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クッキーの散歩道~怖がり犬への接し方 [犬のおはなし]

梅雨に入って、雨でひんやりしたり、急に暑くなったり・・・
だんだんと夏が近づいてきていますね。

クッキーが我が家にやってきて4ヶ月ちょっとたちました。
最初はとっても臆病で、散歩道で後ろから人が通り過ぎただけでも
飛び上がっていたクッキー。

そこで、夜明け前の薄暗い、誰もいない時間帯に散歩をスタートして、
「ゆっくり~ゆっくり~」と言いながら、寡黙にトレーニングに励んでいたのです(笑)
少しずつ落ち着いて歩けるようになり、明るい時間帯にシフトしていき・・
今では後ろから人が歩いてきても、自転車がさっと通り過ぎても
驚くことなく散歩できるようになってきました。

散歩中に会う方にも協力していただいて、ムリに声をかけて近寄ったり、
触ろうとしたり、覗き込んだりするのはご遠慮していていただいていたら・・・
触ってもらうことはできなくても、散歩ですれ違うくらいなら普通に、
ちょっと離れた場所なら怖がることなく立ち話もできるようになりました。

ずっと立ったまま、自然な感じで声をかけてくれていたお隣さんには
大分なれてきました。
そこで、しゃがんだ状態でじっとしていてもらったら、ゆっくり
自分から近づいて手をペロッとできるようになりました。

家に遊びに来てくれた友達には、最初ドキマギしていましたが、
また知らんふりで自然に同じ部屋で過ごしていたら、落ち着いてきて、
寝そべってリラックスして、ゆっくり近づいてきたり、手からおやつを
食べられるようになりました。

そんなクッキーですが、今朝はちょっとした出来事があって、
怖がりが再燃してしまいました。

時々、散歩道でお会いしていた方なのですが、犬が好きらしく、
クッキーにどんどん近づいてこようとしたり、大声で話しかけて
こられます。
怖がりなので・・とある一定距離以上は距離をあけて
立ち話をさせていただいいました。
いつもなら、クッキーはそれで落ち着くのですが、
私の後ろに隠れるのでどうやら苦手なようでした。
それでも、今までのように走って逃げようとまでは
していなかったのですが・・・

今朝、散歩道の遠くから・・多分100メートルははなれていたと思います。
「クッキーちゃ~ん!」と大声で呼びながら、大きく両手を振りながら、後ろから
どんどん歩いてくるので、クッキーは怖くなって走って逃げようしました。

一応、会釈をしてからクッキーと一緒に足早に歩き出しました。
クッキーを走らせないように、それでも追いつかれないように立ち去りました。
角を曲がって、姿が見えなくなってしばらくして、やっと落ち着いて歩き出しました。

あとからクッキーに聞いてみると、「追いかけられるみたいで本当に
怖かった・・・」のだそうです(^^;)

家に帰ってから、その方にクッキーの怖がりのことやトレーニングを頑張って
ここまできたことをお話して、もう一度お願いしようかと家族に相談
してみました。
・・・ですが、色々事情があって、なかなかわかってもらうのが難しそうだと
わかりました。
再び早朝に戻るか、時間帯とコースを変えて、その方に会わないように
するほうが無難だという結果になりました。とほほ・・・

私はクッキーが宝物のように大切です。
クッキーの安心と安全のために、大変でも時間とコースを変えることにしました。

今回のことで、ちょっとお願いがあります。

これは、犬が好きな方、犬と一緒に散歩をしていらっしゃる方、
両方にお願いしたいんです。
犬が好きで、心あるみなさんなら、わかってくださると思うのですが・・・

どんなにかわいい犬でも、初めての犬には、不用意に大きな声をかけたり、
手を大きく動かしたり、許可も無くずんずん近づくのは遠慮していただきたいんです・・・
そういう行為は、その犬が小さかったり、怖がりだった場合、すごく怖いんですよね・・
そして、落ち着いてお散歩させてあげたい飼い主さんにとっては、たとえ好意であっても
とても困る場合があります。
犬が怖がって隠れたり、怖さのあまり吠え出してしまったり・・

また、知っている犬でも、機嫌が悪いときがあったり、ヒート(発情中)で気持ちが
デリケートになっているときは、他の人や犬に近寄って欲しくない、あまり遊びたくない
ときがあります。
(事情があったり、犬の体調や時期をみていて、避妊・去勢をしていない犬もいると思います。)

そういうときに、不用意に人や犬が近づいてしまって、犬が怒ったり、
怖がってしまって、結果、人嫌い、犬嫌いにさせてしまっては、
その犬や飼い主さんがかわいそうです。

犬と会って、好きだな~さわりたいな、犬同士でご挨拶したいなと思っても、
そこは思いやりの気持ちで、道路の反対側くらいの距離で、飼い主さんに
「こんにちは。」と笑顔で挨拶してさしあげてほしいのです。

