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自然の豊かさを享受する [アシナガバチ観察日記]

しばらく日記をご無沙汰してしまっていました。

そんな中、ニイニイゼミが鳴き出し、日差しが暑くなってきました。
季節の移り変わりを感じます。

アシナガバチの巣では幼虫たちが順調に育っています!

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photo by chihiro
7/2 巣の様子です。

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働き蜂は狩りに出かけて肉団子を持ち帰るようになりました。

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7/3 この頃から女王蜂と働き蜂1匹でお留守番、働き蜂2匹は狩りに出るようなりました。
もう立派な働き手です。

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7/6 幼虫が次々を繭になりました。

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7/8 巣は二段構造になっています。
下の長い部分は繭になっている部屋、
上部は新しい女王蜂が作った部屋に卵と幼虫たちがいます。

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7/9 この日が働き蜂3匹がそろっていた最後の日になりました。
外に出かけていた1匹が事故にあったのか帰ってこなくなりました。
これも自然界で生きているからこそ・・・

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7/11 繭の数はさらに増えて、その前に卵があります。
上部の部屋も順調に育っています。

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この日は外に出た働き蜂がなかなか帰ってこないので、
しびれを切らした女王蜂とお留守番組の働き蜂が同時に
狩りに出て巣がまったくの留守になりました。
珍しいことです。

しばらくして女王蜂が巨大な肉団子を持ち帰り、もう1匹の働き蜂と
肉団子作り。
狩りに出ていた働き蜂は何もとれず手ぶらで帰ってきました(笑)
そんなときもあります。

働き蜂は今日も小雨の合間をぬって元気よく狩りにでかけています。

ベランダには他にも虫たちがやってきます。

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7/5 咲き出したノバラに来るのはキアシブトコバチ。
3ミリほどの小さくてかわいらしいハチです。

12710テントウ脱皮.JPG
7/10 バラの葉にテントウムシの幼虫の脱皮を見つけました。
どうやら前に来たナミテントウが卵を産んで順調に大きくなったようです。

12710幼テントウ2.JPG
大きくなったテントウムシの幼虫。
現在3匹ほどいてアブラムシを食べてくれています。
鉢から鉢へと移動できるように隣の葉っぱ同士をくっつけて置くようにしました。

12706グリーンアス.JPG
グリーンアイスも咲いています。

ベランダや散歩道で虫や自然を観察しているときの気持ちにぴったりの
文章がありました。

=========================

「心を静かに集中させ、判断をさしはさむことなく見守る。

 そして心を開いて、生長と変化という自然のサイクルを
 受け入れる。

 先入観と期待を捨て去り、どのような姿で現れようとも、
 その豊かさを享受する。

 
 ~癒しのガーデニング  アーリーン・バーンスタイン著 日本教文社」

=========================

日常の自然やいきものたちから受け取るものはあまりにも多く豊かで、
ここには書ききれない毎日です。

今日はその一部を書いてみますね。

あるときは、鳥に襲われたのか羽根を一枚失ったオオシオカラトンボと
出会いました。

12614オオシオカラトンボ5.JPG

12614オオシオカラトンボ4.JPG
草に止まらせてあげたあと、その目を見たらまるでその中に
宇宙があるようでした。
もう飛ぶことはできなくても、その命の美しさを見ることができました。

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6/26 またあるときは散歩道で小さな小鳥の巣を拾いました。
木の下にころんと落ちていました。
巣の大きさからしてとても小さな小鳥です。
繊細に編んである草や小枝、ビニール紐など・・・
その手仕事に感動して持ち帰って宝物にしていました。

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その3日後、愛犬が「ここにいっぱい鳥のうんちが落ちてるよ。」と
教えてくれたので・・・

12629はとの巣.JPG
すぐ上を見上げると・・・キジバトの巣を発見!
よく見えませんが、産毛が残ったキジバトの雛が1羽いました。
「あ~、見つかっちゃった!」という感じ(笑)

なんと我が家から数メートル先のご近所さんの低い庭木です。
よくここにあって見つからずにいたね~と思いました。
ちょうどよく葉に隠れていました。
雛は残念ながら撮影は難しかったです。

