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その後のアシナガバチ [アシナガバチ観察日記]

まさに夏本番!という暑い毎日の静岡です。

ずっとご報告をしなくてはと思っていたのですが、春に観察をしていた
アシナガバチですが、巣作りの途中で女王蜂が帰ってこなくなってしまいました。
なんらかの事故でどこかで命を落としたのではないかと思います。
とても残念に思いました。

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4月25日の様子です。
この女王蜂はなんと、同時進行で巣を二つ作っていました。
真ん中は2年前の廃巣で、その両側にあるのが同時進行で作っている巣です。
こんなことは初めてだったので興味深く見守っていました。

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5月2日の様子
一番左側の最初から作っていた巣です。
大分部屋が出来上がっていて、中に卵が産み付けられています。

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同日のもうひとつの巣の様子。
部屋が三つほど出来上がっています。
女王蜂はひとつの部屋を作るごとにひとつずつ卵を産み付けていっていました。

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5月8日の二つの巣の様子
女王蜂がいるのが後から作り出した巣です。
大分大きくなってきました。

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5月16日 最初の巣では幼虫が順調に育っています。

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同日のもうひとつの巣でも幼虫が育ってきました。

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5月19日
これが幼虫のお世話をしている女王蜂の最後の姿になりました。

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翌日20日から女王蜂は巣に戻ってこなくなりました。
そして、残念ながらこの巣の幼虫たちは全滅しました。
これが自然界の厳しさだと思います。

帰ってこなくなった女王蜂と約2ヶ月ぶりにおはなしをしてみました。

ハ「私が帰ってこれなくなったのは事故にあってしまったからなの。
  高速の車にぶつかってしまった。そのまま死んでしまったの。
  私は死んでしまったけれど、またほかのあちこちで、
  私の仲間たちが命をつないでいくでしょう。

  死とは突然訪れるもの。
  そして、私の子供たちもそれを受け入れて死んでいったの。
  それは悲しいことだけれど、自然の中ではよくあること、
  受け入れるべきこと。

  私たちは自然の流れにそって生きている。
  それは、生きるときに生き、死ぬべきときに死ぬこと。
  精一杯生きること、今日というこの日を。

  私たちの仲間が生きていることを、今日というこの日を
  あなたたち人間も大切にしてね。

  命には限りがある。
  だからこそ、私たちは今日を懸命に生きるし、
  終わりがあるからこそ、私たちは命は美しいと思う。

  私が巣を二つ作ったのは、大きな台風がくると予想して、
  大きな巣をひとつ作るよりも、軽めの巣を二つにして
  重みで下に落ちてしまうのを防ぐためだった。

  今年も大きな雨がくる。
  生き残るために私たちは智慧を使う。
  それは本能から来るもの。心から響いてくるもの。
  あたなたちも心の声を大切にしてね。
  自分が生きていく上で何が大切なのか、何が必要なのかを
  ちゃんと自分で選び取って日々を生きてみるといい。
  それが私たち自然の生き方、そして習い。

  どこでどう生きていくのか
  それは次の世代に渡すバトンになる。
  智慧と心を大切にして生きること。
  そして、流れに逆らわない。
  受け入れるべきときは受け入れる。
  私たちの命は川の流れのようなもの。
  自然に還って、また生まれる。

  私もまた生まれ変わる。
  また、精一杯生きるでしょう。
  だから、悲しまないで。
  さようなら。」

きっとまた会えるね、また、いつか。

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8月2日に自然のおはなし会を開催します。
くわしくはこちらをご覧ください。
☆自然のおはなし会について

おかげさまで定員になりましたので募集を締め切らせていただきます。
どうもありがとうございました!
また次回の開催を予定したいと思っています。
そのときはよろしくお願いいたします。



<千尋のアニマルコミュニケーションサイト>

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