神在祭の出雲大社へ [旅行記]
旧暦の10月10日、日本全国の神様たちは出雲大社に集まって、神はかりを行います。
それが出雲大社の神在祭。
いつか、日本全国の神様の集まる時期に行ってみたいと思っていました。
それがかなった今年の秋!
北海道の友達AさんとCさんと出雲・松江・鳥取と旅してきました。
出雲大社の説明には「ムスビを授かる、神話のふるさとへ 出雲大社
JTBパブリッシング」という本を参考、引用させていただきました。
11月11日深夜0時20分、静岡に着いたサンライズ出雲に乗って出発です。
友達は東京から乗ってきていて合流。
シングルの個室は天井が高く、十分な広さがあって快適でした。
ラウンジがいっぱいだったので、個室のベッドに三人で腰掛けてしばしおしゃべり。
これがシングルの個室です。
車窓の窓が大きくて、のんびり景色を楽しめます。
終点・出雲市に到着したサンライズ出雲。
三人で車掌さんも一緒に記念撮影をしていただけました~。
念願の出雲大社へ!お天気が心配でしたが、きれいに晴れ渡りました。
勢溜の鳥居です。昔は芝居小屋があって、人の勢いが溜まることから
そう呼ばれたそうです。
鳥居の右手に祓社があります。
こちらで『祓いたまえ清めたまえ』と祈りをささげ、祓戸大神様に
私たちが知らぬ間にまとっている罪や穢れを清めていただきます。
立派な松の参道が続いています。
右手に浄めの池があり、左手には芝生や木々が生い茂っていて、
こちらをゆっくり散歩するのも楽しそうです。
祓橋を渡り、二つ目の鳥居をくぐりぬけると、立派な松の参道。
1630年ごろに松江藩主の堀尾忠氏(ただうじ)の夫人が祈願成就の
御礼に奉納された松なのだそうです。
堂々たる松・・・樹齢380年ほどなのでしょうか。
拝殿(御仮殿)が見えてきました!
手水舎でお清めをして、二礼四拍手一礼で参拝です。
AさんとCさんは3年前の平成の大遷宮の御本殿修造中だったため、
こちらの御仮殿へのみ参拝して、御本殿とその周囲の十九社や
素鵞社(そがのやしろ)へは参拝できなかったそうです。
いよいよ、御本殿に参拝です。
出雲大社の御本殿は、おおらかでほがらか、豊かで広々とした青空のような
空気感でした。
大きくひろい心で受け入れてくださるフトコロの広い神様。
わっはっは!と大声で笑いなさるような明るさ。
大国主大神という神様は、神話で大変な困難に遭いながらも、
多くの女神に助けれられたり、ネズミに助けられたり、
ウサギを助けたりと優しく、色々なご縁をつないで成長されたそうです。
国譲りのときも、無用な戦いはせずに引退なさっていたり、
なんというか大きな神様だな~と思うのです。
なんだか優しいあったかい気持ちになれて、とても親しみを感じます。
自分の心までおっきくと広くなれたように感じられる出雲大社。
不思議な空間です。
これは伊勢神宮で感じた空気とまったく違いました。
伊勢の天照大神は女性の神様ですが、凛としたりりしさ、早朝の澄み切った
静けさ清浄な空気を感じて、ピリッと気が引き締まるような気持ちになりました。
背筋をすっと伸ばして、襟を正して参拝をするという感じです。
心と体がすっと清い水で清められたかのようなさわやかな気持ちになれました。
出雲大社は男性の神様で、山のようなおおらかさ、海のような深さ、
空のような広さと包容力があって、優しく安心できる気持ちになります。
そこにおわす神様の違いでここまで空気や気持ちが変わるんですね。
私はどちらもとっても好きになりました!
Cさんの紙袋にとまっていた昆虫。調べてみるとヤブキリというキリギリスの
仲間のようです。
全然逃げようとせず、堂々としているので写真をパチリ。
カメラ目線です(笑)
そのままCさんの袋についたまま~。
神迎祭のとき、稲左の浜から神々様を先導される龍蛇神様をお参りできる
場所がありました。神在祭ならではです。
私は神在祭のお守りを授与していただきました。
お神酒や素焼きの杯を振舞ってくださっていました。
このとき、ヤブキリ君はCさんの頭に乗って一緒に参拝していました(笑)
ヤブキリ君をそっと手に包んで、草木のある場所に移動しました。
のんびり草に移って、ゆっくりこちらを見ています(笑)
東十九社~神はかりにいらっしゃっている神様たちが宿泊される社です。
こちらは東日本の神様たちの社だそうです。
いつもは扉が閉まっているそうですが、神在祭の間は扉が開いていて白いとばりが
風で揺れています。神様たちが自由に出入りできるように(^^)
大社の後ろにそびえるは神奈備山の八雲山。
神奈備山とは、神々が光臨する場としての御山なのだそうです。
そのふもとに素鵞社(そがのやしろ)。
素戔男尊(スサノオノミコト)が祀られています。
実は10月に真鶴を訪れて、
素戔男尊の摂社・津山神社を参拝したとき、
「出雲にいくのだな」と声をかけていただけました(^^)とても嬉しかったです!
