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魂の速さでゆっくりと♪ [ACエッセイ]

今日は穏やかな雨の朝です。
こんな静かな時間に書いてみたいことがありました。

みなさんは、大切な家族や動物を亡くされたとき、他にも心の痛みを伴うような
悲しい喪失があったときはどう過ごしていますか?

無理にそのことを忘れようとして、いっぱい仕事や予定を入れて忙しく心と体を
動かしてしまってはいませんか?

確かにそれは気分転換になったり、ずっと悲しみに沈んでいて落ち込んでいるより
いい方法のひとつかもしれません。

けれど、ずっとずっとそれを続けてしまうのは心配です。

ある時点で、魂が体の速度についていけなくなって、体がもうだめ~!と
ストップのサインを出すことがあります。
それは体の不調だったり、心が疲れてしまって、どうしてもうまく動かなくなって
しまうことだったり、様々な形で現れることがあります。

13年前、私は先代犬のバーニーズのノエルと悲しいお別れをしました。
その時、すぐに今の愛犬のココアを子犬で迎えて、ココアのおかげで自分はもう
大丈夫と思い込もうとしました。
また、仕事やボランティアなどで日常を忙しくしていました。

やっぱりひずみがきたんですね・・・
ある出来事がきっかけで、心と体のバランスが崩れてしまい、いろんなことを
中断しなくてはならなくなりました。
当時、私に関わっていたみなさんには本当にご迷惑をおかけしたと思います。
それでも、私には一旦何もかも休んで休養することが必要でした。
半年間カウンセリングに通って、自分自身を見つめ、心と体をゆっくりと休めました。
ココアはずっと私に寄り添っていてくれました。(^^)
その当時の体験が、今、アニマルコミュニケーターとして役立ちたいという源になっています。

12年前、ペットロスの講演会で、あるおはなしを聞きました。

☆共に暮らしたペットの死を看取る~PLMさん主催の講演会を聞いて (2002・11・11)
http://runba.fc2web.com/page/kouennkai.html



その講演会を聞いたときに私が書いた内容はこちらです。
「るんば」というのは当時の私のハンドルネームです。

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「 山崎先生がアメリカの老人病院でみかけたパンフレットのお話をしてくれました。
そこには、こんな言葉が記されていたそうです。
「死別の哀しみに対して、自分を大切にしましょう。自分の世話をしましょう。
でも、あせってはいけません。」

 また、こんなお話も記載されていたそうです。
ある探検隊が部隊を組み、地元の民をやとってすすんでいたそうです。
ある地点で、地元の民は全く動かなくなってしまたそうです。
いくら日当を倍にしても動こうとしない人達。
ある一人の男がこういったそうです。
「あんまり急ぐと魂が追いつけなくなる。」

 この言葉に心打たれました。
それは、少し前の私の姿そのものでした。
 愛犬ノエルの突然の死の悲しみを十分の味わいつくすことなく、
自分のこと以外に忙しく時間と心を使い尽くしていた私。自分を
大切にする余裕も無かった忙しい日々。まさに、魂が追いつけなくなっていたのです。
立ち上がることもままならないほど心身ともに疲れ切っていました。
 そうなってやっと、立ち止まって自分を振り返り、大切にする
時間をもつことができたのです。

 悲しいとき、辛いときは決して無理はしないで自分を大切にしていいんだ。
あせらずにゆっくりと。
自分の心と体に魂がついていける速度でゆっくりと。

 動物たちのほうが魂の速度を良く知って生きている気がします。
若くて元気なとき、老いては穏やかに。病気のときはゆっくりと。
先のことではなく、「いま」を懸命に生きている彼ら。
その純粋な命に教えられる事、癒される事,本当に数多くあります。
自分をゆっくり大切にすること。
彼らに教えられた気がしてなりません。(^^)

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当時の私は、心と体を忙しくしていて、そこに魂がついていかなかったのだと思います。

先日、アマゾンの長老さんのラオーニさんたちのおはなしをお伺いして、
RFJの南研子さんの著書を拝読させていただいて、先住民の方々は
人をはじめ、生きているものがどのような時間の流れで生きていくのが
自然なのか、それがどんなに大切なことであるかを知っているということを
また教えていただけたような気がします。

私たち現代人は、悲しいときにも辛いときにも、疲れているときにも、それを
自分に許していないのではないでしょうか。
自分が今、何を感じているのか、心と体の声に耳を傾けてあげて、
ただ、それとともに一緒にいてあげること。
それがどんなに大切であるか、また、生きている命にとって自然な当たり前な
ことであるのかということです。

そうしていると、自然と魂は明るいほうに向いていきます。
草木が太陽の光を求めるように。
静かにゆっくりと日の光をあびて、十分に元気になったら、また空に向かって
枝葉を伸ばせばいい。
草木は凍てつく冬のときにはじっとして生命力を蓄えて、春になったら息吹を
吹き返します。

自然は生まれながらにして、生きる力、力の入れどころを知っています。
動物たちも先住民の人たちもそういう自然の流れを、ただ当たり前に受け入れて
生きているのだと思います。

たまには、魂の速さに合わせて、ゆっくりと進みましょうね。

RIMG0009.JPG
photo by chihiro

今日は雨の日。
ココアもティナちゃんも、こういう日はあっためあってゆったりしています♪



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