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シモフリスズメ(蛾)のおはなし~命のダンス [むしのおはなし]

毎日暑いですね~。

最初に散歩道で出会った虫の写真です。

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photo by chihiro
7/31 道路を横断中のハラビロカマキリ。
無事に横断できるか見守っていましたが・・・

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途中で疲れたようなので手に乗ってもらい目的地にお届けしました。

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8/2 キアゲハ
写真を撮らせてもらったあと、ちょっと飛びましたが、
またこの場所に止まっていました。
お気に入りの場所のようです。

そして今朝、また出会いがありました。

「行ってらっしゃ~い!」とお見送りしたあとに、
会社に出かけようとした主人が小屋から自転車を出していると・・・
パタパタっと何かが飛んで壁にとまったそうです。

「お~い!喜ぶものがいたぞ~!」と私を呼ぶ声。

「喜ぶものって何?」と義母。

「多分、何か変ないきもの~♪」と喜びいさんで外に出る私。

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そこにいたのは「スズメガ」の成虫でした。

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「おお~!ふわふわだあ!目がまん丸だ~!」と褒め称える私。

「うむ。喜ぶと思った。」と主人は満足そうにうなずき出かけていました。
さすがに私の喜びのツボを心得ています。(笑)

彼は「ここで生まれたんだよ。前に会ったよ。」と言ったので、
7月末に玄関先で会ったスズメガの幼虫だあることがわかりました!
大人になってからの再会です!!

☆スズメガの幼虫のおはなし


まず、彼の種類を図鑑で調べたら「シモフリスズメ」でした。
幼虫のときのこれかなあ・・・が当たっていました。

シモフリスズメとおはなしをしてみました。

シ「僕はあそこで生まれたんだよ。」

私「うちの自転車置き場のあたり?」

スズメガの幼虫は地中に浅くもぐってさなぎになるそうです。
自転車置き場の横はさなぎがもぐるのにちょうどよく土があって
植物や草が生えています。

シ「そう。あそこでさなぎになった。
  安全な場所をちゃんと見つけて羽化できたよ。」

私「よかったね!とても綺麗だったよ。」

シ「これからメスを求めて旅にでるよ。
  羽根を振動させてメスを誘うんだ。
  その振動は個体によって違っていて、遺伝的な情報も
  組み込まれている。
  メスたちは僕らの羽根の音で誰とダンスを踊るか決めるんだ。」

私「昨日、アゲハがダンスを踊っていたよ。」

昨日、庭でアゲハ蝶のカップルがひらひらとダンスを踊るように
うれしそうに飛んでいました。
見ていて幸せな気持ちになりました。

シ「あれは愛のダンスだよ。僕達は互いに認め合って
  遺伝子を残そうと約束を交わす。
  僕が生きてこられたのも僕の父と母がダンスをして
  命をつないでくれたから。
  ここまで来るのに幾多の道のりがあって、僕はまた
  父と母のようにダンスをする。

  空を飛んだり、灯りを求めたり、メスを探して
  次へ次へと命のダンスを踊るんだよ。」

私「命のダンスってどんな感じがするの?」

シ「本能的なもの 心の躍動感 感覚。
  細胞が躍動する感じなんだ。
  今この瞬間に生きているって感じられること。
  君との出会いもメスとの出会いも
  命はすべて躍動しているんだ。」

私「どうもありがとう。」

シ「心の求めることを 体が喜ぶことを 自然のままに
  魂と細胞が躍動することを追い求めて生きてごらん。
  それが命のダンスだから。」

蛾の仲間の中には、オスがメスにしか聴こえない超音波を出して
求愛するそうです。
超音波はオスの翅の動きで発しているそうです。

【蛾の密やかなラブソング: 鱗粉による超音波の発生と交尾行動における機能】むしむしコラム・おーどーこん 近くて不思議な虫の世界さんのHPより

シモフリスズメの言う命のダンスとは、密やかなラブソングなのかもしれません。

私達の知らない蛾の世界でこんなに繊細なラブソングが交わされているんですね。
ちょっと驚き、そして素敵だなと思いました。

小さな小さな愛がはぐくまれて、そして来年へと命をつないでいるんです。

今日は長崎に原爆が投下された日。

平和を祈りながら、私達人間も小さな小さな愛をはぐくんで、
やがては未来へと命をつないでいけますように。


千尋のアニマルコミュニケーションサイト
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