家の周りにはキジバトのご夫婦がのんびり歩いていたので、
あの方々の子ですか~と。
その3日後、キジバトは無事に巣立っていき、親バトは報告に来てくれました。


ちょっと目をこらして 耳をすませば周りにはたくさんの発見があります。

自然のサイクルをそうっと見守り、その豊かさを享受する。


これからも穏やかな毎日を送っていきたいと思います。


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巣の再生 [アシナガバチ観察日記]

新しい女王蜂が来てからの1週間いろんなことがありました。

6/22に前の女王蜂が遺した子供達の1匹目が働き蜂になりました。
翌日、女王蜂は働き蜂に留守番を任せてせっせと幼虫達に
ごはんを運び続けました。
ほとんど休む間もなく、まるでいつ見ても留守のようでした。

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photo by chihiro
6/24 幼虫が8匹、繭を2つ確認しました。
女王蜂の働きのおかげで生き残った幼虫達はまるまる太ってきています。

前の女王蜂が健在だったときは幼虫が11匹いました。
だからたった1つしか死んでいなかったことになります。
18日間の絶食だったのにものすごい生命力です!
あたらな卵は新しい女王蜂のものです。

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6/26 繭の前にも卵が産んであります。
こうやって省スペースで子育てをしていけるように工夫をしているそうです。
最初は黒かった働き蜂の目が女王蜂と同じに赤くなってきました。

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6/27 女王蜂は巣の上にあたらに4つの部屋を作り、その中に卵を産みました。

12627-7.JPG
6/27の夕方、なんと!!6/13に確認した繭が羽化して働き蜂になりました!
9日間も絶食をしていたのに無事に羽化できて本当によかったです。
巣の上にいる目が黒いのが羽化したばかりの蜂です。
左手にいる大きいのが女王蜂、その右側にいる目が赤いのが一番最初の
働き蜂です。

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6/27 そして羽化した場所の繭の蓋はきれいに切り取られて
繭の前に産んであった卵のために準備されました。
繭の前の卵を落とすことなく羽化した働き蜂。

繭が二つならんでいますが、そのうち左側にあるのは
幼虫がその日の午後に繭を作ったものです。
午前中は元気に動き回っていたのを確認しました。
そしてその前にもしっかり卵(笑)

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6/28 女王蜂が運んできた肉団子を昨日羽化した働き蜂が受け取ります。

ここからは動画です。
☆アシナガバチの肉団子作り


受け取った肉団子を働き蜂2匹で噛み噛みしてやわらかくしています。
一番目の働き蜂のほうが上手であっという間に終わらせてさっさと
幼虫に分配しました。
二番目の働き蜂はまだなれていなくて時間がかかっています。
何事も経験ですね~。

☆肉団子の分配


二番目のアシナガバチは二倍近い時間をかけてようやく幼虫に分配しました。
少し残ったものは自分が食べました。

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6/28 その日の夕方・・・何と働き蜂が3匹になっていました。
目が赤いのは一番目です。
6/13の繭の二つ目もちゃんと羽化できたんです!
おめでとう~!!

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こうして大人蜂の家族が4匹になりました。左下にいるのは女王蜂です。

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6/29 この日から一番目の働き蜂は外に初出勤です。
お留守番は2匹にお任せです。
なかなか帰ってこなくてちょっと心配しました。

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6/29 夕方にはみんなそろって一安心です。

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6/30 そして今日、またあたらに幼虫が繭になりました。
新しい女王蜂のおかげで巣はすっかり再生し、どんどん繁栄しています。

命をあきらめなかった前の女王蜂の子供達、本当によかったね!


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新しい女王蜂、巣を救う。 [アシナガバチ観察日記]

昨日は温帯低気圧になった台風の影響で雨でした。
ベランダのアシナガバチの巣を確認してみたら、なんと!!!
女王蜂がいるではないですか!?

