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おはなしリクエスト第三段~ヤマガラさんのおはなし [鳥のおはなし]

先日、自然のいきもののおはなしリクエストを
募集させていただきました。
早速ご応募してくださったのが39kumichoさんでした!
どうもありがとうございます。

39kumichoさんは、去年からお庭に野鳥のバードバスを設置なさっていて、
現在は冬期限定の野鳥食堂を庭先でオープンなさっているそうです。
訪れてくれる野鳥たちと仲良くなれたそうです。
特にヤマガラさんとは信頼関係を築くことができて、手の平から
餌を食べてくれるまでになったそうです!(すごいです^^)

そんなヤマガラさんへのご質問をいただきました。

39kumicho様・ヤマガラさん1.jpg
39kumichoさん撮影のヤマガラさんです(^^)

「ヤマガラは人に慣れやすいらしく、私の手から餌をとるまでになったのですが、
庭のパーゴラに設置していた巣箱に営巣することはありませんでした。
巣材を運ぶ姿を何度が目撃していただけに残念でした。
ヤマガラカップルが我が家を営巣場所に選ばなかった理由を是非知りたいです。
(来年以降の参考にしたいです)」

巣箱はお庭のパーゴラの柱の上部に外に向けて設置したそうです。

また、寒い早朝にヤマガラさんに手にとまってもらうまで、えさを手に
待ち続けた数週間・・・信頼関係を築けたと喜んでいますが、ヤマガラさんが
ご自分をどう思っているか知りたいですというお問い合わせもありました。

ご応募をいただいてからしばらくお待ちいただいてしまったのですが・・・
ヤマガラさんとおはなしできたのでご報告させていただきました。

こちらがその内容です。

<2017年7月27日 ヤマガラさんとのおはなし>


ヤ「私たちみんな、あなたが大好きだよ。
  信頼してるし、友達だと思ってる。
  怖がらせないでいてくれてありがとう。
  手に乗るまで時間がかかったけど、
  ちゃんと信頼に応えられた。
  また秋になったら帰ってくるね。」

私「今はどこで子育てをしているの?」

ヤ「山のほう。林とか。人里に近い里山。
  ここのほうが林があって、虫がいて環境がいいの。」

私「39kumichoさんの巣箱はどう?」

ヤ「あそこは残念ながら虫が少ないの。
  子育てには虫がいっぱいいるの。
  完全栄養食(虫のことです)
  そしていっぱい食べさせるの。
  山のほうがトンボや虫が飛んでいて、
  捕まえるのが楽なの。

  そして、子供たちが飛び立つとき(巣立ちのとき)
  巣穴から枝に飛び乗って、ゆっくり周囲を
  観察できる環境が私たちのは安心できると思う。
  巣に帰ってくるのも枝を起点とできるし。

  大きくなったら、子供たちが枝に乗って遊んだり、
  木々の間を飛び回ったり、飛ぶ練習もできる。
  山で虫を獲って、川で水浴びをして、若いうちに
  生きる術を教えるわ。
  そうやってたくましく成長して、来年には親になるのよ。

  だから里山での生活が必要。
  子育てはやっぱり山で行うわ。
  巣箱がいやなわけじゃないの。ありがとう。
  秋になったらまた帰るわね。子供たちをつれて。」

私「どうもありがとう。39kumichoさんに最後にメッセージはある?」

ヤ「冬の間は本当に助かっているの。だから今年もよろしくね。
  夏の間は食べ物が豊富だから、自然のものを獲って生きるわ。
  そのほうが自然のバランスを担えるし、冬をたくましく
  生き残るエネルギーを蓄えられるの。
  穀類とかの栄養は自然を生きる力の助けにはなっても、
  生きる源は夏の虫たちなの。
  最高よ、虫は!
  39kumichoさんにも食べさせてあげたい!
  夏の虫は病気知らず。(食べたら病気知らず)
  子供は大きく育つし、栄養は万全で、足と翼が強く育つ。
  何より味がいい。
  だから夏の子育ては山でするね。
  39kumichoさんとの友情はこれからもずっと続くよ。
  自然を愛してくれてありがとう!
  これからもよろしくね。」

