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戻ってきたティナちゃん~生まれ変わりのおはなし② [猫のおはなし]

セッションから一週間、なんとか部屋を片付けて、ティナちゃんをお迎え
する準備をしました。

一週間後の日曜日にMさんがお母様と一緒にティナちゃんを連れてきて
くださいました。
保護主のSさんと保護仲間のNさんも来てくださいました。

セッションからの一週間、ティナちゃんはMさんのお宅でおとなしく、とても
いい子で過ごしてくれたそうです。
約束を守っていてくれました!

まず、一階に入っていただいて、我が家の猫たち5匹と対面していただきました。
ティナちゃんはクレート越しにご挨拶です。

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我が家の猫たちは、ちびこ(キジトラ・メス・10歳)を除いてはみんな
人懐こく、お客様にも堂々としています。

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びーちゃん(さび猫・メス・16歳)
いつも仁義なき戦いをしているような勇猛果敢な我が家の女帝

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ふじちゃん(三毛・メス・15歳)
腎不全で闘病6ヶ月目。頑張っています!
一番根性があるのはこの子かもしれません。

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クー(黒猫・オス・14歳)
ココアとちびこと仲良し。
その後、猫の中では一番最初にティナちゃんと仲良くなってくれました。

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みい太(白黒・オス・9歳)
ココアと仲良し。

ちびこは早々に隠れてしまいましたが、びーちゃん(さび猫・メス・16歳)
、クー(黒猫・オス・14歳)、みい太(白黒・オス・9歳)はみんな
お客様の前でリラックスしていました。

病気のふじちゃん(三毛・メス・15歳)は、お気に入りの電話台の上で
眠っていました。

二階に移って、Mさんにティナちゃんが使っていたケージを組み立てて
いただきました。
ティナちゃんをケージに移してあげてから、愛犬ココアと対面してもらいました。
Yさんのお宅のボーダーコリー君は、ココアと同じ柄で驚くほどそっくりでした。
そのおかげか、ケージ越しにティナちゃんとココアはうれしそうに対面しました。
ココアはしっぽを振っています。ティナちゃんは全然怖がろうとしません。

そのうち、初めて会うお客様たちに興奮したココアがわんわん吠え出して
しまったので、奥の部屋に退却してもらいましたが。(笑)
ティナちゃんとココアが仲良く出来そうで、みなさん安心してくださいました。

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我が家に来たばかりのティナちゃん

その日の夜、2階の部屋でティナちゃんをフリーにしてあげました。
真っ先にココアの元に駆けていき、すっかり仲良しになってしまいました。
数日後にはくっついて眠ったり、一緒の器からごはんを食べたり、一緒に
遊んだりしていました。

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ティナちゃんがかわいくてしかたなく、べろべろ舐めるココア。

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ティナちゃんの面白いところは、ココアの手作りごはんを大好きになったことです。
ココアは1歳の頃から夜だけ大雑把手作りごはんなのですが、他の猫たちは食べて
くれなくてキャットフードでした。
今でもティナちゃんの夜ごはんは、ココアと一緒の手作りごはんです。
猫なのでお肉、お魚などを大目にしています。


我が家に来てから三日間、ティナちゃんは全然いたずらもすることなく、
いい子で落ち着いていて驚きました!

四日後には一回目の里親のYさんが会いに来てくださいました。
ティナちゃんはYさんに抱っこしてもらったり、なでてもらったり、
とてもうれしそう。
ココアもすぐにYさんになついて、リラックスして過ごしていました。
Yさんのお宅のボーダーコリー君、プードル君、ネコさんたちとティナちゃんの
様子など、動物さんたちのおはなしで盛り上がり、楽しいひとときを過ごしました。
私たちの周りでのんびりリラックスしているティナちゃんとココアに、
Yさんも安心してくださったようです。

私が家事や仕事で一緒にいられないときや夜間は、ティナちゃんにはケージで
過ごしてもらうことにしました。
昼間のほとんどはココアと一緒に室内フリーで過ごしています。
夜には、二階にびーちゃん、クー、ちびこが来るので、みんなはフリー、
ティナちゃんはケージで寝てもらっています。

