもあって、自分の夢とか、自分のやりたいことがあったら、
  私のようにとまでは言わないけれど、あきらめてしまわないで。
  いつかかなうと信じて、やり続けてほしい。
  そしたら、いつかそこに助けてくれる手が差し伸べられて、
  いつか願いがかなうかもしれないということをあきらめないでほしい。

  私の今までの行動と、これまでの状況、もしこの家に来れたら、
  夢がかなう。

  生まれ変わってくるというのは賭けなんだ。
  それは、かなうかかなわないかわからない賭け。
  本当にたどりつけるかわからない、人生の賭け。
  
  でも、私はまだ生まれてまもない短い人生の中で冒険をしたし、
  遠い橋も渡ろうとしたし、いつもたどり着こうと努力していた。
  絶対にあきらめないって決めていた。
  
  そして、Sさんは届けてくれるって信じていた。
  私の言っていることは、まだ信じられないかもしれないけれど。」


Sさんは「信じるよ。」と言ってくれました。

テ「私たち動物というのは、このタイミングを逃したら、もうだめだ
  という思いで生まれ変わってくるの。

  この人に出会うためとか、どんな状況や、いろんな人のところを
  転々としても、いずれはここにたどり着けるっていうのを信じて。
  もうこのタイミングで、海に飛び込むつもりで生まれ変わってくる。」

10年以上前、私が同じことをSさんのわんちゃんのときに話してくれたと
教えてくださいました。私自身はすっかり忘れてしまっていました。

テ「自分の言ったこと、忘れてちゃだめじゃない。
  Sさんたちボランティアさんたちは、その子が行くべきところに、
  その子の人生を導いていけるように仕事をしてくれているはず。

  一度はダメでも、たとえばトライアルがダメでも、二度でも三度でも
  あきらめずにその子に合うお家を探してくれる。
  もし、それがかなわなかったら、最終的に自分の家で引き受ける
  覚悟すらしていてくれる。
  でも、自分の家の動物の責任もちゃんと負っていてくれる。
  それを大事にして、これからもいろんな動物を助けてあげていってください。

  その子は自分の行くべきところをちゃんと知っているから、
  たとえば一回二回失敗して、三回目でうまくいったら、その三回目
  に行くために、一回、二回目で自ら失敗を重ねている場合もある。

  ちょっとそのお家が合わなかったとか、いつまでたっても慣れないとか、
  人はいいんだけど、猫ちゃんとうまくいかないとか。
  そういういろんなサインを出して、違うお家に、行くべきお家に
  行けるよう努力してる。

  だから、それを問題行動とか、困った猫だと思わないで。
  その子が一生懸命、自分の目的を達成するためにメッセージを送っている、
  私のようだと思ってほしい。

  だから、あきらめずに、きっとお家は見つかるから、頑張って探して
  あげてほしい。
  今回の私のように届けてほしい。
  それは、他のボランティアさんにもいつか話してあげて。

  MさんとYさんにはすごく感謝してるの。
  このお家にいてもいいかなって思ったりのしたの。
  とっても優しくしてくれて。

  いつか家にたどりつけなかったら、この行動をやめて、ここのお家の
  猫になろうかなって考えたりもした。
  ただ、一年は頑張ろうと思ってた。

  一年たって、誰かがあきらめてくれたり、それでも私って認めてくれたり、
  そうしたら一年でこの悪い癖はやめて、そこのお家の子になろうかなって
  いうのも考えてた。
  いつまでもこの行動を延々と続けるつもりはなかった。

  二人には迷惑をかけて申し訳なかった。
  自分の目的を遂行するために、いろんな心配をかけたり、悪かったなって
  思ってる。本当にありがとう。
  だから、最後にあなたのお家に行きたい。

  三週間、私をトライアルしてみて。約束を守れるかどうか。
  三週間たってOKがでたら、みんな、すごく安心すると思う。
  動物の約束は本当だよ。うそはつかないよ。

  私は、あなたの人生のガイドとしてそばに戻ろうと思う。
  あなたが勇気を出して家族に事情を話して、ちゃんと迎え入れて  
  くれるのを待ってる。

  もし、それを約束してくれるのなら、Mさんの家で鳴くのはやめる。
  発情みたいな声で鳴いたり、外に出たいと落ち着かない行動はやめる。
  まず、それを三日間試してほしい。
  私が言っていることが本当だと見てもらうために。
  明日からその行動を少し控えて、それもひとつの目安にしてほしい。」

このとき、Sさんが教えてくれました。
ティナちゃんのそういったトイレの粗相の問題が、セッションのおはなしを始めてから
止まっているのだそうです。
二階の先住猫さんでのスペースでのウンチ、おしっこは、今はしていないんだそうです。

私「もう、そういう行動をしてくれているんですね。」

テ「三日間、その行動をやめているから、三日の間にトライアルするかどうかを
  家族で決断してほしい。
  私も約束を守るから、あなたもちゃんと家族に話して。
  まず、お家を掃除しなくちゃね!」

私「家、片付けなきゃー!!」

ここでSさんと大笑い!
片付けのために一週間待ってほしいとティナちゃんと交渉です。

テ「一週間で部屋、片付くの?」

私「片付くかどうかわかんないけど努力する・・・」

テ「二階の部屋に入ってもらうんだよね?
  あの部屋、片付けないと大変だよ。じゃ、一週間ね。」

そうなんです・・・私は片づけが大の苦手で、部屋は大変なことになっているという・・
片付けても、これで片付けたのだろうか?という感じで、突然のお客様にはワタワタしてしまいます。
大人としてどうかと・・・
おじいちゃん猫だったティナちゃんは、私に日常の至らないところも全部お見通しでした!!

テ「私との約束が果たされたら、戻ってきた目的をちゃんと話す。
  どうして早い段階で生まれ変わって、あなたの元に戻ってきたのか
  目的がある。
  
  それは、あなた自身の人生を助けるため。
  あなたが早く自立をすること、精神的に。
  何か、やりたい目的があるのでしょう。
  これからあなたが新たにいろんなことを始めようとしているから。

  ふじちゃんとのバトンタッチもあるし、ふじちゃんが亡くなる前に
  行ってあげたい。
  ふじちゃんとも再会できるし、ココアも年だけど会えるし。
  だから早く来たかった。
  何とかふじちゃんがぎりぎりのところで頑張ってるから。  
  だから行きたい。」

私「もう断れないですね。押しの一手ですね。(苦笑)」

テ「もし、ふじちゃんが天国に行って5匹になら許容範囲内でしょ~。」

私「はい。まさかこんな形とは思ってなかったけど。
  これは私のためのセッションですよね・・・」

テ「私が来ることで、あなたの人生も変わるよ。
  どうやって動物が自分のところに来てくれるのか。
  愛情とか絆の深さとか。
  今、アニマルコミュニケーターであるあなたが体験することで、
  あなた自身がいろんな人からの相談とか姿勢も変わるし、
  私がそばでそれを支えてあげることもできるし。

  あなたのこれからの夢を実現していく上で、私の存在は
  欠かせないものになる。
  私がひとつのシンボルになるから、ぜひ戻らせなさい。」

私「おおーい、偉そう~!(笑)」

テ「私がYさんとMさんに出来る恩返しは、私がした一連の出来事、
  問題行動は、二人のご家庭の事情が原因ではないので、
  私自身の行動だから、プライバシーが関わることではないから、
  お二人のOkがいただけたら、ちゃんと私のことをブログに書くこと。」