びっくりしてもう一度よく見ると、そのまま飛び立って、
何度も何度も巣の周りを旋回していました。

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photo by chihiro
またしばらくして見るとしっかり巣にいます。
そのまま巣を覗き込んでお掃除を始めました。

午後になってもう一度観察していると・・・
お尻を巣に入れて卵を産んでいます。(撮影は遠慮しました。)
このままこの巣を利用してくれるようです。
本当にびっくりしました!
通常、女王蜂は昨年の古巣は再利用しないのです。
そして、働き蜂が羽化したら血縁ではないのに一緒に暮らせるのでしょうか?

本当にいついてくれるかな~とどきどきしながらの今朝・・・

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蜂が2匹になってる~!?

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三つあった繭のひとつが空になっていました。
前の女王蜂の繭が羽化して働き蜂になっていました。
女王蜂に比べてずっと小柄です。
やった!おめでとう!!

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巣の中にはまだ7匹ほどの幼虫が見えます。
生きているのでしょうか。
働き蜂が羽化した場所にはもう新しい卵が産んでありました。

ワクワクドキドキしながら新しく来た女王蜂と話してみました。

ジ「私はここに住もうと決めたんだよ。」

私「どうやってここに来たの? あなたの前の巣はどうしたの?」

ジ「前の巣は壊されてしまった。
  私がごはんを捕りに行っているすきに。
  せっかく子供たちが育っていたのに悲しい。
  私の働き蜂はもうすぐ孵るはずだった。

  ここには新天地を求めてきた。
  前の女王蜂が亡くなったのは巣の様子を見てわかった。
  繭ももうすぐ孵るだろうと思った。」

私「今日孵った働き蜂は受け入れてくれる?」

ジ「ここの働き手として受け入れようと思う。
  我々は大切なものを失ったもの同士。
  私がここの母になって血のつながりを絶やさずにいこう。
  この子たち(前の女王蜂の子)には私を手伝ってもらう。

  私の働き蜂は孵らなかった。
  せめてこの子たちは私の子の分も生きてほしいと思うよ。」

私「働き蜂たちをよろしくね。」

ジ「私はここで生かされて幸せだと思うよ。」

本当によかった~!!

働き蜂とも話してみました。

私「今日孵ったばかりだけど、どう?」

ハ「母が死んでしまったことはわかっている。
  あの二つの繭は孵れるかどうかわからない。
  私は最後の子。
  この家を託されたのは私。
  最後までこの家を守るよ。」

私「新しい女王蜂とやっていけそう?」

ハ「私のことを受け入れてくれると言っている。
  私とともにこの家を作ろうとしてくれている。

  受け入れあう 支えあう 
  そういう巣があってもいいと思う。
  
  私は血のつながりはないが
  この家で このhomeで
  自分の仕事ができて嬉しいと思うよ。」

私「よかったね!仲良くみんなで暮らしてね。」

ハ「もっと自然を見守ってくれれば
  いろんなことが起こると思うよ。
  自然が起こすことは驚きだということ。
  それをひとつひとつみんなに伝えてね。
  命のドラマだから。」

私「伝えていくね。ありがとう!」

ハ「これからもずっと一緒にいるよ。」

このあと、女王蜂が出かけていたので・・・

私「かーさんは狩りに行った?」

働き蜂「狩りに行った。」

狩りに行った女王蜂が帰ってきたらしいので(窓から飛ぶ姿が見えました。)
カメラを持って巣を見に行きました。

12622肉団子.JPG
なんと!女王蜂から与えられた肉団子を噛み噛みしている働き蜂。

そして巣の中に頭を入れて幼虫に分配しはじめました。
その動画です。



与えた後、丁寧に触覚をきれいにする働き蜂。

昨年の観察では、羽化したばかりの働き蜂は初日は巣にとどまり、
女王蜂からえさをもらったり、巣のメンテナンスを眺めて過ごしていました。
この働き蜂も新しい母さんからごはんをもらい、幼虫に分配する練習をしていました。
新しい女王蜂は、血のつながらない子供達を自分の家族としてしっかり
教育をはじめていました。
感動しました!

そして、何とかごはんをもらっていた幼虫ですが・・・
私はすっかり死んでしまっていると思っていました。
女王蜂は一番小さかった幼虫をすでに片付けていました。
これらは死んでしまっていたようです。
ですが巣にはまだ二つの繭と7つの幼虫の姿が確認できました。

私「何匹の幼虫が生きているの?」

「かろうじて5匹」と働き蜂が答えました。

この中の何匹が生き延びられるかわかりませんが、新しい母さんは
確実にこの子たちの命を助けてくれています。

2012年アシナガバチ観察日記、感動の再スタートです!

