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亡くなったツバメのヒナのおはなし [鳥のおはなし]

昨日、Iさんとツバメのヒナの頑張りをご紹介しました。
残念ながら、簡易巣のヒナが2羽亡くなっていたそうです・・・
Iさんの悲しみはとても深かったと思います。

Iさんのブログです。

☆簡易巣取り外しました
http://blogs.yahoo.co.jp/comint1122/38507013.html

亡くなったツバメのヒナからメッセージがあると思って聞いてみました。
Iさんから掲載のご了解をいただきました。
おはなししてくれたのは、Iさんが写真に撮った簡易巣から元気に
餌をねだっていた子です。

ヒ「私は精一杯生き切ったよ。だから後悔していないの。
  私が死んだのは、寝ているうちに呼吸が止まってしまった。
  体が衰弱していたんだと思う。」

私「どうして衰弱していたの?」

ヒ「お母さんは餌をくれてたの。でも、私がごはんをねだる回数が
  他の子よりも弱くて、口の中の赤が健康的な色ではなかったの。」

母鳥は大きく口をあけたヒナの口の赤い色に本能的に餌をあげると
聞いたことがありました。
成長が遅かったこの子の場合、元気で大きなきょうだいよりも
口の大きさや色が勢いがなかったのかもしれません。
それがより他の子のほうに餌を与える原因にもなっていたかもしれないと
思いました。

ヒ「三回に一回しかもらえてなかったと思う。
  もう一人の子(亡くなったもう一羽)もそうだったと思う。
  食べる量に限りがあったの。

  でも、お母さんは頑張った。
  私たちは死んでしまったけれど、あとの2羽が巣立つのを願っている。
  私たちは死んで後悔していないの。
  この状況下でよく頑張ったと思うの。
  お姉ちゃん(Iさん)にも感謝してる。
 努力の結果、報われなかったとしても、私たちは後悔しない、命に。
  だって、そうしたら自分の命をつまんないものにしてしまうもの。

  それよりも私たちが精一杯生きたことをほめて送り出してほしい。
  きっとまた、来年ここに生まれ変わってくるよ。
  だから悲しまないで。
  あとの2羽のために私たちの命があったと思って。

  だからお姉ちゃんに伝えて。
  私たちは死んだのは自然の掟だと思う。
  母さんは悲しんでいない。
  もう前を向いているから。
  2羽(元気な)を見守ってあげてね。」

私「どうもありがとう。」

Iさんには昨日の夕方、お電話でメッセージをお伝えして、二人で色々話し合うことが
できました。
この小さな子は、小さな体で精一杯自然の中で生き抜こうとして、お母さんツバメも
必要以上に手助けを求めませんでした。

もちろん、成長不足のヒナを一時的に保護して、大きくなってから巣に戻してあげたり、
他にはいろんな方法があったと思います。
実際、そうやって無事に巣立てたという記事も拝見しました。
今回の方法がよかったのか、他にできることはなかったのか、それはいろんな考え方が
あると思いますし、それぞれの考え方を尊重したいと思います。

Iさんももっとツバメのことを勉強してみたいと言っていました。
来年、この子たちが生まれ変わってきてくれたら、きっとそれが役に立っていって
くれると思います。

元気な2羽のヒナは巣から出てきて、上にある支柱と屋根の隙間で遊ぶようになったそうです。
巣から戻る途中で落ちてしまった一羽をまた戻してあげたIさん。
まだまだ心配で仕方がないそうですが、「これも成長ですよね。」と見守る心に
余裕と強さを感じました。
まるでIさんもツバメのお母さんみたいです。(^^)

☆元気な2羽(Iさんのブログより)

http://blogs.yahoo.co.jp/comint1122/38509041.html

ツバメたちは確実に私たちの心にかけがえのないものを遺してくれました。
2羽の巣立ちとツバメのお母さんたちをこれからを応援したいと思います。

これからも自然に対して、精一杯生きている生き物たちに対して、謙虚と尊重の気持ちを持って、
彼ららしく生きていくのに、人が応援できることは何だろうと一緒に考えていけたら
いいなと思っています。


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