おじいちゃん猫も、自分の闘病日記をブログに書くことをすすめてくれたことがありました。

テ「その時は、ここに来た目的をちゃんと話すから、それをYさんたちに
 読んでもらって、ああ、本当にそういうことだったんだって、心から
 納得してもらうために。
 私のここまでの冒険をいろんな人に読んでもらいなさい。」

Sさん「ティナちゃんの言いたいことは、私たち4人だけのものにしちゃ
    いけないということだよね。」

テ「動物はこういう思いで生まれ変わって、こういう冒険をして
  戻ってきてくれるということを、この旅をいろんな人に知ってほしい。
  それによってみんなが、動物っていうものに対する認識が変わるし、
  魂の絆、そういったものの理解も深まるから。

  動物が本当に人間のために人生をお手伝いするために、そばに一緒に
  いてくれることがわかってもらえたらいいな。」

その後もティナちゃんは、Sさんが関わった天国の猫さんからの伝言など、
大切なことをたくさん伝えてくれました。

翌日、私は家族にティナちゃんの話をしました。
ふじちゃんが闘病中ということもあり、家族は全面的に賛成という
わけではありませんでしたが、ティナちゃんのトライアルを認めてくれました。
こうして、ティナちゃんは一週間後に我が家にやってくることになりました。

次回に続きます。長くてすみませーん!


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現在、 病気の猫のふじちゃんも安定して過ごしてくれています。
なるべくふじちゃんのそばにいられるように、しばらくの間、
対面セッションは公民館の平日(月、火、水)で受付させていただきます。
宝台院の対面セッションと青空セッションはお休みさせていただきます。
ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。

また、みなさんと動物さんのお役に立てられるようにがんばります!
よろしくお願いいたします。

                              伝言屋ひまわり 千尋

<千尋のアニマルコミュニケーションサイト>

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明日もきっといい日~ふじちゃんのおはなし [猫のおはなし]

ふじちゃんは15歳になる三毛猫です。
10月初めに食欲が落ちてきたので病院に行ったら、BUNが130以上で、数値が測定不可能の高さの末期の腎不全であることがわかりました。
それから1日おきの自宅点滴、月2回の通院を続けながら、現在も私たち家族と一緒にいてくれています。

ふじちゃんは、11月に亡くなった義父が一番かわいがっていた猫です。
義父の病気がわかってからは、ずっとベッドに寄り添ってくれていました。
そのころのふじちゃんの病状は、いつ急変してもおかしくないということでしたが、穏やかにすごしてくれていました。

私が義父とふじちゃんの病気で悩んでいたころ、太尾和子さんのセッションを受けました。
太尾さんは、ふじちゃんが義父の病気をそばで応援してくれていること、また、私自身の将来の夢も応援してくれていて、自分の病状をぎりぎりのところで安定させてくれていると伝えてくれました。
そして、義父へと家族みんなに励ましのメッセージをたくさん届けてくれました。

ふじちゃんはセッションの中で、主人の子供のころの愛称が「たーちゃん」とあるということを太尾さんを通じて話してくれました。
でも、なぜ、ふじちゃんがそのことを知っているのでしょうか?

セッションのあと、私はふじちゃんに聞いてみました。

「なぜ、たーちゃんだと知っていたの?」

「私はクムだったから。」とふじちゃんは答えました。

クムとは、40年ほど前、主人が子供の頃に一緒に暮らしていた犬の名前でした。

私は確認のために「クムは男の子?女の子?」とたずねました。
「私は女の子だった。」とふじちゃんは答えました。

義母に確認したところ、主人の愛称が確かに「たーちゃん」で、クムは「女の子」であったということがわかりました。
ふじちゃんは40年前のクムの生まれ変わりだったのです。

義母と主人にふじちゃんのメッセージを聞いてもらいました。
二人とも、これは本当にふじちゃんからの言葉だと信じてメッセージを受け止めてくれました。
生まれ変わって、また、私たち家族を支えにきてくれているふじちゃんの愛に、私たちは深く感動しました。
このときのメッセージは、義父を支えていく上で大きな力となりました。
太尾さん、本当に本当にどうもありがとうございました。


11月中旬、義父は安らかに天国へと旅立ちました。

それから1ヶ月たちましたが、ふじちゃんは今も私たち家族のそばにいてくれています。
正直、私は、義父が旅立ったら、ふじちゃんも天国に行ってしまうかと思っていました。
ふじちゃんの血液検査の結果から見て、少しずつでもちゃんと食べてくれて、穏やかにに過ごせているのが信じられないくらいです。
数値の高さ、腎臓の値の悪さから、音には敏感になってきていて、ちょっとの音にもびくっと反応してしまうことがあります。
前に旅立ったおじいちゃん猫は、そこからけいれんの発作を起こしてしまったのですが、
ふじちゃんは発作もなくすごせています。

無事に義父を見送れたふじちゃんが、生きていてくれるほうが不思議で、そしてとてもありがたい気持ちでした。
でも、義父と私のために相当無理をしていてくれていたのもわかってもいました。

私はいつも「無理しなくてもいいよ。生きていたいだけ、ここにいてくれていいよ。」と心の中で声をかけながらお世話をしてきました。

そんなふじちゃんとゆっくり話してみました。

ふじちゃんは言いました。

「私に求めないでいてくれて、ありがとう。
 私に生きていたいだけって、言ってくれて、ありがとう。
 そのエネルギーが私を生かしているの。

 時に、人からの圧力は重い。
 
 ただ、そばにいる。
 それだけでいいと思ってくれている今、私の体は軽くなって
 ここにいられる。

 命とは、求められて動くときと、求められないから動くときもあるの。
 命が弱っているとき、時には、あるがままで、そのままでいてもいいよって
 言われることが、私自身を強くするときがある。
 今が、そのとき。

 私の命の火は、確実に弱ってきているけれど、食べないときは
 食べないなりに、食べたいときは、食べたいだけ。
 生きたい分だけここにいてもいいと言われることが、私に何の
 圧力もかけずに、私自身でいさせてくれる。

 そのあるがままの幸せを、ただ、私は受け止めて、
 今を大切に生きているの。

 明日もきっといい日。
 
 人生は、先を見るだけではなく、今日も見た夕陽が美しかったと
 感じて生きるもの。
 今を感じて生きてほしい。
 生きていたいだけ、ここにいるから。」


義父とすごしてきた最後のほうの日々を思い出しました。
穏やかな表情で私たちを見ていてくれたとき、ふじちゃんが最後に
言ってくれた言葉のような気持ちで一緒にいました。

明日もきっといい日。

そう思って、夕陽を眺めて、今日に感謝して一日、一日を過ごしました。

生きていたいだけ、ここにいていいよ。

その言葉の中に、こんな思いをこめていました。

「ふじちゃんが決めたときに、天国に還ってくれていいんだよ。
私はきっと、ちゃんとお見送りできるから。」

その言葉がうれしいと、ふじちゃんは言ってくれました。

明日もきっと、いい日!