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命をあきらめていないです! [アシナガバチ観察日記]

女王蜂が死んでしまったアシナガバチの巣・・・

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そのままにしてありますが、6/13にあたらに二つ繭になっているのを
見つけました!
6/4に女王蜂が死んでから9日もたっています。
その間何も食べていないのに比較的大きく成長していた幼虫2匹が
繭を作りました。
最初に発見したとき感動で泣きそうになりました。
命をあきらめていなかったんです。

12620アシナガバチ繭.JPG
今日の巣の様子です。
昨日の台風の暴風雨の中でも飛ばされることなくしっかりと残っていました。
雨風や直射日光を防げるように絶妙な場所に設置された巣。
女王蜂がこの場所を選んでくれたのです。
子供達をしっかり守ってくれました。

果たして3つの繭は無事に羽化できるでしょうか?
それはわかりません。
私は幼虫とはあえておはなしをしませんでした。

もしそれが果たせなかったとしても私は必死に生き抜こうとしている
幼虫たちのこと、台風に負けない巣を遺してくれた女王蜂のことを
胸に刻んでいます。

この巣を大切に見守っていこうと思います。

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さようなら女王蜂 [アシナガバチ観察日記]

昨日一日、壁の女王蜂が帰ってきませんでした。
もしかすると事故にあって命を落としたのではないか・・・
遺された11匹の幼虫と繭になったさなぎたちはどうなるんだろう。

幼虫にたずねると『2,3回は戻ってきた。』という返事でした。

スズメバチ科のHPを色々調べたり、掲示板で相談にのってもらったりもしました。
やはりなんらかの事故・・・交通事故、人や野鳥、動物からの攻撃、農薬、殺虫スプレー
などで命を落とすことが多いそうです。
そして、残った幼虫を育てるのは至難の業で、なんとか育ってもアリにやられてしまったり、
うまく羽化できなかったり、世代を次には残せないでしょうとのことでした。

まるで大切な友達を失ってしまったかのような喪失感でした。

今朝になっても女王蜂は戻らず、ふと下をみて見ると死んでいる姿を発見しました。
ちょうど巣の真下です。

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photo by chihiro

外見はあまり外傷はないようです。
どうして亡くなってしまったんだろう・・・
亡くなったアシナガバチと話してみました。

ハ「私は壁にあたって死んだんだよ。」

開け閉めしている網戸に当たってしまったんでしょうか?

私「網戸に当たったの?」

ハ「衝撃があった。走ってくる黒いもの。
  そこをかすめてぶつかって、命からがら飛んできたけれど
  もう力尽きてしまった。」

私「巣には戻ってこれたの?」

ハ「すぐ近くだったから。
  巣にとまったとたんに落ちた。
  どうやって死んだか伝えたかったから。」

我が家の前は静かですが、1本向こうは車通りが激しい道があります。
そこで車に接触してしまったのかもしれません。

私「子供達にメッセージはある?」

ハ「自然は淘汰されるもの。
  私の事故もそういうもののひとつ。
  人間に私の子供は育てられない。
  私の代でここは終わりになってしまうけれど
  自然のあるべき姿を見せられた。

  私たちは精一杯生きるし、危険を冒しても狩りに行くし
  それでもそうやって生きて、明日死ぬことがあっても
  命のために生きる。

  私は死んでしまったけれど、残された子供たちに
  申し訳ないが、天から私たちの種を見守るよ。

  あの巣はそのまま残しておいて。
  働き蜂が孵ったらしばらくはその子の巣となるだろう。
  その子が天寿をまっとうするまで
  私が遺した巣をおいておいてね。
  私がここまでがんばったのを外側から見せてあげて。

