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飛んでいったアシナガバチのおはなし [アシナガバチ観察日記]

8/9 夕方の散歩中、道路わきにアシナガバチが落ちていました。
もうすでにアリがたかりだしていましたが、よく見ると触覚がわずかに
動いていてまだ生きています。
生きながらアリに殺されていくのはしのびなく・・・
私は愛犬を連れていたので、主人にお願いして助けることにしました。

120809飛んでいったハチ.jpg
photo by chihiro
まず慎重に木の葉に乗ってもらい、それから主人の手のひらへ。
弱っているのでおとなしいです。

さて、どうするか・・・と思ったのですがどこに置いてあげてもアリに
たかられてしまいそうです。

我が家のベランダならアリはこないし(過去に亡くなったハチもきれいなままでした。)
アシナガバチの仲間の近くに置いてあげようか・・ということになりました。

主人は散歩中ずーっと手のひらに乗せていたのですが、
途中でアクティブに動き出したので帽子に移動してもらいました。

(注)危ないので決して真似をしないでください。
   アシナガバチのエネルギーの様子から主人は恐れなく対処していましたが、
   もし恐れがあったら刺されていたかもしれません。

12809飛んでいったアシナガバチ.JPG
これは帰宅したときの帽子の中のハチです。

彼女をベランダに置いた葉っぱの上に乗せてあげました。
ちょうど我が家のアシナガバチの巣の下です。
ハチは我が家の巣を見たように思えました。

そのとき、ハチははっと我に帰ったかのように空に飛び立ったのです!!
ほとんど死にかけていたとは思えない力強さでした。
夕日の向こうに飛び去っていく彼女を見送りました。

きっと巣に帰ろうと思ったんだ・・・と思いました。

そんな彼女とおはなしをしてみました。

ハ「私は元の巣に帰ろうとしたんだよ。
  力の限り振り絞って飛んでいった。」

私「なぜ死にかけていたのに飛べたの?」

ハ「アリのところで死ぬかと思っていたけど
  生きながらえることができた。
  最後の場所はあの巣の下ではなくて、
  仲間の元いた場所、せめて近いところにと
  思って力を出せたんだ。」

私「その力はどこから出てきたの?」

ハ「仲間の巣のエネルギーを感じたから。
  他のハチの家族を見て、私は帰ろうと思った。
  もう飛んだときには、肉体から魂が離れたような
  感じだったけど、何かの力が私を飛ばしてくれた。
  それは仲間への愛 エネルギー。

  私達を結びつけるものは故郷。  
  帰る場所へと向かう力。
  それが私達にとっては巣。

  最期に巣に向かって飛べたこと。
  あのまま私は空へ還った。
  体は下に落ちたけど、魂は空へ空へと
  昇っていけたんだよ。

  そして仲間のもとに魂の形で帰れた。
  仲間は私だとわかってくれた。
  そして私は巣の存続を願って飛び立った。
  
  後へ遺すもの 旅立つもの
  旅立つものは愛だけを遺していく。
  自分の残り香と愛だけを置いていくんだよ。
  仲間はそれを受け取ってくれた。
  それで私は満足。
  役目を果たせたよ さようなら。」


夕日に向かって飛んだときには、もうほとんど魂の存在だったんだ・・・
仲間に会えて本当によかったと思います。

遺していくものは残り香と愛だけ・・・
それは人も動物も 命はみな同じなのだと思いました。

明日は、さくらの季節に旅立った大切な友達の誕生日です。
彼女も私達に優しい思い出と愛だけを遺していってくれました。

やっと心から「ありがとう。お誕生日おめでとう!」とみんなで
言えそうです。

アシナガバチからの素敵な魂の贈り物でした。


千尋のアニマルコミュニケーションサイト

愛猫の介護中のため、しばらくの間対面セッションをお休みさせて
いただきます。
電話(スカイプ)セッション、メールセッションは通常通り受付を
しています。
今後ともよろしくお願いいたします。
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