毎日を大切に大切に生きていきます。

みなさんも、よいお年をお迎えください。


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photo by chihiro

義父の祭壇にちゃっかりおさまる、ふじちゃん(笑)



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旅立った家族の四十九日が過ぎる年明け以降まで
セッションのお仕事はお休みをさせていただくことにしました。
来年1月中旬位までに仕事ができる準備が整いましたら、
サイトでお知らせをさせていただきます。
そのときにあたらめて、サイトのセッション受付の再開の
お知らせをご確認後、お問い合わせをいただけると助かります。
お役に立てられず申し訳ありません!

みなさまと動物のご家族のみなさんのお幸せをお祈りしています。
よいお年をお迎えください。

<千尋のアニマルコミュニケーションサイト>

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ミーちゃんのおはなし~傷ついても今を生きること [猫のおはなし]

親しくさせていただいている猫のボランティアさんからご相談があって、
外で暮らしている猫さんとおはなしをさせていただきました。

その猫さんは元の飼い主さんから置き去りにされてしまったらしく、
ご近所の方が外でごはんをあげてくださっているそうです。
高齢で健康状態はよくないらしく、体のあちこちに古い怪我の後遺症があるそうで、
足も不自由なんだそうです。
今、ボランティアさんがごはんをあげている方と話し合って、保護をさせて
もらえるように頑張っているところです。

高齢猫さんはみなさんからミーちゃん(仮名)と呼ばれています。
ミーちゃんは、お話の中で古い怪我の中には、猫が嫌いな人からの
原因のものもあったと話してくれました。
人からつらい目にあったミーちゃんですが、素晴らしいメッセージを
おはなししてくれました。
猫ボランティアさんのご許可をいただいてご紹介をさせていただきます。

ミ「ボランティアさんに出会えたのも何かの縁だと思う。
  私は虐待されても懸命に生きているし、人の優しさを
  まったく信じていないわけではないの。
  私のような猫を助けてくれるということは、猫を命として見てくれて
  いることでしょう?
  私はそれがとっても嬉しい。

  もうそろそろ、年々重なってきた傷が痛むし、心の傷も癒したい。
  私自身が本当に心と体の傷を癒せたら、いつかもらってくれる人が
  いたら、その人のお家に行ってもいいの。
  ボランティアさんが一時私を助けてくれて、私が本当に元気になれたら、
  私は新しい飼い主さんの元で精一杯その人に尽くすと思う。
  
  私が受けた心の傷も、私の回復に伴ってきっと治ると思うの。
  私が心も体もふわふわ(健康で毛がふわふわになっているという意味です。)
  になれたら、私を心から大好きと思ってくれる人のところに行きたいな。」

私「そうだね。ボランティアさんにお世話をしてくれている人と
  よく話し合ってもらうようにお伝えするね。」


I have a fascination with your eyes... / SimplyAbbey


ミ「命を命として見てくれてありがとう。
  どんなに虐待をされた子でも、人の愛を信じる心があれば、
  もっともっと大きな愛で大きく大きく人を包めるの。
  私たちは心の傷を忘れないけれど、それを愛と希望に
  置き換えることができる。
  そして、それを人に返してあげられる。
  今というこの瞬間もこの愛で。

  だから、私を信じて治してほしいの。
  この感謝を私はずっとずっと大きな愛で包めるから。
  ふわふわとした、あたたかい愛で。
  
  だから、かわいそうな子を助けてくれているすべての人に
  私は伝えたいの。
  
  折れている心が治ると信じて。
  私たちは、その愛をきっとあなたたちに返すから。
  そして、一緒に幸せになりたいの。
  私たちは、いつも今を見て生きていきたいから。」

私「どうもありがとう。」

ミ「ボランティアさんにどうもありがとうって伝えて。
  私はきっときれいでかわいくなって旅立てる。
  私の境遇を理解してくれる里親さんを見つけてほしいの。
  だって、それは私と人、一人の人生を幸せにすることだから。

  ボランティアさんが私を飼ってくれることも本当に尊いことだけど、
  高齢でも、虐待されていた子でも、こんなに幸せそう
  なんだっていうことを私は伝えたいの。
  私の人生で、私の家族になってくれる人に、私たちの
  人生はいつでも作り直せるんだって伝えたい。
  私は生きて、それを伝えたい。」

私「どうもありがとう。
  ボランティアさんに、本当にそういう人がいたら見つけてねって
  お伝えするね。」

ミ「ありがとう。みんな(保護をしている方)にも伝えてね。」

ミーちゃんは、自分のような不幸な境遇の子を助けてくれている
ボランティアさんたちにこのメッセージをお伝えしてほしいと言って
くれました。

そして、たとえ心と体が傷ついている子でも、時間をかけて
愛情を向けてくれれば、それを何倍にもして返してあげられる、
それが一緒に幸せになるということ、私たち動物からの愛なんだよと
おはなししてくれました。

私たち人間が同じような目にあってしまったら、こんなに純粋に
大きな愛を返すことができるだろうか・・と思います。
動物からの愛は広く、大きく、純粋で尊いと思います。
彼らを同じ命として等しく向き合って、心を通じ合わせることで、
癒しが生まれていくのだと感じました。

ミーちゃんのメッセージが動物と関わるみなさんに届いて、
色んな形で励ましになっていってくださいますように。
そして、ミーちゃん自身が幸せになれるように心の中で
応援してあげてください。
よろしくお願いいたします。

<追記>

10月下旬、みーちゃんを保護しましたとボランティアさんからご連絡をいただきました!
現在はボランティアさんのお宅で療養中だそうです。
みーちゃん、本当によかったですね!
しあわせになってほしいです。


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<千尋のアニマルコミュニケーションサイト>

☆セッションの新規受付お休みのお知らせ

9/20~30までのお休み中にも関わらず、たくさんの
お問い合わせをいただき、どうもありがとうございました。
私自身、仕事がゆっくりペースなものですから、大変申し訳
ありませんが、現在受付中のお仕事が落ち着くまで新規の
受付をお休みさせていただきます。
10月中~下旬以降には新規受付のお知らせを出来るように
頑張ります。ご迷惑をおかけしてしまって申し訳ありませんが、
よろしくお願いいたします。
10月の宝台院の日曜日の対面セッションはお休みさせて
いただきます。

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お庭番猫、キーボーのおはなし2 [猫のおはなし]

3日ほど前、キーボーは夕方まで姿を現しませんでした。
いつもは早朝4時半から縁台でごはんを待っていて、
遊びに行ったり、庭でごろごろしたり、昼寝をしながら
日に3,4度位は縁台にやってきていました。

戻っては来たものの、なんだか元気がなくてしょぼーんと
しているのでおはなししてみました。

私「今日はどうしたの?」

キ「他の猫に追いかけられたんだ。
  足が速い猫でずっと追いかけられたんだ。
  しばらく隠れてて、やっと出てきたんだ。」

私「大変だったねえ・・・。」

キーボーは男の子ですが、若くてきゃしゃで見るからに弱そうです。(^^;)

キ「お家の中に入ってみたい気もあるけど、僕が入るとお家の中が
  困るってわかってるんだ。
  男の子の猫2匹が仲が悪いんでしょう?」

私「そうなんだ。ごめんね。」

どうやら、みい太がキーボーに声をかけて、家ならかわいがって
くれるよと教えてくれたようなのですが・・・

我が家のオス猫黒猫のクーとみい太は仲が悪いです。
一緒にいられるのは家族の目があるときで、留守のときは部屋を分けて
住み分けするようにしています。
クーはキーボーのことをあまりよくは思っていないようです。
これ以上家にオス猫が入るのはトラブルの元になるので・・とキーボーには
最初から伝えてありました。