39kumicho様・ヤマガラさん2.jpg
39kumichoさん撮影のヤマガラさんです。

ヤマガラさんとのおはなしは以上でした。

39kumichoさんからメッセージのご感想をいただきました(^^)

「ヤマガラさんとのお話、読ませていただきました。
友だちになれたと思っているのが私だけじゃないとわかり、
素直に嬉しかったです。
本当はそれが一番知りたいことだったのかもしれません。

巣箱については、薄々自分でも分かっていたのか、
すんなりと納得できました。
うちで子育てして欲しい、見守りたいと思っていましたが、
それは自然全体を見た時、ひたすら放漫で独りよがりな
考えだと恥ずかしくなりました。
これからは里山の方から鳴き声が聞こえたら「子育てがんばって!」
とエールを送りたいです。

ところで夏の虫、そんなに美味なんですね。
おすすめしてくれたからにはチャレンジしたいところですが、
たまに寄ってくれる小鳥たちのためにとっておきます(笑)
ヤマガラさん、秋には家族みんなでおいでね。楽しみに待っています。」

39kumichoさん、ヤマガラさんのメッセージをあたたかいお気持ちで
受け取ってくださって、どうもありがとうございます。

ヤマガラさんたちも39kumichoさんが大好きで友達だと思ってくれていて、
おいしい虫をお勧めしてくれたのが、とてもかわいかったです(^^)

野鳥も人と交流して、お互いに友情を築くことができることがわかって
本当にいいおはなしをさせていただけました。

ヤマガラさんのメッセージが、野鳥を大切に思ってくだっている
みなさんに届いてくださいますように。
そして、彼等との友情を深めていってくださると嬉しいです。

39kumichoさん、ヤマガラさん、本当にどうもありがとうございました!

おはなしリクエストの募集と記事のご紹介はもうしばらく続きます!

私のやる気スイッチ③~野鳥の観察 [鳥のおはなし]

私のやる気スイッチ第三段は野鳥の観察です。
飛んでいる姿やさえずりに耳を傾けたり、近くで姿を見かけたら声真似や
同じ動作をして、野鳥の様子を観察して楽しんでいます(^^)


A female Blue Rock Thrush appeared by male's beautiful song / coniferconifer

イソヒヨドリのメスです。おかりした写真です。

先日は、口にいっぱい小枝や草をくわえたイソヒヨドリのメスに
出会いました。巣材を運んでいるようです。
すぐに行ってしまうのかと思ったのですが、口にくわえたまま、
何度もひょこっと頭を下げる仕草をするので、真似て私も
頭をひょこっとしました。
すると近寄ってきて、ひょこ!私もひょこ!
これを繰り返すと、イソヒヨドリは嬉しそうです。
しばらく挨拶を続けた後、「またね~!」と言って立ち去りました。
(こういうときは、周囲に人がいないのを見計らってやっています・笑)


Watching / CharlesLam

イソヒヨドリのオスです。おかりした写真です。

今朝は電柱のさえずりスポットにやってきたイソヒヨドリのオスの
観察をしました。
「ヒイ、ヒイ、ヒイ!」と高い声で鳴いています。
これは地鳴きと言って、さえずり以外の仲間への声かけや警戒を伝えたりと
普段の連絡やおしゃべりのような鳴き方です。
このほかに「ケッケッケ」という笑っているようなユニークな鳴き方をします。

私は「ヒイ!」は真似できないので、「ケッケッケ」を真似てみました。
この録音の中で舌打ちのような音は私です(^^;)

☆イソヒヨドリの地鳴き(よかったら聴いてみてください)


イソヒヨドリと楽しく鳴き交わしをした後、おはなししてみました。

私「鳴き交わしをしてみてどうだった?」

イ「面白かった。仲間って感じがする。
  僕達鳥は、同じ動作や鳴き声を交わして、仲間意識や
  なわばり、自分のエネルギーを交換し合っているんだ。
  音の元を知りたいし、相手がどんなエネルギーかを知って
  一緒に鳴いたり、歌ったり、競ったり、ワクワクしたりするよ。