  願わくば最後まで生きていたかったけど
  私は空からみんなをみている。
  自然の一部に還って この自然の行く末を観ているよ。」

私「ありがとう。」

自分の遺体を土に埋めてほしいかをたずねたら、そのままでいいとのことでした。
ちょうど真上にある子供達に姿が見えるからだそうです。
子供たちが旅立つまでそのまま一緒にしておいてあげることにしました。
そして、ひとつだけの繭が羽化するかどうか見守りたいと思います。

ここから載せる写真は亡くなる前日の姿です。

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ちょうど6/3の日記のときに話し終えてすぐに幼虫のためにごはんを
運んできたところです。

次はちょっとボケボケですが、丁寧に肉団子を幼虫たちに食べさせてあげたあと、
自分の触覚と前足を丹念にきれいにしている動画です。



次は幼虫達から甘い蜜をもらっているのでしょうか。
各部屋を回っています。



こうやって生き生きと幼虫の世話をする姿を動画に映せてしあわせでした。
短い間だったけど、精一杯生き抜いた女王蜂のことを心に刻んでおきます。

自然の中に生きているとこういう死もあるということ。
自然には謙虚に 生きることには貪欲に。

今まで本当にどうもありがとう。
あなたは私にとって大切な友達でした。


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ただ自然には謙虚に 生きることには貪欲に [アシナガバチ観察日記]

5月のお休み中は家を留守にするときが多かったのですが、
アシナガバチの観察は続けていました。

5/11~6/2までの写真を載せてみます。

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photo by chihiro
5/11  壁のアシナガバチの様子。
下の写真では卵とふっくらと膨らんだ孵った小さな幼虫の姿が見えます。

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5/14 ひさしのアシナガバチ。 巣の中に卵があります。

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5/14 壁のアシナガバチ。巣の中の幼虫がもうこんなに大きくなりました。
黒くなっているのが顔です。

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5/16 壁のアシナガバチが出かけているときに撮影。巣の中に幼虫が2匹見えます。

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ちょっと日がたって5/25 壁の幼虫はこんなに大きくなりました。

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5/26 ひさしの幼虫も順調に育っているようです。

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5/26 壁のアシナガバチが幼虫の大きさに合わせて巣を長く作ってあげているのがわかります。

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6/2 壁のアシナガバチの幼虫がひとつ繭になりました!

12602ひさし.JPG
6/2 ひさしの巣には前日から女王蜂が戻ってきていません。
幼虫もごはんをもらえていなくて元気がありません。
壁の女王蜂に聞いても戻ってはいないとのこと。

とうとう、ひさしの女王蜂は三日たっても戻ってきませんでした。
壁の女王蜂は出かけていましたが、話しかけてみました。

ハ「私は今ごはんを捕りに出かけてるから。」

ちょっと忙しそうです・・・(^^;)

私「どんなごはん?」

ハ「幼虫のごはん。小さな虫とか。」

私「お仕事中ごめんね。
  帰ってこないアシナガバチが心配なんだけど。」

ハ「3日前から帰ってきていない。
  人か鳥にやられたんだとおもう。
  女王蜂はあまり攻撃性がないから。
  巣材取りやごはん捕りに夢中になっているとき、
  なんらかの形で命を落としたんだと思う。

  私は最後まで生き抜いて
  また世代を残そうと思う。
  自然の中では生き抜いたものが次に残れる。
  それは偶然でもあり、力でもある。
  それらが合わさって次に生き残っていくことにつながる。

  残った巣の幼虫は仕方がない。
  他の虫がそれを助けることもない。
  何が悪いわけでもなく、お互いが生きるために努力をした結果。
  そういうものをすべて受けいれて私たち虫は生きている。

  生きることに勝ちも負けもない。
  ただ自然には謙虚に
  生きることには貪欲に
  それを受け入れながら力を尽くして生きるだけ。
  私たちはそうやって生きているんだよ。」

そう言ってアシナガバチはまた狩りへと戻っていきました。

ご近所では雨戸の戸袋の中でムクドリが子育て中です。
元気な雛の声が聞こえてきます。
巣立ちが楽しみです。

電柱で歌っていたイソヒヨドリは無事に奥さんをもらって、
あるお宅の屋根と壁の隙間で子育て中です。
最近は自分と家族のために嬉しそうに歌っています。

山の散歩道では、巣立ったばかりのツバメの雛が5羽電線に並んでとまっていました。
まだ親鳥からごはんをもらっています。
やがてごはんの捕り方や飛び方を練習して一人前になるのでしょう。