キ「僕は外にいるのも楽しいし、今のままこうやって生活するのも
  いいと思ってる。
  まだ人に心を許してはいないんだ、本当は。」

私「キーボーはどこかのお家の猫になりたい?」

私はキーボーが希望してくれて、人になれてくれたら里親さんを
探すことも考えていました。

キ「それはしてほしくない。」

私「どうして?」

キ「僕はここにいたいんだ。
  毎日、みんなの顔を見て、ちょっと遊んでもらって出かけて。
  お隣さんも僕によくしてくれるし。

  お家の中に入りたいなって気もするけど、まだ体を触られたり、
  人との距離も縮めたくないんだ。
  僕はゆっくり今の暮らしを楽しんで、今の状態のままで
  いいと思ってる。」

私「キーボーの今の人生の目的は何?」

キ「僕は人と暮らすことよりも、こうやって外から人を眺めて
  ゆっくり距離を縮めたいんだ。
  いつか僕が本当にお家に入りたくなったら、そのときは
  もう一度相談させてね。
  今はまだ元気に外にいたい。
  外で自由に遊んで、みんなとの距離を考えながら、
  どこにも属さない猫でいたいんだ。」

私「どこにも属さない猫でいるのはなぜ?」

キ「晩年、お家に入りたいかもしれない。
  でも、自分で生きているっていうのも感じたいんだ。
  みんなにとっても、僕にとっても『希望』になるように
  キーボーって名づけてくれたでしょう?
  僕はそれもかなえたいと思っている。

  今はいい季節だし、僕は外で暮らせるよ。
  ゆっくりゆっくり、僕はここで暮らしたい。」

私「じゃあ、これからもお庭においでね。」

キ「僕を無理に里親さんに出さなくていいよ。
  僕の生き方はここにあるんだ。
  きっと僕に何かあったら面倒見てくれるって知ってるから。
  僕は安心してここにいられるね。」

私「それは約束するよ。」

キ「僕の自由を尊重してくれてありがとう。
  そのうち、僕が触れるようになったら、
  もっと近くで遊んでね!」

私「そうするね。」


昨日、キーボーは突然私の手にじゃれて遊んで、つめがちょっと
引っかかって怒られました。
義母が手でじゃれさせる遊びを教えてしまったらしいです。
その後、ちょっと興奮して爪を立てるようになったので、義母は
反省していました。

私は爪が引っかかってもひるむことなく、キーボーの目を見据えて
「こういうことはいけない!」と叱りました。

「もし、家以外の人にこういうことをしたら、キーボーに悪気がなくてもいじめられたり、
追い払われてしまうよ。だから、人の手にはじゃれたり、爪をたてちゃダメ。
人がきたら、手は出さずに距離を置いて離れるようにしなさい。」
とお説教しました。

私は家の猫でも子猫でも、大人の猫でも人の手にじゃれさせることは
決してしません。
遊ぶならおもちゃを使うようにします。
もし、手で遊ぶことになれてしまって、それが当たり前になったら、
興奮したら悪気がなくても爪を立てたり、怪我につながり、人と猫
双方にとってよくないと思うからです。
特に我が家は高齢の両親なので、ちょっとの怪我でも化膿してしまうと
よくないので気をつけています。

これはあくまで私の考え方と我が家のルールです。
他のご家庭では、手でも安心してじゃれたり遊ぶことができたり、
遊べる方法があるかもしれません。
ご了承くださいね。(^^)

その後、キーボーはしょんぼりといじけていました。
非常に素直でわかりやすい子です。(笑)

今日はケロッとして元気に過ごしています。
手にはじゃれなくなりました。

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photo by chihiro
縁台でごろごろ、キーボー。(先月の写真)
最近、雨で窓が汚くていい写真が撮れていません。(笑)


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<千尋のアニマルコミュニケーションサイト>

現在、通常通りセッションの受付をしています。
また、頑張りま~す!
よろしくお願いいたします。

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お庭番猫、キーボーのおはなし [猫のおはなし]

我が家には4月中旬からお庭番猫のキーボーがいます。
ある日、突然、庭に現れ、じ~っと我が家の猫みい太と窓越しに語らうようになりました。

13416キーボー.JPG
photo by chihiro
これが現れた頃のキーボー。

13521みいた.JPG
これが窓越しの友、みい太。

この二匹、まるで兄弟のようにそっくりなのです!
みい太は8年前に義母がひとりぼっちで鳴いていた子猫のときに拾ってきました。
どうやら野良猫母さんから置いていかれてしまったらしいのです。
義母は親子ではみかけていたようなので。
そのころ、私は主人の単身赴任先の大阪に行ったり来たりしていて、みい太が
拾われたことは知りませんでした。
後に義母が「実は、子猫がいて・・・」ということに!

キーボーはまだ若そうで1歳になっているかいないかです。
なので兄弟と言うことではないと思いましたが、みい太にそっくりの白黒の野良猫を
見かけることがありました。
みい太の血縁がこのあたりで暮らしていてもおかしくはなさそうです。

そんなこんなで、みい太とキーボーは仲良しになったらしいです。
我が家族も猫は好きなので、避妊手術をしてお庭でお世話をしていこうかという話になりました。
このとき、性別はわからなかったのですが、私が話しかけると「僕」と答えてくれました。
そして、しっぽをあげてお尻を見せてくれて「僕、男だよ。」とも教えてくれました。
キーボーのたまたまはとても小さく、多分男の子だけど確信がもてないな~・・・
小柄で女の子にも見えるし・・・やっぱり避妊はしよう!

町内の地域猫ボランティアさんに相談にのっていただき、保護するためのケージをおかりしました。
町内の野良猫を避妊・去勢してくれた優しい獣医さんも紹介していただけました。

最初はケージを庭に置いてならし、ケージのそば、前、扉を開けて中でごはんを
食べられるまで根気よく慣れてもらいました。
このときは根競べなので、キーボーには避妊手術のことは伝えないようにしました。

いよいよキーボーをケージで保護する事に成功しました!
ゆっくり時間をかけて去勢手術の必要性、どういったことが行われるのか、
獣医さんは野良ちゃんにも優しいから大丈夫と言うこと、必ずこの場所に
戻してあげて、ここで暮らしてもいいということを説明しました。
キーボーはケージに中で静かに聴いてくれました。
ケージの上から布をかけて、診察時間まで待ってもらうことにしました。

その間、時々外に逃げられないか試みてガタガタしていたキーボーでしたが、
おおむねおとなしく待っていてくれました。
車まで運ぶ間も、病院への移動中もずっとおとなしかったです。

獣医さんも「おとなしい子ですね~。」と言って声をかけてくれ、安心して
手術をお願いしたのでした。
夕方、お電話をしてから迎えに行きました。
「男の子でした。シャーっとも言わずにおとなしくてとてもいい子でした。」と獣医さん。
ケージごしに優しく声をかけてくれて、とんとんと指であやしても静かで穏やかなキーボー。