数々の武勇伝の多い素戔男尊です。
素鵞社の後ろにある八雲山の岩。
大国主大神とまた違って、力強さと雄大さを感じさせる神様でした。
西側から見た御本殿。立派です!
御本殿内の大国主大神は正面ではなく、西を向いて座しているんだそうです。
その理由は謎だそうですが、この西側から参拝できる場所がありました!
しっかりお参りしてきました。
そして西日本の神様の宿泊社、西十九社をお参り。
神楽殿~祭典、祈願、結婚式などが行われます。
ここの大注連縄は有名ですよね。
なんと、花嫁さんと花婿さんに出会うことができました。
神在祭中の結婚式は、日本全国の神々様に祝福していただけそうですね!
お神楽の練習なのか、聞くことができました。
神在祭では夜神楽が行われます。
社務所の横に駐在さんの詰め所がありました。
そこにお手製の餌台があって、かわいいエナガやヤマガラ、シジュウカラが
代わる代わるやってきては餌をついばんでいました(^^)
私は桜井識子さんの神社や神様のブログや著書が好きで読んでいるのですが、
境内で鳥や虫が親しげに近づいてきてくれたり、結婚式やお神楽に出会えるのは、
神様がにこにこして歓迎してくれていると書いてありました。
この日はこのヤブキリやかわいい野鳥たち、花嫁さんと花婿さん、お神楽、
すべてが揃ってくれた出雲大社。
そして、数日前までは雨予報だったのに最高の晴天に恵まれ、
これ以上はないという参拝をさせていただけて、胸がいっぱいになりました!
出雲の神々様、本当にどうもありがとうございました!
八雲 立つ
出雲八重垣 妻籠みに
八重垣作る その八重垣を
~「訳」 雲が何重にも立ち上る。
雲が湧き出るというこの出雲の国に
八重垣をめぐらすように、雲が立ち上る。
妻を籠らすために、私は宮殿に何重もの
垣を作ったけれど、ちょうどその八重垣を
めぐらしたようになあ。
素戔男尊(スサノオノミコト)がヤマタノオロチを退治し、
助けた櫛名田比売(クシナダヒメ)との新居を造られる前に
詠まれた日本最初の和歌
稲佐の浜~神迎の道へへ続く
それが出雲大社の神在祭。
いつか、日本全国の神様の集まる時期に行ってみたいと思っていました。
それがかなった今年の秋!
北海道の友達AさんとCさんと出雲・松江・鳥取と旅してきました。
出雲大社の説明には「ムスビを授かる、神話のふるさとへ 出雲大社
JTBパブリッシング」という本を参考、引用させていただきました。
11月11日深夜0時20分、静岡に着いたサンライズ出雲に乗って出発です。
友達は東京から乗ってきていて合流。
シングルの個室は天井が高く、十分な広さがあって快適でした。
ラウンジがいっぱいだったので、個室のベッドに三人で腰掛けてしばしおしゃべり。
これがシングルの個室です。
車窓の窓が大きくて、のんびり景色を楽しめます。
終点・出雲市に到着したサンライズ出雲。
三人で車掌さんも一緒に記念撮影をしていただけました~。
念願の出雲大社へ!お天気が心配でしたが、きれいに晴れ渡りました。
勢溜の鳥居です。昔は芝居小屋があって、人の勢いが溜まることから
そう呼ばれたそうです。
鳥居の右手に祓社があります。
こちらで『祓いたまえ清めたまえ』と祈りをささげ、祓戸大神様に
私たちが知らぬ間にまとっている罪や穢れを清めていただきます。
立派な松の参道が続いています。
右手に浄めの池があり、左手には芝生や木々が生い茂っていて、
こちらをゆっくり散歩するのも楽しそうです。
祓橋を渡り、二つ目の鳥居をくぐりぬけると、立派な松の参道。
1630年ごろに松江藩主の堀尾忠氏(ただうじ)の夫人が祈願成就の
御礼に奉納された松なのだそうです。
堂々たる松・・・樹齢380年ほどなのでしょうか。
拝殿(御仮殿)が見えてきました!