今朝はカラスがツバメの雛を奪って電柱に飛んできました。
ツバメの両親は鳴きながらカラスの周りをびゅんびゅん飛んでいました。

自然に起こることは謙虚に受け入れる。
けれど生き残ることには貪欲になる。
それが生きて世代を残す力になる。

アシナガバチや野鳥たちの生きる姿をこれからも追いかけていこうと思います。


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信頼すること [アシナガバチ観察日記]

今朝、壁のアシナガバチが巣作りの様子を撮影させてくれました!
レンズとの距離3センチの近さでよくぞ黙って撮らせてくれたと
感謝でです。

まずベランダの木の台から巣材を集めてお団子にしている
様子です。


次はちょっと長めなのですが、集めてきた巣材をのばして
巣を作っている様子です。


アシナガバチにこんなにずーっと巣作りを観察させてくれて
ありがとうを言いました。

するとこんな返事が返ってきました。

ア「私たちにとって信頼というのは
  自らの命をささげること
  自然 自分そのものに

  あなたにささげているのも  ひとつ
  自然に逆らわず生きるのも ひとつ
  次に生まれてくる私の命に ひとつ
  そして私自身の内奥にあるそのものに ひとつ

  その命を信頼すれば
  私たちは生きていける
  相手の命も信頼できる
  そしてそれが力になる
  それが 命」

アシナガバチが信頼してくれたことに心から感謝しました。

そうなんです。
最近、私は物事を色々信頼できるようになりました。

少し私自身のことをお話させてください。

おじいちゃん猫は不治の病なのでこの先もう悪くなることはあっても
良くなることはありません。
体調が安定しているようでも明らかに体重は減り下降気味です。

たまに体調を崩すことはあっても、毎日食べることを楽しみ、
寝ることを楽しみ、他の猫や私たちと過ごすことを存分に楽しんでいます。

少し前は少しでも食べる量や体重が増えてほしい、とか。
ちょっと吐いたらおろおろして、先の心配をして落ち込んだり・・とか
していました~。飼い主の心情としては当たり前ですが。

そんな感じでおじいちゃん猫に快適に過ごしてもらいたいという思いの裏に
私自身の感情をすごーく押し付けていて、何とか状況に逆らってコントロール
しようと無意識に肩に力が入ってしまっていました。
・・・その結果、ストレスからか頭痛と首痛に悩まされていたのでした~。

でもね、おじいちゃん猫や自分のガイドさんとよ~く話してみたら

「そんなに力むな。僕の命なんだから僕に任せて!」

な~んて言われてしまいました。

ガイドさんからも

『命のことを自分で何とかしようとするのはやめなさい。
 おじいちゃん猫と私に任せて信頼しなさい。』

そうなんですよね~。
わかっていたはずなのに一人相撲をしていました。

すっかり任せてしまおう!
私はただ気持ちよく過ごせるお手伝いだけをしようと思ったら・・・
なんと頭痛は治りました。(^^;)

だから今日のアシナガバチの「命を信頼すること」という言葉が
とても理解できたんです。

私たちは大切な命が失われそうになるのを感じると、どうしても
しがみついて放したくない。なんとかしたいと思います。
それは、その存在をとても愛していて大切だからこそ。

でも、その命はその動物さん自身のもの。

私たちの力でコントロールできるものではないのです。

病院に通ったり、日々の生活環境や食事など、少しでも快適に
過ごせるように助けることはできます。
心と体を癒して支えてあげることができると思います。

でも、命そのものをなんとかすることはできないのです。

その命はその子とある意味天をも信頼して、すっかり任せて
私はそのすべてを心から応援するよ!という気持ちのほうが
いいんだな・・とみんなに教えてもらいました。(^^)

「その命を信頼すれば
  私たちは生きていける
  相手の命も信頼できる
  そしてそれが力になる
  それが 命」

この言葉はみんなからの贈り物でした。

これからもアシナガバチとおじいちゃん猫を応援して、
明るい気持ちで暮らしていきます!
元気出たぞ~!!