市では避妊・去勢をした猫にはオスなら右耳、メスなら左耳にV字カットをして、
外からわかるようするきまりがありました。
キーボーの耳にも右耳にしるしをしてもらいました。

家に連れて帰って、約束どおりにケージの扉を開けました。
最初、きょとんとしていたキーボーでしたが、私の顔を観るとわかったように
ダッシュで外に飛び出していきました。

その後、3日ほどはやってきませんでしたが、何事もなかったかのようにまた
ごはんをもらいにくるようになりました。

13501キーボー.JPG
去勢後のキーボー。右耳がカットしてあります。

明るく、きょとんとしていてくったくのない性格なので、「希望」という由来で名前を「キーボー」
と名づけました。

人との距離は絶妙にとる子で、近づくと触れずに逃げてしまいます。
窓越しだと手の動きにじゃれたり、縁台に寝そべってリラックスするようになりました。
縁台に座って、みい太とおはなしをしています。
我が家のほかの猫でキーボーに対してあまりよく思っていない猫が来るとさっと逃げてしまいます。
それでも最近は、他の猫も窓越しなら気にしないようになってきました。

こんな感じで、ちょうどいい距離感でお庭番猫、キーボーと我が家のお付き合いは
続いています。

キーボーとのおしゃべりは次回へ~。

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また、頑張りま~す!
よろしくお願いいたします。

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猫さんたちとの休日♪~猫カフェくるるんさん [猫のおはなし]

1月26日(土)に猫カフェくるるんさんに遊びに行ってきました♪
主人が新人ジニーちゃんの写真を観て大ファンになってしまい、
ふたりで会いに行きました。

その日はちらほら風花(雪)が舞うほどの寒さでした。
そのせいかお客さんは私たちふたりだけ~。

ジニーちゃん.JPG
photo by chihiro
この子がジニーちゃんです。小柄でとってもかわいいです!
新年に焼津の置き去り11匹猫さんたちの1匹で、今はくるるんさんにいます。

膝ジニーちゃん.jpg

ジニーちゃんはすぐにお膝に乗ってくれました。
こんな風に甘えてくれるのでたまりません~♪

ハッチーさんのお許しをもらって、ジニーちゃんは前のお家にいたときの
ことなど色々おはなししてくれました。
ハッチーさんのことはもう『お母さん』と呼んでいました。
前の飼い主のおばあさんのお膝に乗ってはこうやってなでてもらっていたそうです。
避妊去勢をしていなかったり、複雑な事情で置き去りにされてしまったのは
飼い主として大変なNGですが・・・かわいがってもらえていたんだな~と
思いました。
そのため、里親募集中のネコさんたちはみんな性格がよく、抱っこができて
健康状態もいいそうです。

たくさん猫さんがいたので、ごはん競争に負けることが多かったそうで小柄だけど
1歳半だと言っていました。(生後5、6ヶ月くらいの大きさです。)
これからはくるるんさんでいっぱい食べて大きくなれるかな~?

ジニーちゃんは、猫舎にいる前の家族の猫さんたちが里親さん探しで幸せを待っていることを
ちゃんとわかっていて、お別れの前にみんなに会いたいと言っていました。
ハッチーさんが連れていってくれるそうです。
よかったね!ジニーちゃん!!
今はくるるんさんの猫さんたちが優しく受け入れてくれて、お客さんとも楽しんで、
とっても幸せそうなジニーちゃんです。

ゆり子さん5.JPG

ゆり子さん7.JPG
くるるん猫さんたちのお母さん役、ゆり子さんは今日も美しいです。
うっとり~。

若い猫さんたちとヒラヒラリボンの猫じゃらしで遊んでいたら、寝ていたゆり子さんも
参戦してくれました!
クリスマスニャイトのとき、前の飼い主さんがよくハタキで遊んでくれたそうで、
ヒラヒラした布はたまらない~と言っていたゆり子さん(笑)

空君とぐり君.JPG
空君(左)とぐり君(右)は元気いっぱいです。

ココちゃん.JPG
ココちゃん

ナッツちゃん.JPG
ナッツちゃん
二匹は姉妹です。

首かしげ.JPG
姉妹で首かしげ~♪ 猫じゃらしを探しています。(笑)

マロン君2.JPG
マロン君~毛並みがとてもきれいです。

りんちゃん1.JPG
真っ白で気品がある、りんちゃん

サンタ君1.JPG
サンタ君~毛がふさふさでかわいくて人気者だそうです。

ライン君.JPG
ライン君
長毛のサンタ君と短毛のライン君は色が似ていますが兄弟ではないそうです。

1時間、貸切状態でゆっくりとハッチーさんとおはなししたり、
猫さんたちとたっぷりねこじゃらしで遊んでもらいました。(^^)

我が家のネコズはシニア組でまったりと一緒の空間にいることを
楽しむ年代なので、あまり猫じゃらしでは遊んでくれません。
たまには若い猫さんたちと我を忘れて遊ぶって良いなあ~。
主人も終始笑いっぱなしですっかり和みました~。
とっても楽しかったです。

ハッチーさん、猫スタッフさんたち、どうもありがとうございました。
また遊びに来ますね~♪

みなさんも「猫カフェくるるんさん」
遊びに行ってみてくださいね!

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☆お知らせ

・アニマルコミュニケーターのかのままさんとサリタさんが、愛するペットを亡くされた
ご家族とのおはなし会を開催なさいます。

「虹の橋の子と語る会~2月10日開催」ご参加者募集!

・新しい家族を探している犬猫さんたちのために、
ご協力をよろしくお願いいたします。

☆焼津市で置き去りにされてしまった11匹の猫さんたち

私がお世話になっている「猫カフェくるるんさん」
レスキューで頑張ってくださっています。
みんな、抱っこができるかわいい子たちだそうです。

2/11現在、すべての猫さんたちのトライアルが決まったそうです!
ご協力をどうもありがとうございました!

1月27日の譲渡会でさくらちゃんとブイ君が、お見合いでチップ君のトライアルが決まったそうです。
そして、2月11日の譲渡会でマル君とにゃんジロー君のトライアルが決まったそうです。
うまくいければ、すべての猫さんたちが新しいご家族の元に行けそうです。
素晴らしいですね!
みんなに幸せになってほしいです。


マル君3.jpg
マル君~男の子 トライアルが決まったそうです!
ちょっとシャイですがなれればベタベタの甘えん坊になりそうな子だそうです。
ブルーの瞳がとてもきれいです。

にゃんジロー君.jpg
にゃんジロー君~男の子 トライアルが決まったそうです!
里親さんの事情でトライアルから戻ってきたそうです。
すごく男らしい顔立ちで体つきもがっしりして筋肉質でカッコいい子だそうです。
性格は人懐こく、どっしりした感じです。

スミレちゃん.JPG
お喋りで少し気が強いスミレちゃん~現在トライアル中だそうです。よかったですね!


