SSブログ

アシナガバチ捕り物帖(^^;) [むしのおはなし]

書きたい記事は色々あるのですが、昨日はちょっとした出来事があったので
先に書いておきたいと思います。

昨日、のんびりPCに向かっていたら、なにやらぶ~んと虫の羽音がして、
窓にぶんぶんしている様子・・・
それを聞いてティナちゃんが窓に突進し、虫を捕まえようとし始めました。
大きなハエかな~、外に出してあげなくちゃと窓に向かったその先には・・・

アシナガバチじゃないですか!!(冷や汗)

まて、落ち着け・・・オスなら針を持っていないから安心だぞ・・と深呼吸して
もう一度凝視・・・

触覚が黄色い・・メスじゃないか~!(→ばっちり針あり、ティナちゃん、超危険!!)
オスバチの触覚は茶色です。

14425-2.JPG
これがメスバチ~触覚と顔が黄色いです。
働き蜂や女王蜂にあたります。針を持っています。

雄蜂.jpg
これがオスバチ~触覚が茶色く、顔が白っぽく、体が一回り大きいです。
針を持っていないので刺される心配はありません。

私の心配をよそに、ティナちゃんは窓から出ようとぶんぶんしているハチに
パシパシ猫パンチを繰り広げています!
刺される~!待て~!!

このとき、私はとっさにカメ用に買ってあったゴミすくい用の網を取りに走り、
さっと窓にいたアシナガバチにかぶせました。
ハチは窓と網にホールドされた格好で、「あれ?」という感じでおとなしくなりました。
深呼吸をして、網と窓の隙間にそうっと紙を差し込んで、ハチを網の中に入れて蓋を
しました。

そのまま、網を静かに窓際に持っていき、一旦置いてから、ティナちゃんのいる奥の部屋の
扉をすばやく閉じ、ベランダを開けて、網を持って外に出ました。
網の口を上にして紙をとってあげると、アシナガバチはぱ~っと元気よく空に飛んでいきました。

RIMG0005 (3).JPG
photo by chihiro
これがアシナガバチ捕獲に使った網&ティナちゃん
網は大切にとっておくことにしました・・・

一連の捕獲劇を振り返ってみて・・・「みんな刺されないように!ハチも無事に外へ!!」しか
考えないで行動していたのですが、今考えると、先にティナちゃんを捕獲し別の場所かケージに
入れてから、カーテンなどで部屋を暗くして、明るい窓のほうにハチに自主的に行ってもらい、
窓を開ける・・・が一番安全じゃないか・・網を取りに行くより安全・・・と思ってがっくりしました。
みなさん、こういうときはあわてずにそうしてください・・・(^^;)

今回のことで役に立ったかな~と思ったのは、案外小さな網のほうがハチを捕獲しやすいことと、
こっちが必死で助けるから!という思いで行動していたら、ハチは意外とおとなしくしてくれて、
間に紙をいれて蓋をすることで、比較的安全に外に出せたということです。
網の口を上にして、ハチに飛んでいってもらうときも、むやみ網をゆすったりしなくても、
自然にハチのほうからぷ~んと飛んでいってくれましたし、こういうときは、ハチも逃げたい一心
ですから、網を持っている人をむやみに襲ってくることはないようなので大丈夫でした。

あとからハチとおはなししてみました。

私「どっから入ってきたの?」

ハ「お昼にちょっと窓が開いたときに入った。」

確かに私はちょっとベランダに出たときがありました。

ハ「家の中に入ったのは、ハチの外の逃がし方を実践してもらいたかったから。」

私「ええ~!?(私にとっては大迷惑^^;)」

ハ「元気いっぱいの私でも外に出せるって実践してもらいたかったの。
  それで、みんなに知らせてほしかった。
  私たちは危害を加えないよ、よほどじゃない限り。」

確かにこのハチは元気いっぱいで、越冬するための女王蜂のようでした。

私「確かに網を使ってもちゃんと外に出せるってわかったよ。」

ハ「むやみに刺激しないようにそうっと慎重にやってくれれば、
  私たちをちゃんと外に出せるよ。やってみてね。」

私「わかったよ。どうもありがとう。みんなに知らせるね。」

以上でした・・・大変疲れました。

・・・ということなので、一番安全なのは、ハチに興奮している動物さんをまず
別の部屋に退避させてから、暗くして窓を開けて出て行ってもう方法だと思います。

窓をあけられない場合は、ぶんぶんしているハチを小さめの網でそうっと捕獲し、
間に紙など入れて蓋する、という方法をやってみてください。
紙はペラペラなものではなく、薄手でもある程度しっかりしたもののほうがいいと思います。
網に入ったハチがぶんぶんしていてもあわてないで、「外に出してあげるからね」と
話しかけながら一緒に外に出て蓋の紙をそっと外してあげたら自ら出ます。
ハチはそのときは出してくれた人は襲わないから!と言ってくれました。

この方法はあくまでハチが一匹で部屋に入ってきたときなどに、安全に十分注意して
行ってください。お子さんは危ないので大人の方が対処するようになさってください。

複数のハチが興奮してぶんぶんしているとき、巣にたくさんの働き蜂がいるときなどは
この方法は危険なので決して行わないようにしてください。
あくまで、部屋に入ってきてしまった虫を出してあげたいときに・・・です。

虫が苦手で触れない方、チョウやトンボなど羽根が繊細な虫、カメムシなど刺激すると
異臭を放つ可能性のある虫なども、トコトコ歩いているところをこの方法で捕獲して
出してあげられるかと思います。
チョウや羽虫は自分で飛んでいってくれると思いますが、カメムシなどの甲虫は、
網をひっくり返して、優しく草や葉の上に止まらせてあげてください。
網にくっついている虫の足先に葉っぱをもって行ってあげるトコトコ乗り移ります。

RIMG0001 (4).JPG
今回使った網です。

網は羽虫の羽を痛めないですむような、目が細かく、柔らかくて優しい素材のもののほうが
虫は暴れないし、安全な気がします。
こういう素材は、羽根が網にひっかからないということで虫が暴れるのを防げる気がします。
我が家の網は、お風呂の細かな毛やゴミをすくえるようなタイプのものです。
お魚の水換えのときに魚を優しくキャッチできるような素材の網もいいかと思います。

私は手でガガンボなどの繊細な虫をキャッチするときに、ティッシュでふんわり包むのですが、
そんな素材だと安心かと思います。

虫って、意外とこちらが傷つけないように捕まえてあげるよ、という気持ちが通じますので、
もし出してあげたいときはやってみてくださいね。

以上、アシナガバチ女王協力presents、「アシナガバチ捕り物帖」でした・・・







この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。