  鳴いているときはだいたい機嫌がいいし、
  相手がいるともっと嬉しい。
  たとえそれがなわばり確認でも、相手がいるとワクワクして
  負けないぞって思う。

  恋の歌もなわばりの歌も、自分を表現している。
  羽根の色の美しさも声も姿も、ダンスもみんな、
  生きている表現なんだ。

  僕らは感情を声や言葉(動作)で表す。
  だから僕らと同じ動きをしたり、声真似をしたら、
  そちらにエネルギーを同調しようとする。
  そして仲良くなったり、敵対したりするんだ。」

私「鳥と仲良くなりたかったら、声真似や動作を真似すればいい?」

イ「最初は警戒して、相手のエネルギーを読んで、
  楽しかったり、嬉しかったりしたら、
  しばらく一緒に鳴き交わして、エネルギーを楽しむよ!
  それは野鳥にもできるよ。
  安心させてあげてね。」

私「友達になりたいっていういいエネルギーを持って、
  声かけや動作をしてもらうね。」

イ「そうしたら僕たちは友達になれるかもしれない。
  声を交わすだけでも友達だよ。」

以前、動物園のハワイガンにくちばしをパクバクして音を出す
クラッタリングという親しくなるサインを教えてもらいました。
そのクラッタリングをして、花鳥園のフラミンゴともコンタクト
できて楽しかったです(^^)
ちょっと人見知りだというタイハクオウムさんとは、同じ動作を
繰り返して仲良くなれました。

先日お邪魔させていただいたセキセイインコさんたちには、
声真似と同じ動作をしてみました。
怖がりだったインコさんも、私たちが帰る頃には
「もう帰るのか!?」と大きな声で鳴いて名残惜しんで
くれました(^^)

イソヒヨドリが教えてくれたように、大きな動作でびっくりさせないように、
優しい友達になりたい気持ちを持って、声真似や同じ動作を繰り返して
みてください。
野鳥も「おや?」と思って立ち止まって、一緒に鳴いたりしてくれる
かもしれません。
それはもう「ともだち」の始まりです。(^^)

ハシボソガラスのおはなし~カラスの生き方 [鳥のおはなし]

先日、一羽のハシボソガラスが白いものをくわえて飛んできました。
ひらりと屋根に降り立つと、もう一羽のカラスがそばに降り立ちました。
カラス達の大きさはほとんど同じでした。
すると、先にやってきたカラスに、あとからやってきたカラスが近づきました。
大きく翼をゆさぶって、甘えた声で鳴いています。
先にやってきたカラスは親鳥のようです。白いものはパンのようで、
こまかくちぎって若鳥に与えていました。
もうすっかり大きくなって上手に飛べている若鳥ですが、えさのとり方は
まだ勉強中のようです(^^)
ほほえましい親子の様子でした。


Carrion crow (Corvus corone orientalis) / Lip Kee

ハシボソガラス~おかりした写真です。

そんなカラスとおはなししてみました。

カ「飛ぶの上手になったよ!」
若鳥が応えてくれました。

私「もうすぐ一人前だね。」

カ「お母さんからパンをもらってたんだ。
  もうすぐ自分でとれるようになって、色々教わる。
  餌を隠したり、どうやったらとれるかとか、飛び方とか。
  遊び方もいっぱい習ったよ。

  ひとりになっても(一人前になっても)
  横とのつながりがあるのがカラスの社会なんだ。
  常に仲間と連携して、餌場とか山や町の情報を共有して、
  お互いに協力し合ってる。

  神社のカラスはちょっと特別。」

私「どんなふうに?」

カ「少し神様の力があって、メッセージとかエネルギーを
  運んだり、役目があるみたい。
  私たち、町のカラスとは違うの。
  山にいるカラスはちょっと不思議。
  ああいうふうになれるには、少し勉強が必要みたい。」

私「山のカラスに憧れる?」

カ「私は町のカラスでいたい。
  お母さんと一緒にここで過ごして、パンを見つけたり、
  子供を育てたり、遊んだり。
  町には町のカラスの生き方があって、私はそんなカラスでいたい。
  楽しく毎日を元気に生きて、カラスという生き方を満喫したい。」