焼津猫さんたちについては、こちらのブログの1/2~からTOPまでの記事をご覧ください。

焼津猫さんたちが落ち着いたと思ったら、ハッチーさんのお知り合いの富士のボランティアさんの
ところで多頭飼い飼育崩壊の27匹の猫のレスキューが始まったそうです。
2月11日の「たいへんなことです!!」をご覧になってみてください。
ご協力をよろしくお願いいたします。

「僕たちの家族になって~!」

momiji.JPG
緊急で里親さん募集中の黒柴 3歳の女の子~トライアルが決まりそうなので一旦募集を締め切るそうです。
よかったですね!
(1月29日の記事をごらんください。)

お問い合わせはハッチーさんのブログの里親希望フォームからお願いいたします。



千尋のアニマルコミュニケーションサイト
現在セッションの受付中です。
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☆クリスマスニャイト☆~ゆり子さんからのメッセージ [猫のおはなし]

12月12日は「猫カフェくるるんさん」のイベント
「クリスマスニャイト」に参加させていただきました。

私が「くるるんの猫さんたち」
の言葉を通訳しながら、お客様、スタッフのみなさんとおしゃべりをしてもらいました。
ここにいる猫さんたちは様々な事情で保護された子ばかりです。
みんな明るく元気いっぱいで、訪れたお客様を癒してくれています。
また、くるるんさんは、里親さんと猫さんとの出会いの場でもあります。
ここから新しいご家族と一緒に幸せになった猫さんたちがたくさんいます。

18:30~美味しいお食事や焼き菓子をいただきながらスタートしました。
お食事が一段落したところで、猫さんたちのリーダー、お母さん役のゆり子さんの
お話を聞いてみることにしました。

ゆり子さんとみんな.JPG
photo by ハッチーさん
一番左側にいるきれいでふさふさの三毛猫がゆり子さんです。
みんなはゆり子さんのことが大好きでくっついています。

ゆり子さんのお話の内容があまりにも深くて、通訳する私もみなさんもびっくりでした。
ユーモアもあるゆり子さんは、感動するメッセージだけではなく、
おやつへの注文を茶目っ気たっぷりにしてくれて大笑いになりました。
そのときのことをくるるんオーナーのハッチーさんがブログに書いてくださいました。

☆ビックリした事

みなさん、ゆり子さんや他の猫さんたちへの質問をどんどんしてくださいました。
猫さんたちそれぞれ個性派でいろんなことをおはなししてくれました。
アニマルコミュニケーションについては私がお返事しましたが、ほとんどは
ゆり子さんと猫さんたちが答えてくれました~。(^^)
盛り上がった末、気がつくと4時間もたっていて22時半!
とっても楽しい会でした!どうもありがとうございました。

クリスマスニャイトでは、今までにない素敵な経験をさせていただきました。
特にゆり子さんからの言葉が素晴らしかったです。
ハッチーさんとゆり子さんにお願いをして、そのときのメッセージを
再度ゆり子さんにおはなしをしてもらって、私が文章化させてもらいました。
このブログを読んでくださっている動物保護活動をなさっていたり、
動物が大好きな方みなさんに向けてのメッセージです。

ゆり子さんは2011年3月11日東日本大震災があった日にくるるんさんに
やってきたそうです。
飼い主の高齢の女性がお亡くなりなり、空き家に取り残されていたところを
浜松のボランティアさんが保護してくださったそうです。
ご縁あって静岡市のくるるんさんにくることになりました。

私が初めてゆり子さんと会ったのは今年の1月です。
そのときにもゆり子さんは自分が3.11にやってきたのは大切な意味がある
と話してくれました。
クリスマスニャイトのときもその言葉から始まりました。
では、ゆり子さんからのメッセージをお届けします。


ゆ「私が3.11にここ(くるるん)に来たのは、動物を保護してくれている人や
  動物を愛してくれている人に福島であったことを忘れてほしくないからなの。
  これからそういう人たちみんなに向けて話すね。
 
  あそこではたくさんの動物が置いていかれたでしょう。
  私も家族が死んでしまって置き去りになってしまった。
  私の心は福島の動物たちと同じところにあるの。
 
  そこから助け出されて幸せになった猫として言いたいの。
  これから先もいろんなことがあるだろうから、目の前の動物たちを
  できる範囲で大切にして、自分の力の及ぶ範囲で愛し守ってあげて。
  動物たちはその思いを決して忘れない。
  
  私もかつて愛された猫だったから、飼い主さんが死んでしまっても
  決してうらまなかった。信じて待っていた。

  愛された、愛したという絆があれば、たとえその動物が死んでしまっても
  その思いは魂にずっと残るの。
  だから、保護活動をしている人は保護した子を、今動物と暮らしている人は
  目の前の自分の家族の子を大切にしてね。

  それからもうひとつ、保護活動をしていると、助けた動物が重い病や
  死んでしまったりすることがあるでしょう。
  もしその子の命が短かったとしても、その時間を愛し、愛されたという
  絆があれば、私たちはそれを持って天国へ行ける。

  だから、病気で闘っているときも、死んでしまったとしても、
  涙だけではなく愛と勇気で、私たちをひとつの存在として対等に
  向き合ってほしいの。

  私たち動物は今を生きているから、その先の死を見つめるだけではなく、
  一緒に過ごしてくれる人たちとの時間を瞬間瞬間心に刻みつけている。
  だから、助けた命が短くても、共に生きた、支えあえたと思ってね。
  たとえ助けられた時間が一日でも私たちは笑顔で旅立てる。
  そこに愛し、愛されたという絆が一瞬でもありさえすれば。
  だから、命を助けてくれている人には安心して私たちと向き合ってほしいの。

  それは、自分の動物が病気の飼い主さんも同じ。
  今を大切に生きてね。
  今は希望、そして未来に続くもの。
  かわいそう、だけではなく、今の私たちを見てね。

  そして、避妊、去勢のこと。
  私たち人と暮らす動物は管理されなければならないの。
  人口が爆発的に増えて、地球の環境や資源ではこのままでは危うい
  というのが私にもわかる。
  人と暮らす動物も同じで、生きるということは、それを支える受け皿が
  なくてはいけないということなの。
  このまま野良猫が増えたら、それだけの受け皿があるかしら?
  それがないからこれだけ問題になっているんでしょう。

  だから地球の資源をまかなえるようにするのと同じで、人と暮らす
  動物である以上、一緒に暮らせる人と同じように受け皿のためにも
  猫たちにも避妊が必要だと思うの。

  野生動物にとって受け皿は自然で、その中で淘汰されたりしながら
  種を保存していかなくてはならない。
  繁殖していくことが、命のリレーが人生の仕事なの。
  私たち猫も受け皿が自然ならそうしたし、人の手が入らないところ
  だったらそうしたでしょう。
  それは生き物として体に組み込まれた歴史だから。

  でも、私たちは人と暮らすことを選んだし、その近くで生きることを
  選んだ。
  その時点で共に生きるために受け入れることができると思う。
  ちゃんと事情を話してくれば猫もわかってくれるよ。

  人と暮らすことを選んだ時点で私たちは制約も受け入れている。
  人と暮らすことは本当に勇気がいることだし、命を預けること。
  私たちは人と共に生きようと思ってそこにいるし、一緒に
  成長したいと願っている。
  飼い主さんの心が誰よりもわかるし、守り、寄り添い、間違った
  ことがあったら自分が悪さをしても伝えようとする。
  私たちは常にそばにいるから。
  そして飼い主さんを愛し続ける。
  そういう思いで人と暮らす決心をして生まれてくるの。

  私たちとの時間を大切にしてほしいの。
  一緒に暮らし、愛し、愛し合う。
  それが私たちが飼い主さんたちに遺していけるもの。
  動物たちの気持ちをわかってね。」