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新入り女王蜂の登場 [アシナガバチ観察日記]

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photo by chihiro
4/29 働き者の女王蜂は更に二つの部屋を完成させました。

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5/3 巣の部屋も増えてきて、こうして巣の上でのんびり休む姿も観られます。

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5/4 巣の部屋は10になりました。
卵は5つ産み付けられているのを確認。
このとき女王蜂はお食事か巣材集めにお出かけ中です。


そして・・・なんと!!

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5/5 ベランダから出た右側のひさしの下に
新しい女王蜂が巣を作っていました!!

どうしよう~・・・働き蜂最盛期には二つの巣はさすがに怖いなあ・・・
色々悩みましたが、壁に巣を作った女王蜂を容認して、ひさしの女王蜂を
追い出す気持ちにもなれず・・・

ようし!5年越しのアシナガバチとの付き合いを信じて二つの巣との
共生をこころみることにしました!
何があっても自己責任。
細心の注意を払ってベランダで活動する事にします。

12506-2.JPG
壁女王蜂はかいがいしく巣のお世話をしています。
話に聞くと、彼女は代々我が家に巣を作ってきたアシナガバチの子孫だそうです。
昨年、お隣さんのきんもくせいの木に巣を作って観察をさせてくれたアシナガバチの
子孫です。
だから今回も安心してこちらに巣をかけたんだとか。
中身がよく見えるようにしてくれてるのも私の観察のためだそうです。
一応私たち家族を信頼はしてくれての行動ですが、万が一の撤去も覚悟のうえ・・
驚きと共に感謝です!

12506-4.JPG

ひさし女王蜂の巣も順調です。
彼女はまったくの新入りさんで、巣材の物色でベランダに出入りしているうちに
壁女王蜂の様子を観て、ココなら安心と思ったんだとか・・・
嬉しいような複雑なような・・・

ココならベランダにある古い木製の台から皮を剥がして巣材にできます。
巣から数メートルしか離れていないし便利ですよね。

こんな感じでこの夏は二つの巣と仲良くやっていけるように
頑張ります!

12506蓑虫.JPG
バラの木から大きくなったミノムシ発見。
この子らは申し訳ないのですが庭のミノムシがいっぱいいる木に
お引越ししてもらいました。
でないとバラの皮を食べてからしてしまうからです(^^;)


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アシナガバチ観察日記2012 スタート! [アシナガバチ観察日記]

4月の中旬くらいから元気よく活動を始めたアシナガバチ(越冬女王蜂)を
見かけるようになりました。

12421アシナガバチ.JPG
photo by chihiro
我が家のベランダでも巣材を剥がしているハチを見かけるようになりました。
このハチはバラのつるを結んでいた麻紐の繊維を利用しているようです。

☆茫然自失する女王蜂 パート1


2,3日前、ベランダのバラの鉢を眺めていてふと葉っぱを触ったら
ぽろっと何かが下に落ちました。
よく観るとアシナガバチ!
バラの葉の陰で休んでいたところを落とされてびっくりしたようです。
しばし呆然と下にいるので「大丈夫か!?」と声をかけると、
はっと我にかえって飛んでいきました・・(笑)



☆茫然自失する女王蜂 パート2


昨日の夕方、愛犬とお茶畑の山を散歩していました。
新芽がでたお茶畑はとてもきれいです。

愛犬ががさがさっとお茶の木のにおいをかいで
体が木にふれたとき、その背中に何かの虫が
のっかりました。
よくあることなので、何の虫かな~と私ものんきに
確認しに顔を近づけました。

気がついた愛犬はやさしく鼻でそうっと虫を落としました。
愛犬は虫にやさしく、道端に落ちていたり、横断しようとしている虫を
私に教えてくれます。

・・・それはアシナガバチ!!

