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天国に旅立つ動物さんへの言葉① [ACエッセイ]

最愛の動物さんが病気に瀕していて今とても辛い思いを
なさっているすべての飼い主さんに贈ります。

最初にこのことを書こうと思ったのは、桜井識子さんのブログの記事
「死ぬゆく人への言葉」を読ませていただいたからです。

もしよかったら先にこちらを読んでみてください。

☆桜井識子さんのブログから
「死ぬゆく人への言葉」
https://ameblo.jp/holypurewhite/entry-12442678477.html

私はこの記事を読ませていただいて、ああ、人も動物も
おんなじなんだなあ・・と思いました。

天国が近くなった動物さんたちとおはなしをさせていただく
機会があります。

動物さんたちが飼い主さんに望むことは、
『笑顔でいてほしい』
『いつもと同じでいてほしい』
『安心していてほしい』
『穏やかな気持ちでいてほしい』
という願いが多かったように思います。

そして、うとうとと眠りながら魂が時々天国と地上を行ったり
来たりするのも同じでした。

病気で苦しそうに見えるとき、一旦魂を抜け出て天にいて
苦しさをまぎらわしたりできるのも、天からのサポートの
ようでした。

そのように天と地上を行き来しながら、ゆっくりと旅立ちの
準備をしていって、体も心も軽くなって真っ白な光に包まれた
エネルギーの中で安らかに旅立っていくのをイメージで見せて
くれた子もいました。

旅立つときには必ず仲のよかった友達や家族が迎えにきて
くれるとおはなししてくれた子もいました。
その友達や家族は生前のときご縁があっただけではなく、
前世でご縁があった方や動物さんのこともあるそうです。

1006.jpg
伝言屋ひまわりのTOPの少し下に載せている
ココアの写真です。

ココアは2015年12月22日に亡くなった私の愛犬です。
3年と少したった今だから書けることがあります。
当時の日記にはココアの詳しい旅立ちの経緯を
書くことが出来ませんでした。

2015年夏ごろ、ココアの後ろ足に肥満細胞腫ができました。
手術して出来るだけ取り除く処置をしましたが、足の骨と
腱にかぶさるように出来ていたので、すべて取る事は
できませんでした。
幸い悪性度が低い腫瘍だったので、抗がん剤は使用せず
少量のステロイドで様子をみることになりました。

この腫瘍に関しては11月末の時点で寛解と言ってもいいほどに
縮小しました。
ですが以前から持っていた心臓の症状が出てきてしまいました。
11月末までは心臓に雑音があっても元気に過ごせていました。
12月に入ってからは、食欲がなくなってきて、散歩の足取りが
遅くなり、いつもの半分の距離も歩けなくなってきました。
先生と相談して心臓のお薬を処方してもらいながら通院しました。
少し改善できても低空飛行・・・それでも穏やかに過ごしました。

12月下旬ごろから、夜は呼吸が苦しそうな様子が見られるようになり、
酸素呼吸器をレンタルして過ごすようになりました。
酸素のおかげで少しは楽に過ごせている感じだったのですが、
亡くなる3日ほど前から、夜間に1~数時間おきに痙攣の発作を
起こすようになってしまいました。
それからの2日間は発作との闘いでした。
昼間はうそのように穏やかなので通院できるのですが、
夜は呼吸困難と痙攣を繰り返すようになってしまいました。
とても苦しい夜を過ごしました。

なかなか痙攣の発作を止めてあげられることができなかったので、
その夜にココアと本気で安楽死について話し合いました。
翌朝、家族とも話し合いました。

朝にはまた何事もなかったように穏やかに過ごせました。
食欲もあってごはんもちゃんと食べました(^^)
その朝の笑顔のココアの写真が残っています。
通院のため、車まで寝たまま台車で運ばれるココアが
嬉しそうににこにこ笑っていたのを思い出します。
病院に行くことでも、お出かけが嬉しかったのだと思います。

診察でも落ち着いていて穏やかで、昨夜の発作が嘘のようでした。
先生と話し合って、一日預かっていただいて発作を軽減できないか
治療していただくことになりました。
先生の出来る限りのことはしてあげたいという思いを感じて
とてもありがたかったです。

夕方に様子を聞くために先生に電話をしました。
残念ながら昼間にも激しい発作を何度か起こして
しまったそうです。
これ以上は難しい・・というお返事でした。
すぐに病院にかけつけてココアと対面しました。
ぐったりと横になって顔をあげることができずにいるココアを
さすってあげました。
家族とも先生ともよく話し合いました。
ココアを家に連れて帰って看取ってあげるという選択肢も
ありました。
でも、また夜間に激しい発作を繰り返すかもしれない・・・

先生もしばらくココアについていてあげていいとおっしゃったので、
入院室のココアに寄り添って、ココアとふたりで話し合いました。
私たちが出した結果は安楽死でした。
このまま家で苦しい思いをして旅立つなら、先生にお願いをして
安らかに見送ってあげよう・・ということになりました。
主人にも私とココアの決断を伝えて、いっぱい話し合いました。

主人と一緒に、たっぷり時間をとってココアに
話しかけたり撫でてあげることができました。
病院についてから2時間近く・・・
話し合いや、ふれあいの時間をいただけたと思います。
家にいた義母もお見送りにきてくれました。

診察室に抱っこでやってきたココアの目は穏やかでした。
意識もはっきりしていて、私の目をまっすぐに見つめてくれました。
すべてを理解してくれていて、穏やかで優しい目をしていました。
私は心の中で『ありがとう』を言いました。

すると、診察台の上でココアが発作を起こしてしまいました。
痙攣は割とすぐにがおさまったのですが・・・
私には、ココアが『安楽死の処置は間違っていないよ』と示す
ための発作ように思えました。
もう体は限界で天に還る時期なんだと・・・
先生も精一杯手を尽くしてくださって、私たちもココアを
天に還してあげようと思いました。

私たち家族は眠るように旅立つココアを見送りました。
その顔はとても安らかでした。

その後はしばらくココアの写真を見るのが辛かったです。

お悔やみのお花を贈ってくださった友達のみなさん。
素敵なお花を作ってくださって、届けてくださった
お花屋さん。
かわいいお地蔵様を贈ってくださった方も
いらっしゃいました。
他にもたくさんの友達やお世話になったみなさん、
セッションでお世話になったみなさんからも
お悔やみや励ましのメッセージをいただきました。
みなさんからのお気持ちがありがたくて
涙涙の日々でした。
心から支えていただきました。

こうして書くことができるようになったのは、3年という日々と
家族と友達や励ましをくださったみなさん、クッキーとティナ、
家族の猫たちのおかげだと思います。

そして、ココアの先生とは今もクッキーやティナ、
猫たちとお世話になっています(^^)
感謝の気持ちでいっぱいです。

私とココアとの最後の日々はこんなふうでした。

次は、3年たってココアがどんなふうに思ってくれているかを
書いてみたいと思います。


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