ゆり子さん1.JPG
photo by ハッチーさん

ゆり子さんからのメッセージは以上です。
この言葉を聞く事ができて光栄でした。

動物を助けようとすると辛い現実と向き合わなくてはならなかったり、
一緒に暮らしていると病気があったり、そしていつかはお別れを
しなくてはなりません。
けれど、人と動物との間に愛し、愛されたという絆が一瞬でもあれば、
それを乗り越えていけるはず、とゆり子さんはお話してくれました。

ゆり子さんの言葉はそんな動物みんなからのメッセージだと思います。
ゆり子さんからみなさんへのクリスマスプレゼントのメッセージです。
どうか受け取ってくださいね。

みなさんと動物さんが幸せなクリスマス・ナイトを過ごして、
また新しい年をお迎えできますように。


千尋のアニマルコミュニケーションサイト
年内セッション受付は12/20までです。
12/21~1/10までお正月休みとさせていただきます。
来年もよろしくお願いいたします。
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おじいちゃん猫の介護日誌2~最後の日 [猫のおはなし]

おじいちゃん猫は9/6 午前1:10頃、とても安らかに天国へ旅立ちました。

今年の3月から慢性腎不全(猫エイズも陽性)でBUN、Creなどの数値が
悪化したため、通院しながらの点滴、6月からは自宅で点滴をしていました。
なるべく普通の生活をさせてあげたかったので、点滴の頻度は最初は
4~5日おき、6月から2日おき、8月になって一日おき、毎日になったのは
8月22日からでした。

私が心配だったのは、一度にたくさんの点滴を入れて心臓に負担が
かかったり、それによって循環不全をおこして肺に水が溜まったり、
むくみが起こってくることでした。
私の亡くなった愛犬が心臓病による循環不全で肺水腫になり、
息をするのも苦しそうだったからです。

先生はそれをわかってくださって、点滴の上限は250ccまでと
してくださいました。
そして、常に前足や胸に点滴液が溜まりすぎないように
点滴の位置まで気をつけてくださっていました。

おじいちゃん猫の点滴が毎日じゃないと追いつかなくなってきたときも
150ccとしてくださり、私はそれを最後の前日まで続けました。
弱ってきた体にも負担のない量だったと思います。
点滴は1日でちょうど吸収する感じで、極度のむくみや循環不全は起こらずに
亡くなる瞬間まで呼吸は穏やかで楽そうでした。

おじいちゃん猫の介護の記録は、この子にとってベストであったと思います。
ですが、同じ病気や似た経過をたどったとしても動物さんによって病状や
個体差があると思います。
治療やお世話の方法、点滴の間隔や回数、点滴量についてもその子に
よって合う形や獣医さんの診断も違ってくると思います。
おじいちゃん猫の記録がすべてに当てはまるものではないことをご理解ください。

どうか獣医さんとよくご相談をなさって、ご家族の皆様と動物さんにとって
安心できるよい治療とお世話ができるようにしてあげてください。

         *   *   *

今日は最後の日までのことを書いていきたいと思います。
長い日記になりますが、最後までおつきあいいただけたらうれしいです。

前回の介護日誌より日にちは少しさかのぼります。

8/11 月1回の血液検査の結果はほぼ前回の横ばい状態で
そんなに悪化はしていませんでした。
BUNは依然高いものの、腎不全による貧血も先月打った造血ホルモンの
おかげで改善されていました。

8/14 14:30頃、おじいちゃん猫は大きな痙攣の発作を起こしてしまいました。
ヒーリングをしながら落ち着かせ、おさまってからホメオパシーを飲ませました。
落ち着いてからずーっと外を眺めているので、ほぼ15年ぶりに2階のベランダに
出してあげました。
もう走って脱走することはないからです。
一緒に風を感じながら、ひらひら飛ぶチョウチョを見たり、小鳥の声を聴きました。
おじいちゃん猫は目を細めてうれしそうでした。
とてもいい時間でした。

このとき、もうすぐお別れが近いかもしれないと感じました。
おじいちゃん猫は「あと1週間くらいして、もし僕の体調が戻らなかったら
旅立たせてほしい。」と言いました。

この後、食欲は少し戻ってはくれましたが、食べなくて私が食べさせてあげる
ことも多くなってきました。

8/27からは本格的に食べなくなり、前回の介護日誌に書いた経過をだどっています。
そのときにおじいちゃん猫に希望を聞きました。

お「あと1週間君を見届けようかなと思う。
 僕は自宅でゆっくり亡くなりたいと思ってる。
 だからこのまま少し食べさせてくれて、
 飲ませてくれて、今までどおり過ごさせてくれていいよ。」

私「病院は行かなくてもいい?点滴は?」

お「貧血はもう進んでくるから行っても仕方がないと思う。
  点滴は本当は嫌だけど仕方がない。
  体が脱水すると辛くなるから、最後の前日くらいまで  
  続けてもいいよ。」

私「ごはんを食べさせたり、飲ませたりは?」

お「最後の最後までやってくれていいよ。
  いずれは食べられなくなってくるから、
  最後は水だけにしてほしい。」

私「ヒーリングは?」

お「一日3回くらいしてほしい。」

私「あと私への望みは?」

お「最後まで体のことはやってくれていいよ。
  僕が旅立つときはみんながいなくて、
  朝起きたら死んでた~みたいのもいいな。」

私「大丈夫、それでもショックは受けないよ。」

お「最後までちゃんとやり遂げられると思うよ。
  安楽死はみんなが望まないと思う。
  君一人なら大丈夫だけど、他の家族は
  自然死を望んでいると思うよ。

  発作はあまり起こらないと思う。
  だんだん衰えて逝けると思うよ。
  さあ!ヒーリングをして!待ってるから。」

こうして8/27から10日間におよぶ介護生活がスタートしました。
9/3までの様子は前回の介護日誌のとおりです。

9/4  前日に動物病院に安楽死の相談に行ったとは思えないほど
おじいちゃん猫は機嫌よく穏やかに過ごしてくれました。
痙攣も口からの出血もほとんどなく、あげたごはんもシリンジから
気持ちよく食べてくれました。
おしっこは1日3回に分けて出してあげました。

夜箱ベッドに横になって点滴をした後、そのままでいたいと言うのでそこに寝かせたまま、
主人と二人で、その横で舟和のいもようかんを食べながら「おいしいね~。」と笑っていました。
おじいちゃん猫も機嫌がよさそうです。

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おじいちゃん猫のそばに愛犬も寝そべって、穏やかないい時間でした。
そのとき、大きな立派なうんちがころっと2個も出ていてびっくりしました。
流動食にしてから1週間出ていなかったので、みんなで「やったね!」と
大喜びしました。
これならもう少し元気でいてくれるかもしれないと家族みんなが思ったほどです。

おじいちゃん猫が「小さなことに喜びを感じて一日を過ごそう」と言ってくれた意味を
感じられた日でした。
そばでおいしいものを食べながら笑顔で話したり、うんちが出たことを喜び合うこと。
今思うと、この日はおじいちゃん猫からの贈り物の一日でした。

