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オナガの母鳥のおはなし [鳥のおはなし]

先日、早朝の愛犬との散歩道で、「ギュイギュイギュイ~!」という元気のいい声が
してきました。
数羽のオナガの群れが飛んできて、そばの庭木に止まって姿を見せてくれました。

親鳥が2羽、先に姿を見せてくれてから、違う枝からオナガの若鳥が飛んできてくれました。


オナガ (Azure-winged Magpie) / Dakiny

これはおかりした写真です。
尾が長いのが大人、右側の尾が短いのが若鳥です。

私が見たのは、まだ頭のベレー帽(黒い毛)がグレーで、尾が短かったですが、
背中と尾が美しい空色の若鳥でした。
くちばしの端の黄色はもうなくなっていて、今年の巣立ちから少し成長して
立派な若鳥になりかけていました。
2羽の若鳥は、私を怖がることなく、そばまで寄ってきてくれました。
じっくり姿を見せてくれてから元気よく飛んでいきました。

オナガがこのあたりに渡ってきてから約二年になりますが、今年生まれの
若鳥を見せてもらえたのは初めてでした。
無事にこの地で暮らしていることを教えてくれたのかもしれません。
とてもうれしかったです!

先日来てくれたオナガの母鳥とおはなししてみました。

オ「私たちは子供を見せにきたの。
  遠くから飛んできて、この地に住んで二年。
  私たちの子供が根付いていることを知ってほしかったの。
  
  世代を残すということは、この土地の特徴を知って、
  どの場所が安全かを知り、どこが子育てに適しているか、
  子供が育ったらどこに移動するか、夏と冬のねぐら、
  すべてを一年を通してみてきて、少しずつ決めてきたことが
  こうしてこの子たちに活きている。

  新しい土地を探すことは大変だったけれど、私たちの後も
  この子たちが残っていくこと、そして自分らしく生きられることが
  が私たちの願いなの。

  この子たちがこの先、どのように生きるかは、この子たちが決めること。
  私はその土台を作っただけ。
  ここに生き続けるか、また他に移るかは、この子たちの時代で
  決めてゆくでしょう。

  親というものは、生きるための土台を手渡せたのなら、あとは
  その子に人生を任せるものなの。
  自然と調和するということは、どこで自分を生かすかを
  自由に選択できることでもある。

  どこで生きるかも自由。
  どこで死ぬかも自由。

  短い人生の中でそれを最大限に生かし切ってくれれば、
  私たちはそれを子供に託して去ってゆく。

  厳しい自然の子育ては、未来を信じていないと出来ないものよ。
  
  その子の生きる力を信じて手を放す。
  さあ、行きなさい、大空へと。
  
  それが私たちの真実。
  自然の中の掟なの。」

私が聞いた感じでは、オナガは群れで生活していて、繁殖のときには
つがいに別れて生活をし、また群れとなって生活をしていると受け取りました。
この子たちもしばらくは親とともに一緒に育ちながら、自然の中で生きる
術を身につけて、いつか自分が親になれるときがきたら、群れを離れて
自分の家族を作り、その群れを率いてゆくのでしょう。

先日のツバメのおはなしのときに自然の掟や生き残ることは厳しいこともあると
感じました。
ツバメもオナガも自分たちの子供たちが自分の力で生き抜いていけることを
信じて、その土台を手渡してはしっかりと手を放す、その方法で強くたくましく
子供を育てているのだなあと思いました。

手を放す、ということができるのは、その子の生命力を信じているからこそ。
あとはその子がどう生きるかは、どう死んでいくのかも、その子の人生、自由なのだと。

そこには厳しいだけではなく、自然と調和するために、自由に空を羽ばたくために、
大きな深い愛情があるからだと感じました。


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8月2日に自然のおはなし会を開催します。
くわしくはこちらをご覧ください。
☆自然のおはなし会について

おかげさまで定員になりましたので募集を締め切らせていただきます。
どうもありがとうございました!
また次回の開催を予定したいと思っています。
そのときはよろしくお願いいたします。



<千尋のアニマルコミュニケーションサイト>

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