私「カラスの生き方って?」

カ「素敵だよ!遊びを知っている。
  どんなことでも遊びにしちゃう。おもちゃはいっぱいあるし、
  風に乗ったり、歌ったり、おどけたり。
  その日、その日が毎日楽しい。
  仲間との連携や日々の暮らし。
  私にとって、それが生きるということ。
  毎日が輝いている。楽しいよ!」

若ガラスは生き生きとカラスの暮らしについて
おはなししてくれました。
こうして文章に書いているだけでも、彼女のワクワクした
気持ちが伝わってきます(^^)
これから大人になって、自分の世界を広げていくのでしょう。

カラスの生き方から、楽しみや希望を日々の暮らしの中から
見つけていこうと思いました。
私も見つけられているかな。
今日のお散歩では、クッキーと桜を見てこようと思います!


ヒヨドリのさえずり [鳥のおはなし]

今朝、我が家のベランダから見えるさえずりスポット(電柱のてっぺん)で
ヒヨドリが歌っていました。
ここには、イソヒヨドリやキジバト、スズメやシジュウカラなど
いろんな野鳥がさえずりにやってきます。
見晴らしが良くて気持ちいいのでしょうか(^^)


DSCN4463 / jinkemoole

ヒヨドリ~おかりした写真です。

ヒヨドリが歌っているのを聞いていると、ツバメが鳴きながら飛んで行きました!
私にとっては初ツバメです(^^)
数日前は山際の散歩道でウグイスの初鳴きを聴けました。

ヒヨドリはさえずったあと、「春だね!気持ちいいから歌うんだよ~!」と言って
飛び去っていきました。

少しですが、ヒヨドリの歌声を聴いてください♪
バックの猫のコーラスはティナです(笑)


ジョウビタキの旅立ち [鳥のおはなし]

今朝のクッキーとの散歩のとき、きれいなジョウビタキのオスが
姿を見せてくれました。


ジョウビタキ / skasamatsu

おかりした写真です。この写真が一番今日の子に似ていました。

ちょうど私たちが歩く少し先に止まって、ピッピと尾羽を振って
この写真のように胸を張ってこちらを見ています。
本当に至近距離で、私の1m先くらいで堂々と姿を見せてくれています。
そして、また2、3m先まで飛んで止まって、私たちが近づくと目をばっちり
合わせてくれてから2、3m・・を3、4回くらい繰り返してくれました。
そして「もうすぐ旅立つよ!」と言って飛び去っていきました。

そうか~、越冬していたジョウビタキもそろそろ大陸に渡る時期が
近づいてきたんですね。
ジョウビタキは、チベットから中国東北部、沿海州、バイカル湖周辺で繁殖し、
非繁殖期は日本、中国南部、インドシナ半島北部への渡りをおこない越冬を
するんだそうです。
あんなに小さな体で単独で海を渡ってくるんですね。すごいです!

今日会ったのは若々しい元気な青年と言った感じでした。
渡った先でのこれからの未来に胸を弾ませているような
ワクワク感が伝わってきました。

人にとっても春は旅立ちの季節です。
卒業、入学、就職、仕事先の移動など、新しいスタートに向けて
動き出す時期。
ジョウビタキのように、新しい場所にむけての出発です。
その先には何が待っているのでしょうか。
どうかジョウビタキにとっても みなさんにとっても、
この春がいい旅立ちになりますように!

オナガのうたは空のうた [鳥のおはなし]

先日、元気なオナガの声が聞こえました。
ベランダに出てみると、遠くに数羽のオナガが飛んでいるのが見えました。
今日も元気だな~と思ってみていたら・・・

なんと、目の前の電線に一羽、二羽、三羽・・と次々とオナガが止まり・・・
6~7羽はいたでしょうか!
ずらりと並んで、「ギュギュイ~!」と合唱しながら私を見ています。

うわ~!っと感動して、声も無く見つめていました。
私をびっくりさせて満足したのか、オナガたちはさ~っと彼方へ
飛び去っていきました。
「おはなししようね!」というメッセージを残して。