数日後、環境に慣れ始めたティナちゃんは、本領を発揮し始めました。(笑)
ケージから出してコールも大声になってきたし、ケージの中の敷布の布を
噛んでぼろぼろにしてしまったり、外に出たくて窓や戸口に向かっていったり、
室内を鳴きながらうろうろもします。
カーテンをバリバリとかじって破きそうになってしまいます。
一回一回注意をして、気を引いては思いっきり遊んであげるとすぐに
落ち着いてくれました。
それを繰り返すことで、外に出たいコールとうろうろも短くなってきて、
落ち着ける時間が増えてきました。

そこで、ティナちゃんとおはなししてみました。

私「ティナちゃん、どうして布をかじるの?」

テ「まだ、おうちが落ち着いていないから。
  みんなの気持ちが落ち着いたら、私の気持ちも落ち着くと思う。」

私「それにはどうしたらいいの?」

テ「私のすることをすべて受け入れてくれること。
  やんちゃのところも、かわいいところも、冒険心もすべて私なの。
  今は若い体で、障害があっても元気いっぱいで、いたずら好きな子なの。
  そんな私を好きになって。
  外に出たいのは仕方ないけど、このお家のルールではだめなんでしょう?」

私「そうなの。このお家のルールでは、みんなが心配するからダメなんだよ。」

テ「外の風を感じたり、窓の外を見てみたい。」

私「それは暖かくなったら、窓を網戸越しに開けられると思う。」

テ「外のエネルギーを感じるのが好きなの。夜の感じも好き。」

ここで、カーテンを開けて外を見せてあげました。

私「どう?」

テ「外で起こっている出来事を見るのが好き。
  本当は外に出たいけど。」

私「出してあげられないんだよ。」

しばらく猫じゃらしで一緒に遊びました。

私「毛のものや布ででじゃれあって遊ぶのが好きなんだね。」

ティナちゃんが膝に乗ってきました。

テ「あたたかいものが大好き。ふれあいが好き。
  だから毛のものや布にじゃれたり、噛んだりするのが好き。
  私の気持ち、わかってね。」

私「少しずつ、わかりあっていこうね。」

ティナちゃんと過ごしているうちに不思議なことがありました。
ティナちゃんは、私に話しかけるとき、時々「僕」と言うときがありました。
それはどうしてかを聞いてみました。

テ「僕はティナだけど、中身はおじいちゃん猫でもあるんだよ。」

私「だから、私に話しかけるとき、僕って言うの?」

テ「そう、僕は僕。みんな、男の子みたいって思ってたと思う。」

その日の朝、お隣さんがティナちゃんに会いに来てくれたのですが、
男の子かと思ったと言っていました。

保護主のSさんからのご質問があったのでティナちゃんに聞いてみました。

私「Sさんからの質問です。
  どうしてSさんのお宅にいたとき、避妊していなかったのに発情しなかったの?」

テ「ここはティナとして答えるね。私は体がまだ未成熟で、大人としてなりきって
  いなかったの。未発達というのかな。
  子猫でいうと半年から8ヶ月位。体もあまり状態が良くなかったし、
  発情する元気もエネルギーもなかったの。
  体をよくして、健康になることにエネルギーを使っていた。
  やっぱり体が元気じゃないと。」

私「そうなんだね。では、なんでMさんのお宅では発情みたいな声を出したの?」

二回目の里親のMさんのお宅に行ったときにはもう避妊手術済みでした。

テ「もう体が元気でエネルギーがありあまっていて、ストレスがたまってしまって、
  どのようにエネルギーを発散していいかわからなかったの。
  飛んだりはねたりしたくて、もういてもたってもいられなかったの。
  みんなには迷惑をかけたと思う。」

私「そうだったんだね。家でもそう?」

テ「まだ少しはましかな。少し気持ちが落ち着いてきたのかな。
  ここに来られたことで。
  外に出たい欲求はあるけど、ただ会えたっていうそれだけで心と体が
  満足しているのがわかるの。
  狭いケージの中にいても、いつも出してくれるってわかるから
  おとなしくしていられる。」

確かにティナちゃんはケージの中でもおとなしいです。

私「どうもありがとうね。でも、カーテンかじりはやめてほしいな(^^;)」

テ「もっと外を見たいんだよね。高いところから外を。」

私「でも、あの高さ以上が無理かな。」

テ「仕方ないなあ。我慢するよ。おじいちゃん猫のときと違って、体が元気でとっても
  うれしくて、うずうずするんだ。
  飛んだり、はねたりしたい。
  でも、お母さんたちが困るなら、ケージでもおとなしくするし、何か用事が
  あるときは、ケージに入れてくれていいよ。」