愛犬がそっと鼻で落としただけなので刺されてはいませんでした。

落とされたアシナガバチはまたもた呆然自失していて、
なかなか動きません。

多分、せっせと巣材かごはんを探していたところを
いきなり犬の背に乗せられ、すぐに落とされてびっくり
したんでしょう。

再び・・「おい!大丈夫か!?」と声をかけると
はっと我に返ったハチは飛んでいきました。

よく刺されなかったなあ・・・と後になって冷や汗。
女王蜂は攻撃性が低いとはいえ幸運だったと思います。

しかし・・ぼうっとしすぎだぞ!女王蜂たち!!(笑)


☆そして巣をかけられる・・・2012春


12428アシナガバチ3.JPG
今朝、我が家のベランダに出る大窓の左横、ちょうど風を防げる壁に
アシナガバチが巣を作り始めているのを発見しました!


ううむ・・・洗濯物を干すたびに出入りするすぐ横だなあ・・・

「巣を壊すの??」と不安げに言って来る女王蜂。

義母を呼んできて相談することしばし。

「洗濯物を干すのはちーちゃんだから。
 ちーちゃんなら大丈夫。」と義母。

そうきたか~。

数年前はベランダに一歩出たところのすのこの下に巣をつくられ、
それでも無事に過ごしたわが家族です。
さすがに巣の上には板を置きましたが、出入りのたびに地震のように
揺れただろうにハチ達は平然と暮らしていました。

人が来たら場所をよけて近寄らないこと、刺さないこと、
洗濯物に止まって一緒に取り込まれないこと
いくつかの約束事をこんこんと話し合っての共生でした。

そんな経緯もあったので今回も簡単にOKがでました。

12428アシナガバチ4.JPG
すでに上段には卵が二個産み付けられています。
こんなに小さい巣の状態から産むんですね~。

12428アシナガバチ5.JPG
これは今の巣の少し上に作られていた支柱です。
おそらく二個ほど試作したあとに下に作ってみたんでしょうね。

「今年は風雨は強くなりそうなの?」と女王蜂に聞いてみたら「そう思う」という返事でした。

すでに家族にも認知され、主人にも挨拶されて観察されている女王蜂です。

・・・ということでめでたく今年もアシナガバチ観察日記2012スタートです!


千尋のアニマルコミュニケーションサイト
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はちと神さま [アシナガバチ観察日記]

20111128.JPG
photo by chihiro
11/28、2匹のアシナガバチの様子です。

翌日の29日はまたびっくりするくらい暖かな日でした。
この日のお昼頃まで2匹がいたことは確認していました。
でも、夕方になって2匹は巣に戻ってきませんでした。

もしかしてこのままお別れかなと思いました。
不思議と穏やかな気持ちでした。

20111130.JPG
11/30 1日待ってみましたが、やはり巣は空のままでした。
今日も巣は空っぽで、そして本格的な冷え込みになりました。

雄蜂の旅立ちの日も、女王蜂と働き蜂の解散の日、
そして残った2匹が巣をあとにした日はいずれも
小春日和のような暖かい穏やかな日でした。

急に真冬の冷え込みが襲ってくる日々の中で
暖かく活動しやすい日を選んで巣をあとに
していったのだなあ・・と思います。
生きる知恵ですね。

女王蜂がたった1匹で巣をつくり、立派に子供たちを
育て上げてきた季節はこうして終わりました。

この数ヶ月間、毎日彼らを見守り、ともに笑い、
ともに(時にはスズメバチ)戦い、幾多の嵐を
乗り越えてきました。

私はほとんど見守ることばかりでしたが、
彼らから教えてもらったことは命を生きる知恵、
そして励ましでした。

いっぱいいっぱいのありがとう!
一回目のさよならでめそめそしていた私のために
一旦戻ってきてくれた2匹のやさしさにありがとう!

もう決して振り返ることなく行った働き蜂。
来年もまた会えるよと言ってくれた女王蜂。

いのちは 続いていきます。

最後に

私の大好きな蜂たちに感謝をこめて

この詩を贈ります。

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はちと神さま         金子 みすず


はちはお花のなかに、

はちはお庭のなかに、

お庭は土べいのなかに、

土べいは町のなかに、

町は日本のなかに、

日本は世界のなかに、

世界は神さまのなかに。


そうして、そうして、神さまは、

小ちゃな はちのなかに。


マルハナバチ.jpg
photo by chihiro

さようなら。 

また会おうね!

みんな。


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