そんなオナガたちと話してみたら、なんとも素敵な詩を
聞かせてくれました。


Flying / CharlesLam

オナガです。おかりした写真です。

「もっと空を見なよ!
小鳥が歌ってるよ
僕らも空を飛んでるよ

もっと空を見なよ!
心が躍るはずだよ
星が歌ってるよ

つばさは自由に
心はかろやかに

僕と仲間と一緒に空を見ようよ
忘れていた思いがそこにはあるよ

夢 冒険
家族 仲間

風が教えてくれる
すべてを

心の声できいてごらん
きっときこえてくるからさ」


年末・鳥模様♪ [鳥のおはなし]

☆年末年始のお知らせです。

今年も残すところわずかになりました。
みなさんや動物さんにとって良い一年でしたか?
今年もいろんなご縁をいただき、本当にどうもありがとうございました。

年末年始は2016年12月23日~2017年1月10日まで
セッションをお休みさせていただきます。
お体に気をつけて良いお年をお迎えください。
よろしくお願いいたします。

==================

我が家の大掃除もはかどってきて、あともう少しです!

今朝はかわいい訪問があったので、ブログを書いています。

洗濯物を干そうとベランダに出ると、スリッパが濡れて水がたまっていました。
地面はそれほど濡れていなかったように感じたので、雨が降ったかな~と
思っていたら、ヒヨドリが飛んできて屋根に止まりました。


Brown-eared Bulbul (Microscelis amaurotis) / Chewy's Dad

ヒヨドリです。おかりした写真です。

私「夕べ、雨降った?」

ヒ「降ったよ!3時ごろまで。」

私「ありがとうね!」

ヒ「千両の実、食べていい?」

私「いいよ~!」

主人に聞くと、雨が降り出したのは午前12時ごろだったそうです。
3時ごろまで振っていたかはちょっとわかりませんが、ヒヨちゃんは
ちゃんと答えてくれました(^^)

千両の実というのは、玄関先に植えてある千両のことです。
もうお正月用に剪定して飾ってあるのですが、一本だけ
実のある枝を残しておきました。
昨年は、全部野鳥たちのおなかに入ってしまったので(笑)
食べられる前に剪定して、食べる用を少し残してあります。

ヒヨドリは千両の実が大好物のようです。
以前はヤツデの実も喜んで食べていました。

少し前のクッキーとの散歩では、オナガが頭上で鳴いて、
「ここにいるよ~!」と挨拶してくれました。
今年もオナガたちは元気に年越しできそうです。

小さなやりとりですが、かわいらしかったので書いてみました(^^)

みなさんも、お体にお気をつけてよいお年をお迎えください!


スズメの若鳥のおはなし~星や空を見ること [鳥のおはなし]

今朝、洗濯物を干すために、ベランダを開けようとすると・・・
一羽のスズメがお隣さんの屋根から部屋の中を覗き込んできました。

こういうとき、一瞬偶然かな・・と思って、野鳥を驚かせないように
動作をとめて様子を見ることにしています。

偶然の場合→そのまま飛び去る

偶然じゃない場合→そのままの場所で、じ~っと私をガン見してくる(笑)

今回は後者だったので、挨拶してみました。

ス「僕と話そうよ!」

例によっておしゃべりの誘いのようです。
すると、目の前に羽虫が飛んできて、スズメはそれを追って飛んで行きました。

洗濯物を干し終わったあたりで、さっきのスズメが3羽の仲間を連れて戻ってきました。
そして、仲間と一緒に屋根をぴょんぴょんしたり、飛んだり戻ったり、遊び始めました。
まだ無邪気な若いスズメたちのようです。
すぐに話したそうだったので、今準備するから~と通常のアニマルコミュニケーション
のように部屋でスタンバイをして、しっかりおはなしできるようにしました。

ス「若い鳥は集まって暮らすんだよ。
 僕たちは今年生まれの若鳥。
 冬に向かってごはんが少なくなってくるから
 仲間で助け合って生きるんだ。

 冬の間かたまって寝たり、襲われても
 散り散りになって逃げて、敵の目を撹乱したり。

 春になってつがい(夫婦)になるまで、
 仲間と暮らすんだよ。」

私「そうやって生き抜くんだね。」

冬になると、スズメやシジュウカラ、メジロなどの小型の野鳥たちが混じって群れで
過ごしている様子が見られます。
それらは「混群」と呼ばれ、違う種類の野鳥が一つの群れとなって行動することです。

