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射殺されたジュマのこと [動物園・水族館のいきもの]

今朝のニュースで知ったのですが・・・

☆リオ五輪の聖火イベントに展示されたジャガーが逃亡後に射殺 地元委員会が過ちを認める
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160622-00000067-it_nlab-life

☆こちらにはジュマの大きな写真が載っています。
http://www.afpbb.com/articles/-/3091261


このニュースと首輪を嫌がっているジャガーのジュマの動画を見て、
なんとも言えず悲しい気持ちでいっぱいになりました・・・
悲しすぎて、ブログに書くのを迷ったくらいです。

怖がっている動物がどんなにパニックになって逃げようとするかを、
私はクッキーと接して実感するようになりました。

今でこそよくなってきましたが、クッキーが怖がったときは、
リードいっぱいに逃げようとして右往左往、ジグザグに
駆け回って、落ち着かせるまで苦労しました。

クッキーが怖いと思った人や車や自転車、散歩道でウンチをしたあとなど、
なぜか怖くなって、ジグザグに飛び回るのです。
リードを短く持って、声をかけて落ち着くのを待ちます。
そういうことを繰り返していくうちに、動物が本気で怖いと思うときは、
我を忘れてパニックになるのだと実感しました。

犬のクッキーでさえ、こんなに怖がるのですから、野生動物のジャガーの
ジュマは、どんなにか怖かっただろうと思いました。

大勢の観客の前に駆り出され、火が怖い動物の前に聖火があり、
周囲を銃をもった兵士に囲まれ、首輪で拘束されて自由がきかない・・
こういう状態では、精神的に追い詰められて、恐怖のあまりパニックになって
しまったのだと思います。

麻酔銃が効かなく、人に向かっていったのでやむなく射殺・・・

人の命を守るためにやむをえない処置だったのかもしれませんが・・・

その前に、野生動物がどんなに繊細で怖がりであるかを正しく認識していたら、
このようなものものしい警備をしてまで、ジュマをイベントに駆り出す必要性が
あったのだろうか・・と思います。

動物園などの施設の普段のジュマは、落ち着いたジャガーだったのかもしれません。
(実際そうだったと他の記事に書いてありました・・・)
クッキーも落ち着いているときは、我が家の猫たちにやさしく、穏やかな子です。

怖さのあまり、ぐるぐる逃げようとしていたクッキーを見ていただけに、
ジュマの恐怖を思うと、なるせない思いでいっぱいになりました。

動物がどんなことに恐怖をいだくか、人が予想をしない物事がきっかけで
パニックになることがあること・・・
野生動物だったら尚のこと、理解してあげてほしかったです・・・


Panthera onca / Rene Mensen

https://www.flickr.com/photos/renemensen/4694267656/
ジャガー~気高く、美しい動物だと思います。
(写真はおかりしたものです。)

ジュマの死が決して無駄になることなく、人が野生動物を接するときに注意すべきこと、
命を大切にすることへの問題提起になっていってほしいと願っています。


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