9/5  前日にいいうんちが出てくれたので、いつもどおりに朝に水分をあげてから
1時間後にシリンジで流動食のa/d缶スープをあげました。
ちゃんと食べてくれたのですが、その後に口の潰瘍から少し出血がありました。
たくさんの出血ではなかったのですが、なかなか止まらずだらだらと続くので
出血に適合したホメオパシーを飲ませてやっと止まりました。
そのときには貧血が進んだ様子で、おじいちゃん猫のエネルギーがかなり
低下したのを感じました。

あともう1日2日だと直感的に感じ、家族にその旨を伝えて、その後は
おじいちゃん猫の希望通りに食事と点滴はストップして、水のみをあげることに
しました。
呼吸は穏やかですが、いつもより深く大きくなってきていました。

1時間おきに、痙攣や神経に適合するホメオパシーを溶かした水を
0.5ccずつ口に含ませてあげました。
昨日からはアーセニカムという「チベットの死者の書のように成仏への
道案内をしてくれる」というレメディーを加えてあげていました。
おじいちゃん猫が少しでも安らかに旅立つ助けになってくれればと
思ったからです。
このレメディーは、不安や恐怖、死をうけいれたくないという特徴に
適合するとされるので、それを和らげてくれる作用があると思いました。
私自身もアーセニカムを飲んで備えました。

おじいちゃん猫は右を下にして寝るほうが好きで、そのほうが口からの
出血が少なく、体調もよかったので、朝からずっとその寝方をさせていました。
うとうとと眠ったり、なでて~と鳴いてくれるので付き添ってあげていました。
夕方までとても穏やかに過ごしました。

おじいちゃん猫とちゃんと話しておこうと思いました。

お「僕はもうすぐ死ぬよ。このまま死なせてほしい。」

私「安心して亡くなっていいよ。望みは何?」

お「僕の思いを覚えておいて。大切なものがいっぱいあったよね。
  僕はもう思い残すことはない。だから死なせてほしい。
  なでなでしていてほしい。
  僕はそばにいてほしいな。
  ホメオパシーの水は最後にちょっと飲んでもいい。」

私「大丈夫。そばにいるよ。」

お「だったら僕は安心して逝けるね。
  体ももう限界だし、心も空に向かっている。
  体が天に受け止められようとしている。
  大地からはがされて、天にむかって。
  僕は空へ羽ばたこうとしているんだ。

  体の痛みはもうないんだ。
  最後のときまで僕の体は君とともに在った。
  だから最後まで僕の宝物を持っていて。
  この体と心は僕からの贈り物。
  この人生も君への贈り物。

  心と魂は空へ還るけど、心はいつも君と共に在る。
  だからそばにいると信じて、僕を羽ばたかせてね。
  この言葉もちゃんと聞こえているよね?」

私「聞こえているよ。届いているよ。
  ちゃんと心に響いているよ。
  受け取っているよ。」

お「心をいっぱいに広げて受け取ってね。
  僕は決していなくならない。
  君と学んだ時間、君と過ごした時間、最後の最後まで
  君と在った時間。

  この体も この魂も また生まれ変わって
  君に会えるために卒業するのだから。
  心に強さと羽根を持ってね。

  僕は羽ばたく 天へ。
  自由な空へと行くよ。
  そして そこから君達を見ている。
  さよならじゃない 出発なんだ。
  僕はもう思い残すことはない。
  最後の時間まで一緒にいようね。」

私「ありがとう。もう言い残すことはない?」

お「最期の写真を撮ってね。」

これで私の心は決まりました。

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話終えたおじいちゃん猫はとてもいい表情をしていました。

それから、夕方に一度体位を変えたときに軽い痙攣の発作がありました。
ほんの数秒でおさまったのですが、目が大きく見開かれて、口で呼吸を
始めたので心配になって家族を呼びました。
そのときに、みんなでおじいちゃん猫への感謝の気持ちを伝えられました。
だんだんとおさまって、いつものおじいちゃん猫に戻ってくれました。
おしっこもちゃんと出してくれたので安心しました。

そこでまた、いつも安定している体位に戻し、このままもう体位は変えない
ことにしました。

私と義母が付き添い、義父と主人に先に夕ご飯を食べてもらいました。
その後は安定して穏やかな表情と呼吸のまま、一緒に過ごすことが
できました。

私はずっと添い寝をしていましたが、家族もかわるがわるやってきては
声をかけ、なでてあげながら過ごしました。
今思っても、とってもいい時間だったと思います。
おじいちゃん猫はずっとしっかりと意識があり、うれしそうにしてくれて
いました。

夜中にちょっとうとうとしてしまいました。
はっと目が覚めると6日の午前1時でした。

おじいちゃん猫は首を伸ばして、口で深い呼吸をはじめていたので、
もうそろそろお別れがくると思いました。

おじいちゃん猫に私の顔が見えるように覗き込みながら、なでながら
声に出して伝えました。

「私はもう一人でも大丈夫。安心して旅立っていいよ。
今までそばにいてくれて、私を育ててくれて本当にありがとう。
とても幸せだったよ。」

おじいちゃん猫はじっと私の顔を見つめました。

「また生まれ変わって出会うために、この体を卒業しても
いいんだよ。私はずっと待っている。
また、きっと会おう。」

そう伝えたとき、おじいちゃん猫が「うん」とうなずきました。
とても安心して、もう逝くよという表情をしました。

私も「いいよ。」と伝えました。

そして、ゆっくりとお腹の動きが止まり、しゃっくりのような動きを
数回しながら、おじいちゃん猫は小さな声で数回「にゃ~ん」と
鳴いて、私をずっと見ていてくれました。
その目から光がなくなり、最期の動きもとまりました。

最期の最期まで私をしっかりと見つめてくれたその表情は
あまりにも澄んだ目をしていて穏やかでした。
感動的な優しさに満ちた笑顔でした。

私はその笑顔を私への最高の贈り物として受け取りました。
そして約束どおりに写真におさめました。
この笑顔は私とおじいちゃん猫の宝物なので、ここには公開しない約束です。
ごめんなさい。

家族を呼んできて、おじいちゃん猫の笑顔を見てもらいました。
みんな、思わず笑顔になっていました。
本当にかわいらしかったのです。
まるで生きているようでした。

そうっと目を閉じてあげて、体を綺麗にしてあげてから、
大好きだった箱ベッドに寝かせてあげました。
お腹には保冷材を入れました。

そして、朝を迎えました。
気持ちはすっきりと晴れ渡り、その日の青空のようでした。

一日家族と一緒に過ごしたおじいちゃん猫は、7日にお葬式をして、
お骨になって帰ってきました。
今はお花に囲まれています。

今、すべてが終わり、こうしておじいちゃん猫との最期の時間を
記すことができました。

おじいちゃん猫は、10日前に話してくれたとおりの経過をたどり、
私はなるべく希望に添ってつきそいました。
一度は安楽死まで思いつめましたが、今はこうして穏やかなお見送りが
できたことを心から感謝しています。

死はさよならではなく 新しい出発。
そしてまた出会うために この体を卒業すること。

しばしのお別れですが、きっとまた会える。

おじいちゃん猫に心からありがとうと言いました。


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6/3 まだ元気で高いところに上れたときの写真です。

最後まで読んでくださって、どうもありがとうございました。

みなさんと大切な動物さんのお別れのときが
愛にあふれて穏やかでありますように。


9月いっぱいお休みをいただきます。
10月からまたセッションを再開させていただきます。
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