ス「仲間といると楽しいよ。
 みんな、同じ位の年だから、一緒に遊んだり、
 発見したりする。
 体を使って、心を使って、自然を探検だよ。

 お父さんとお母さんが教えてくれたことが
 僕らの知恵になってる。
 今は自分の力で生きてるんだ。
 だから、元気な姿をたまに見せにくるね。」

私「山のオナガたちも、君達みたいに立派に生きていたよ。」

ス「オナガは大きくて、騒々しい鳥だね。
 僕たちは襲われないから、遠くから見てる。
 大きな鳥も小さな鳥も頑張っているんだね。

 人間ももっと心と体を使って、自然を探検すればいいのに。
 下ばっかり見てて、つまらなそうだよ。

 星とか空を見なよ。
 風を読みなよ。
 お日様はあたたかいよ。
 それだけで気持ちいいよ。
 取れたての虫は美味しいよ。
 
 生きてるってそういうことだよ。

 たまに僕たちを見かけたら思い出してね。
 生きてるってそういうこと。

 また、来るね!」

高いところから人間を見下ろしているスズメたちにとって、
スマホを見ながら歩いていたり、下ばっかり向いている人間は
つまらなそうに見えるのかもしれません(笑)

スズメが言ってくれたように、たまにはスマホの画面から目を離して、
自分の上に広がる空や星を見上げてみませんか?

きんもくせいの香りがふわっと漂ってきたり、木々が色づいてきたり、
季節の風を感じられるかもしれません。

秋の空は高く澄んでいて、雲は天高くに浮かんでいます。

空を見上げてみませんか?

  

オナガの群れ [鳥のおはなし]

今年の台風はあちこちに被害をもたらしていますね・・・
被災された皆様にお見舞い申し上げます。

幸い静岡では被害もなく、無事に過ぎ去ってくれました。
ちょっと冷やっとするほど空気が涼しくなってきて、秋の訪れを感じています。
そんな早朝のクッキーとの山際散歩で、オナガの群れに会えました。

「ギュギュギュイ~!」と鳴きながら、10数羽の群れが木々や電線にずらっと
止まってこちらを見ています。


オナガ (Azure-winged Magpie) / Dakiny

https://www.flickr.com/photos/dakiny/8366469015/
オナガです。おかりした写真です。

「おお~!」とだいたいの数を確認すると、まだ尾羽が短い若鳥の姿も。

私の確認が終わると、元気よく山に飛び去っていきました。

久しぶりにオナガと話してみました。

オ「若鳥は5羽いるよ。全部で群れは12羽。
 三つのつがいから生まれた子。
 立派に巣立ったのは5羽だったんだ。

 秋に向けて、餌とりの練習をして、群れがひとつにまとまって、
 集団生活を学んでいるんだ。」

私「秋は山で過ごすの?」

オ「そう。山で木を渡る練習とか、虫や餌とり、小枝をつまんで遊んだり。
 山は教材がいっぱい!
 私も子供のころはそうやってきたよ。
  
 ここは住みやすくなってきた。
 三世代くらい、子供が育ってるし。
 私もここで生まれた若鳥の一羽なんだ。
 二年前に生まれた。」

私「今年は親鳥として?」

オ「そう。私は一羽育てた。
 三羽生まれたけど、二羽亡くなってしまったんだ。
 他のつがいは二羽ずつ育ったよ。
 群れが少しずつ大きくなって、また分かれて、
 いろんな場所で仲間が増えて、私たちは
 頑張って生きているよ。」

私「そうだね。ここに根付けて本当によかった。
 ところで、最近に気候をどう思う?」

オ「二年前に比べたら荒れてるよ。
 雨も風も突然やってくる。
 木の低いほうに行ったり、高いほうに行ったり、
 群れで協力して避けているよ。
 一羽では生きられないけど、群れの力は大きい。
 相互に理解しあって、協力しあって、若鳥を
 支えながら頑張っているよ。」