そして、犬が落ち着いていたり、明るくしっぽを振ってくれるようなら、
「かわいいわんちゃんですね」とにっこりして立ち去るか、2,3回目でちょっと
飼い主さんと言葉を交わせるようになったら、飼い主さんの許可をいただいて、
ゆっくりご挨拶してみていただけるとうれしいです。

その際も、いきなり近づいたり、触ろうとぜず、ちょっと待ってください。

犬が今、どんな気持ちなのかを考えてみてください。

落ち着いて見えても、クッキーのようにさわって欲しくない犬かもしれません。
その場合は、立ち話でにっこりしてあげるほうが犬はうれしいです。
自分に何もしない、そっとしておいてくれるということは、犬にとって
かなりの安心感につながるそうです。(クッキー談)

フレンドリーでさわってほしそう、遊びたそうな犬でも、必ず飼い主さんに
伺ってください。
犬のほうから近づくのを待ってあげたり、飼い主さんにどこをさわったら
喜ぶか、どこが嫌かをを聞いてからなでてあげてください。
ゆったりと思いやりをもって、犬と接してあげてくださればと思います。

以前私は、愛犬家仲間さんたちと、犬の接し方を小学校に伝えに行く
ボランティアをしていました。

子供が犬に噛まれる一番の原因は、飼い主さんが近くにいない、
犬が一匹でいる状態の時に噛まれるというものです。
つながれていたり、庭の柵の中で一匹でいる場合があります。
そういうときに、知らない子供が近づいてきてさわろうとして怖かったのかもしれません。
自分の縄張りを守ろうと威嚇して噛んだのかもしれません。
あるいは、子供が大声で叫んだり、手足をバタバタさせたり、からかったり、
走って逃げようとしたら、興奮して噛んでしまうことがあります。

放れている犬がいて怖かったら、騒がず、暴れず、走って逃げず、
出来るだけ静かにして電信柱のようにして、犬が立ち去るか、
ゆっくりその場を離れるほうが安全だと伝えていました。

犬にご挨拶したいときは、必ずそばに飼い主さんがいること、
許可をもらうことが大切です。
そして、犬自身が怖がっているときにはムリにさわろうとしないこと、
犬がゆっくり近づいてきたら、においをかいでもらって、そっと撫でて
あげるなどの方法を実地でしてもらいました。

その際の近づき方は、たとえ犬が好きでも、まっすぐ走っていく、
大声をあげたり、手をバタバタさせて走りよるは絶対にいけないこと、
ゆっくりと近づくようにお願いします。

犬の目をじっと見ることは怖がらせたり、威嚇につながることもあるので、そうしないでね、
(ちなみに野生のサルもそうです^^;)
また、上から覆いかぶさるような姿勢とか、頭からさわろうとするのも、
犬にとっては怖いことだよ、などなど・・・
犬の気持ちに添って仲良くなる方法を伝えていました。

犬同士を近づけるのは、これよりももっと注意が必要だと思います。
大丈夫と思って近づけても、いきなり吠えあいやケンカになってしまうことがあります。
たとえ顔見知りでも、その日の気分や、相手の犬があまりにもしつこかったら
ケンカになることがあります。
犬の気持ち、様子を見極めて、お互いに嫌な思いをしないように、
飼い主さんが気をつけなくてはならないと思います。

道路の反対側くらいで笑顔でお互いすれ違う、仲良し、顔見知りでも少しはなれた距離で
一緒に歩くなど、トラブルにならずに過ごせる方法はいくらでもあると思います。

この方法を散歩で会うみなさん、お一人お一人にお伝えすることはできませんが、
少しでも、怖がり犬と飼い主さんの気持ちをご理解していただけるとうれしいです。

また、この方法は、怖がりの犬だけではなく、明るくて元気いっぱいすぎる犬にも
いいと思います。
元気で人が大好きな犬は興奮しやすく、すぐに人に飛びついたりしたいほうです。
こういうとき、「あ~かわいい!」と大声で近寄って興奮させてしまうのは、結構
飼い主さんがしつけの面で直したいと思っている場合がありますから・・・
折角、飛びつきはいけないとトレーニングをしていても、会う人が喜んで飛びつかせて
いては、犬はどっちが正しいかわからなくなってしまいます。

明るい子でも、飼い主さんに「今、犬にご挨拶して撫でてあげていいか」を必ず伺って、
ゆっくりと落ち着いた形で撫でてあげられるように協力してあげてください。
そうすると、だんだんと人に飛びついたり、跳ね回ったりすることなく、落ち着いて
撫でられることが好きになって、飼い主さんも犬もうれしいと思います。

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人にも犬にも優しい町になるように・・・どうぞよろしくお願いします。












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