私「ありがとう。助かるよ。あと、フリーにしているときも、もう少し落ち着いて
  いてくれると助かる。遊ぶときは一緒に遊ぶからね。」

テ「そういうときはケージに入れてくれたほうがいいな。」

私が家事や仕事で手を離せないときです。

私「じゃあ、遊べなくておとなしくしていてほしいときは、ケージに
  入っていてもらうね。」

テ「それでいいよ、納得した。」

私「Sさんからのもうひとつの質問です。
  ティナちゃんを保護していたとき、あまりかまってあげられなかった
  ことを謝りたいそうです。
  それなのに、ティナちゃんはこれといった迷惑もかけずにお利口に
  していてくれて、どう思っていましたか?」

テ「Sさんのこと、怒っていなんかいないよ。
  ここに来るためにSさんは助けてくれた。
  YさんもMさんも協力してくれた。みんなのおかげだよ。
  お母さんに会えるまでは、こうしてみんなに迷惑をかけて、
  メッセージを送ってきたんだ。
  そうしないとここに来れなかったから。

  僕の使命は、お母さんのアニマルコミュニケーションを育ててあげること、
  独り立ちさせることなんだ。
  だから、そのためにここに来た。
  
  僕は間違ってはいなかったと思うよ。
  信頼してここまで来れたんだ。みんなのおかげだよ。

  Sさん、本当にありがとう。
  Yさん、Mさんも。
  みんな、僕の家族だったよ。
  これからもみんなのことは大切。
  みんなに僕の気持ちを伝えて。

  みんなが動物というものはどういうものか、どれだけ深く物事を考えているか、
  どれだけ人を、家族を愛しているかを知ってほしんだ。

  僕は命がけでここに来たし、これからも僕らしさや個性を大切にして
  生きていくと思う。
  すべてをあるがままに受け入れてくれることがこのテーマなんだ、僕にとって。

  人生はままならないし、僕が受けたように数々の困難や障害があっても
  それを乗り越えて生きていくということ。
  それが僕の生き方の証明だよ。

  僕の明るさ、姿勢がみんなを照らす灯台になればいい。
  僕はいつでもそこにいるし、何にもくじけず生きているんだ。

  僕はおじいちゃん猫とティナの魂とひとつになってここにいる。
  すべてのいいところを引き継いで、ティナの個性を僕らしく色づけして、
  この人生を豊かにしているんだ。

  お母さんの相談役として、支えとして、みんなも僕に会いに来てね。」

ティナちゃんからのメッセージは以上でした。
そして、このあと、私の仕事の相談をティナちゃんに聞いてもらって、
役立つアドバイスをもらいました。

ティナちゃんは、老獪なおじいちゃん猫と生き生きとはつらつとしたティナちゃんの
両方の魂を持っていて、本当に私を支えに来てくれたのだとわかりました。
ティナちゃんを大切にしたいと思いました。

SさんとYさん、Mさんにもティナちゃんのメッセージを読んでいただきました。
みなさん、ティナちゃんの気持ちを聞いて、今までの行動の理由に納得できたこと、
そして、その行動が今につながって本当によかったとおっしゃってくださいました。
生まれ変わりの不思議や、動物の愛情の深さについて、みなさんからいろんなご感想を
お伺いすることができました。

カーテンかじりについては、対策をすることにしました。
ティナちゃんが一番外を見たがっていて、かじる場所のカーテンを
全部はずし、ティナちゃんがのぞける窓半分には窓のまま、半分には室内に
よしずをかけることにしました。
これならティナちゃんは夜間でも自由に外が見られますし、一応半分は
よしずで目隠しにもなります。

たまによしずをかじろうとはしましたが、そのたびに注意をしていたら、
かじらなくなりました。
そして、他のカーテンをかじることもなくなりました。

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我が家の猫たちとも少しずつ距離が縮まってきました。
今はこんなふうに一緒に過ごすことができるようになってきました。
一歩、一歩、家族として歩みよっています。

まだ続きます~。

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現在、 病気の猫のふじちゃんも安定して過ごしてくれています。
なるべくふじちゃんのそばにいられるように、しばらくの間、
対面セッションは公民館の平日(月、火、水)で受付させていただきます。
宝台院の対面セッションと青空セッションはお休みさせていただきます。
ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。

また、みなさんと動物さんのお役に立てられるようにがんばります!
よろしくお願いいたします。

                              伝言屋ひまわり 千尋

<千尋のアニマルコミュニケーションサイト>

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