私「これからも頑張ってね!」

オ「たまに姿を見せるね。」
 
私が静岡で初めてオナガを見たのは、4年前の6月のことでした。
これがそのときの記事です。

☆オナガの大気汚染のおはなし
http://nijino-ehon.blog.so-net.ne.jp/2012-06-06



このときから、オナガたちは新しい土地を偵察し、仲間を連れてきて
移り住むようになったのです。
時期によっては、いろいろと移動しながら、姿をみかけないことが
ありましたが、近くに来たときは元気な姿を見せてくれました。

そうか~、4年になるんだ!
そして、ここで生まれたオナガが親鳥になるようになったのは
感慨深いです。

最初の偵察オナガ君と話すようになってから、オナガたちは
小さくてかわいい友情を続けてくれています。

これからも彼らを見守っていきたいと思います。


巣立ちツバメのおはなし~来年にむけて [鳥のおはなし]

暑い毎日が続いていますね!

夏の風物詩のおはなしをいくつか・・・

160711朝の空.jpg
クッキーと見上げる夏の朝焼けの空
まだこの時間帯は涼しいです(^^)

2016713カブトムシ・メス.JPG
先日、遅くに帰ってきた主人が見つけてきたものは・・・

電灯の下でひっくり返って慌てていたカブトムシのメスでした。
私に見せようと連れてきてくれたのですが、「もう外に帰りたい~!」と
躍起だったので早足で歩くところを撮影。
ボケボケですが、夏の風物詩ということで(^^)

2016716ツバメ.JPG
こちらもボケ写真で申し訳ないのですが・・・巣立ちツバメの若鳥二羽。

外で賑やかなツバメの声がするので眺めてみたら、
親ツバメと4羽の巣立ちツバメがいました。
そのうち、二羽が親と一緒に飛び立って、二羽が残りました。
残った二羽に話しかけてみました。

ツ「今、二羽で飛びに行ってる。
 飛ぶ練習や餌とりの練習。」

私「ふたりは待ってるの?」

ツ「交代でやるんだって。今は(今日はの意味)虫が少ないから
 低く飛ぶ練習。」

ツバメが低く飛ぶときは、虫が低く飛んでいるからで、天気は下り坂
いうことわざについて尋ねてみました。

私「今日は曇りで、これから雨だから?」

ツ「そうみたい。お母さんたちはわかるんだって。」

私「君たちはわかるの?」

ツ「まだわかんない。でも、湿度とか空気の感じとかを
 教えてもらってる。
 今教わってるのは、土が軟らかいのはこういう日だって。
 雨が降った翌日とか、土の中にいる虫とか、泥を運ぶのに
 いいよって言ってた。

 飛んでいく前に(渡りで)ここの土地のことをよく学んで、
 また帰ってくるね。
 そしたら、きっと大きくなって戻ってきたときに
 すぐに子育て出来ると思う。」

私「今のうちの来年のことを学んでるんだね。」

ツ「そうしないと来年一人立ちできないからね。
 今からもう大人になる勉強だよ!」

私「頑張ってね!」

ツ「来年、ここに子育てしにくるね!」

ツバメが低く飛ぶ天気予報は本当だったんだ~(^^)
以前、ニイニイゼミが言っていましたが、羽化のタイミングを
湿度、温度、木からの情報で判断するそうです。
ツバメは、虫を取るために湿度、空気、親からの情報で
狩りの場所、飛ぶ高さなどを学んでいるんですね。
いきものたちは、生きるために日々、周囲の状況を見際めているのだと
実感します。

そして、巣立ったばかりの若鳥は、夏の終わりの渡りの前に、
戻ってくるこの場所について生きる知恵を学んで、来年に
備えているというのを初めて知りました。

来年はもう母ツバメも父ツバメも教えてくれず、自分の力で
新しいパートナーと巣作りをしなくてはなりません。
今学んだことが、自分の家族を守ってくことになるんですね。

若ツバメたちは大忙しです!
立派なツバメに成長して、また来年会えますように!

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