手水舎でお清めをして、二礼四拍手一礼で参拝です。
AさんとCさんは3年前の平成の大遷宮の御本殿修造中だったため、
こちらの御仮殿へのみ参拝して、御本殿とその周囲の十九社や
素鵞社(そがのやしろ)へは参拝できなかったそうです。
いよいよ、御本殿に参拝です。
出雲大社の御本殿は、おおらかでほがらか、豊かで広々とした青空のような
空気感でした。
大きくひろい心で受け入れてくださるフトコロの広い神様。
わっはっは!と大声で笑いなさるような明るさ。
大国主大神という神様は、神話で大変な困難に遭いながらも、
多くの女神に助けれられたり、ネズミに助けられたり、
ウサギを助けたりと優しく、色々なご縁をつないで成長されたそうです。
国譲りのときも、無用な戦いはせずに引退なさっていたり、
なんというか大きな神様だな~と思うのです。
なんだか優しいあったかい気持ちになれて、とても親しみを感じます。
自分の心までおっきくと広くなれたように感じられる出雲大社。
不思議な空間です。
これは伊勢神宮で感じた空気とまったく違いました。
伊勢の天照大神は女性の神様ですが、凛としたりりしさ、早朝の澄み切った
静けさ清浄な空気を感じて、ピリッと気が引き締まるような気持ちになりました。
背筋をすっと伸ばして、襟を正して参拝をするという感じです。
心と体がすっと清い水で清められたかのようなさわやかな気持ちになれました。
出雲大社は男性の神様で、山のようなおおらかさ、海のような深さ、
空のような広さと包容力があって、優しく安心できる気持ちになります。
そこにおわす神様の違いでここまで空気や気持ちが変わるんですね。
私はどちらもとっても好きになりました!
Cさんの紙袋にとまっていた昆虫。調べてみるとヤブキリというキリギリスの
仲間のようです。
全然逃げようとせず、堂々としているので写真をパチリ。
カメラ目線です(笑)
そのままCさんの袋についたまま~。
神迎祭のとき、稲左の浜から神々様を先導される龍蛇神様をお参りできる
場所がありました。神在祭ならではです。
私は神在祭のお守りを授与していただきました。
お神酒や素焼きの杯を振舞ってくださっていました。
このとき、ヤブキリ君はCさんの頭に乗って一緒に参拝していました(笑)
ヤブキリ君をそっと手に包んで、草木のある場所に移動しました。
のんびり草に移って、ゆっくりこちらを見ています(笑)
東十九社~神はかりにいらっしゃっている神様たちが宿泊される社です。
こちらは東日本の神様たちの社だそうです。
いつもは扉が閉まっているそうですが、神在祭の間は扉が開いていて白いとばりが
風で揺れています。神様たちが自由に出入りできるように(^^)
大社の後ろにそびえるは神奈備山の八雲山。
神奈備山とは、神々が光臨する場としての御山なのだそうです。
そのふもとに素鵞社(そがのやしろ)。
素戔男尊(スサノオノミコト)が祀られています。
実は10月に真鶴を訪れて、
素戔男尊の摂社・津山神社を参拝したとき、
「出雲にいくのだな」と声をかけていただけました(^^)とても嬉しかったです!
数々の武勇伝の多い素戔男尊です。
素鵞社の後ろにある八雲山の岩。
大国主大神とまた違って、力強さと雄大さを感じさせる神様でした。
西側から見た御本殿。立派です!
御本殿内の大国主大神は正面ではなく、西を向いて座しているんだそうです。
その理由は謎だそうですが、この西側から参拝できる場所がありました!
しっかりお参りしてきました。
そして西日本の神様の宿泊社、西十九社をお参り。
神楽殿~祭典、祈願、結婚式などが行われます。
ここの大注連縄は有名ですよね。
なんと、花嫁さんと花婿さんに出会うことができました。
神在祭中の結婚式は、日本全国の神々様に祝福していただけそうですね!
お神楽の練習なのか、聞くことができました。
神在祭では夜神楽が行われます。
社務所の横に駐在さんの詰め所がありました。
そこにお手製の餌台があって、かわいいエナガやヤマガラ、シジュウカラが
代わる代わるやってきては餌をついばんでいました(^^)
私は桜井識子さんの神社や神様のブログや著書が好きで読んでいるのですが、
境内で鳥や虫が親しげに近づいてきてくれたり、結婚式やお神楽に出会えるのは、
神様がにこにこして歓迎してくれていると書いてありました。
この日はこのヤブキリやかわいい野鳥たち、花嫁さんと花婿さん、お神楽、
すべてが揃ってくれた出雲大社。
そして、数日前までは雨予報だったのに最高の晴天に恵まれ、
これ以上はないという参拝をさせていただけて、胸がいっぱいになりました!
出雲の神々様、本当にどうもありがとうございました!
八雲 立つ
出雲八重垣 妻籠みに
八重垣作る その八重垣を
~「訳」 雲が何重にも立ち上る。
雲が湧き出るというこの出雲の国に
八重垣をめぐらすように、雲が立ち上る。
妻を籠らすために、私は宮殿に何重もの
垣を作ったけれど、ちょうどその八重垣を
めぐらしたようになあ。
素戔男尊(スサノオノミコト)がヤマタノオロチを退治し、
助けた櫛名田比売(クシナダヒメ)との新居を造られる前に
詠まれた日本最初の和歌
稲佐の浜~神迎の道へへ続く
2016-11-15 19:48