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東吉野村への旅~宿舎・ふるさと村② [にじのえほんのおはなし会]

温泉につかった後は、ふるさと村の食堂いちえで夕食です。

☆食堂いちえの紹介(東吉野村観光協会HP)
http://higashiyoshino.com/pg76.html

☆いちえの食べログがありました。
http://tabelog.com/nara/A2905/A290501/29005623/

写真は翌日に撮ったものです。
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薪ストーブが燃えています。

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天井は昔から小学校を支えてきた立派な梁が見えます。

食堂には、おなじみさんなのか男性のお客さんが3人
楽しそうに食事をしていました。

この日の夕食は、事前に申し込みをしておいた寄せ鍋コースです。
たくさんの魚とえび、豚肉、鴨肉、野菜もいっぱいです。
Kさんとビールで乾杯して、お疲れ様~♪
おなべのお出汁がおいしくてびっくりです!
Kさんとおいしいね~と顔を見合わせました。
お通しも種類が豊富です。

おなべのシメは、太麺(たあめん)という地元産の麺と
残しておいた鴨肉を煮ました。
太麺(たあめん)はよもぎが入ったおそばくらいの太さの麺で
やわからめでおいしいです。鴨肉が合う~(^^)
たくさん食べたのに、最後のじゃこごはんもしっかりいただきました。

おなべを食べ終わったら、おなじみのお客さんたちが話しかけてくれて、
ひときしり村のおはなしを聞くことができました。
みなさん、この八幡小学校の卒業生なんだそうです(^^)
こうして思い出の学校が残されて、今でも楽しく会えるなんて
いいですね。
「薪はいいよ~。」と、食堂の薪ストーブに薪をくべてくれました。
さすがなれた手つきです。

東吉野村はとにかくのどかで、山道を歩いていると鹿や野ウサギに
普通に会えるんだそうです。イノシシも出るそうですが、ちょっと
遠慮したいです(笑)
春は宝蔵寺の樹齢430年のしだれ桜がそれはそれは見事なんだそうです。
そのポスターが貼ってありました。

宝蔵寺のしだれ桜
http://higashiyoshino.com/pg86.html

お客さんのひとりは、今でもニホンオオカミやカワウソが
生き残っているかもしれないと言っていました。
そう書いてあるポスターも貼ってありました!

みなさんがお帰りになって、私たちもお開きにして部屋にもどることにしました。
デザートにソフトクリームをお願いして、もって帰りました。
↑どれだけ食べるんだ!(笑)このバニラソフト、すっごくおいしかったです!

翌朝の朝食は和食です。
焼き魚、卵焼き、たくさんの小鉢の煮物や野菜、冷奴につみれ汁。
盛りだくさんの和食でおいしかったです。

バスの時間が合えば、丹生川上神社や七滝八壺まで行ってみたかったのですが、
難しそうだったので、ふるさと村の周囲をゆっくり散策することにしました。

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ふるさと村のすぐ横に立派な木がありました。
きれいに黄色づいています。

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ムクロジと言って、かなりの古木らしく、奈良県の保護樹木
となっています。
ふるさと村の館長さんのおはなしでは、この木の実は
羽子板の丸い部分になるそうです。

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ムクロジのところには、小さな八幡神社(はちまんじんじゃ)がありました。
京都の八幡宮から御霊分けしていただいたそうで、小学校が建つ前から
ある歴史ある神社だそうです。
ずっと子供たちを見守ってきたんでしょうね。

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狛犬にも歴史を感じます。

川のほうに行ってみました。
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見てください!この水の透明度!!
この風景を撮るために何人かの人が来ていました。

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紅葉もきれいです。

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空、高く。

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山、笑ふ。

宿のスタッフさんが「山道が険しいですよ・・」と心配した
ふるさとの森の散策コースの入り口まで行ってみました。

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ここまでくると、急に人気がなくなります。


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確かに・・急な山道はほとんどけもの道(^^;)
普通の装備では難しそうです。
Kさんに待っていてもらって、私だけ入り口を少しだけ上ってみました。

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一人になって、森の中。

「今でもニホンオオカミの魂がここにいますか?」
呼びかけてみました。

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「いるよ、私たちは今でもここで生きている。」

静かな声が聞こえました。

もう、それだけで十分でした。

私はお礼を言って、森を後にしました。

ニホンオオカミの像でも、村のあちこちでも、強くオオカミの存在を
感じることがありませんでした。

このとき感じられたのは、本当に静かでささやくような声。
ひっそりと、静かに、強く。
感じられない、わからないほどにひっそりと。
それくらい、静かに深く、森の中にオオカミの魂はちゃんといました。

Kさんのところに戻って、「やっぱり急で無理でした~(笑)」
ふるさと村にもどって昼食です!

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昼食は「ふるさと定食」
あまごの塩焼きがついています。
さっぱりとして、とてもおいしいです!

帰りのバスを待っていたとき、館長さんからオオカミのおはなしを
聞くことができました。
ふるさと村では、3回ほどオオカミフォーラムが行われたそうです。
そのとき、昔猟師をしていたおじいさんが、オオカミを見たと話したそうです。
おじいさんの年齢からして、オオカミが絶滅していたと思われている時期です。
あるとき、山の中で急な斜面を頭を下にして、風のように駆け下りる獣の姿。
犬はあんなふうに駆け下りることはできない。
オオカミだ!と思ったそうです。
その頃は山犬も多くいたそうですが・・・
本当にオオカミたっだかもしれないと信じたいロマンのあるおはなしでした。
最後にオオカミのおはなしを聞かせていただけてよかったです!

これで、私とKさんの東吉野村の旅は終わりです。

ニホンオオカミは、今は絶滅してしまったかもしれません。
けれど、その魂は今でも東吉野村や、日本の深い山々を駆け回っていると思います。
ニホンオオカミという存在が、この日本に生きていたこと。
そのことを決して忘れることなく、日本の自然を守っていくことが
私たちに課せられたことだと思います。

オオカミは見ている、今も私たちを。
そう思うのです。





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