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ハシボソガラスのおはなし~カラス神話の謎 [鳥のおはなし]

先日のハシボソガラスとのおはなしで、ヤタガラス神話が
カラスたちにも受け継がれていることに驚きました。
そのことをもう少し掘り下げて聞いてみたいと思いました。

先日のメスのカラスに話しかけてみました。

カ「私と話したいんだね、嬉しいな。」

すぐに応じてくれました(^^)

私「カラスのご先祖が人を導く神話があったけど、
  どんなふうにカラス達に伝わってきたの?」

カ「私たちは先祖代々口伝えで伝え合うの。
  自分達の先祖がいかに賢かったか、
  智慧を受け継ぐの。

  神話のカラスは今のカラスより体が大きくて、
  エネルギーがいっぱいあった。
  当時は、生きているカラスが神様のお使い
  としてその人間を導いたとされている。

  ゆっくり飛んで道を示して止まって、
  人が追いついたら再び飛んで、その人間が
  栄えるにふさわしい場所を交代で導いて
  教えたらしいよ。

  そして神様のごほうびとして、一体のカラスが
  死後にさらに大きな力を得て、大きな体になって、
  神様のもとで仕事ができるようになったんだって。」

私「それがヤタガラスだね。
  三本足って言われてるけど。」

カ「神様のそばでお使えする特徴としてそうなったみたい。
  第三の足がもらえたって。
  普段は目には見えないし、御山のほうにいるんだけど、
  いつも私たち種族を見守ってくれている。
  守り神みたいな存在。」

私「そうなんだね。日本以外の世界でもカラスの伝説が
  あるけど、それも神様や精霊のお使いをした
  ご褒美なのかな。」

動物写真家の星野道夫さんが、アラスカとシベリアの
先住民族の両方にワタリガラス神話があることを知り、
神話を探求する旅に出ていたことを思い出しました。

アラスカのクリンキッドインディアンの伝説では、
ワタリガラスとタカが世界にいのちの火をもたらした
神話があるそうです。

カ「そうだと思う。なんらかの形でお手伝いを
  したことが、人の想像の力によっておはなしが
  変化して、大きな物語になったんだと思う。

  カラスが手伝ったことは小さな変化だったかも
  しれないけど、それを通じて昔の人は深い意思や
  目に見えない大切なメッセージを受け取ったかも
  しれないね。
  多分それが自然の神様が伝えたかったことで、
  今の人はそれを受け取る力を失ってるよね。」

私「そうだと思う。だから時々、神社やお寺をお参りして、
  すっきりした気持ちになるって大事だと思うよ。」

カ「私たちはそこでお参りの人をおもてなしして、
  神様のメッセージを伝えてるよ。
  小さいことだけど伝わっているといいな。」

神社や仏閣で出会ういきものたちは、神様が参拝を歓迎して
くれるメッセージとして姿を現してくれていることが
あるそうです。

私が愛読している桜井識子さんのブログにも歓迎のことを
書いた記事がありました。

☆歓迎の印:お見送り
https://ameblo.jp/holypurewhite/entry-12274935566.html

私のところにもお使いできてくれた虫さんがいます(^^)
☆ナミテントウのお使い
https://nijino-ehon.blog.so-net.ne.jp/2017-05-23

カラスとのおはなしに戻ります。

私「そういうことが昔の神話と結びついていて嬉しいな。」

カ「私たちもヤタガラス様みたいに役立てるように
  なりたい。」

私「君ならできるよ!」

カ「ありがとう!応援してね!」

桜井識子さんの本やブログの中には、神様の眷属の
動物達がいて、カラスやキツネ、犬、オオカミなど実に
様々なんだそうです。

埼玉県秩父市の三峯神社の眷属はオオカミですし、
伏見稲荷神社にはたくさんのキツネが眷属として
働いているそうです。
大黒様の神社ではネズミ、菅原道真公の神社には
牛の像を見かけます。
みんな、目に見えない世界では眷属として一生懸命に
働いていると思います。

今日お話ししてくれたカラスも、天国に行ったら
ヤタガラスさんのそばで眷属としてお使いを申し出る
かもしれません。
彼女ならきっと立派な眷属になれると思います(^^)

日本の自然の中で息づいている神様たちは、ほとんどが
自然の神様たちです。
たまには神社や仏閣で、自然の風や木々のざわめきに
耳を傾けたり、いきものたちとの出会いを楽しんで
「ようおいでなさった」とにこにこしている神様の
メッセージを受け取ってみてください(^^)
幸せな気持ちになれますよ。


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