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夏のオリオン [散歩道]

今朝はいつもより早く目覚めました。

枕元にクッキーの寝床があるのですが、もうすでにワクワクして
私を待っています。
実に静かにしていましたが、目はぱっちり、準備万端のようです。
今日は早く散歩に出かけることにしました。

あたりはまだ暗く、東の空に半月が光っていました。
月に照らされた雲間に見慣れた星座が・・・
オリオン座です。
秋から冬に見られる星座が、もう夏の終わりに見られるんですね。
今、初めて知り、夏のオリオンを見てちょっと感動~。

そして、地上近くにひときわ明るく輝く星。
シリウス(天狼星)です。

早起きして、クッキーとともに思わぬ宝物をいいただけたような
ひとときでした。

散歩を折り返してくると、東の空は白々と明けてきて、
もうオリオンもシリウスも見えませんでした。
この季節はごく短い時間だけ見えるようです。

思い立って早起きしてよかった!

そして星の王子様の言葉を思い出しました。

「夜になったら星をながめておくれよ。

ぼくんちは、とてもちっぽけだから、
どこにぼくの星があるのか、きみに見せる
わけにはいかないんだ。

だけど、そのほうがいいよ。

きみは、ぼくの星を、星のうちの、
どれかひとつだと思ってながめるからね。

すると、きみは、どの星もながめるのがすきになるよ。

星がみんな、きみのともだちになるわけさ。

それから、ぼく、きみにおくりものをあげる・・・」

「ぼくは、あの星のなかのひとつに住むんだ。

そのひとつの星の中で笑うんだ。

だから、きみが夜、空をながめたら、

星がみんな笑っているようにみえるだろう。

すると、きみだけが、笑い上戸の星を見るわけさ。

~星の王子様 サン=テグジュペリ・著 岩波少年文庫より」

星の王子様の中に「大切なものは目に見えないよ」というメッセージがあります。

夜明けのオリオンもシリウスも、明るくなると目には見えないけれど、
ちゃんと空に浮かんでいる。

そんなふうに、王子様のように心の目で大切なものを見ることを
忘れずにいたいなあ・・と星々を見て感じたのでした。


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