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タマムシのおはなし~虹はこころ [むしのおはなし]

6月12日、義母が裏庭から「タマムシだよ!」と死んでいる虫を拾ってきてくれました。

14612タマムシ5.JPG
photo by chihiro
タマムシです!

タマムシは甲虫の一種で、虹色に輝くとても美しい虫です。
「玉虫色(たまむしいろ)とは、光の干渉によって起こる金緑から金紫の色調変化をする染色や織色をさす。」
と書いてありました。
見事な鮮やかさに、いつも感動してしまいます。
私はいつも思います。
昆虫や自然の中で作られた色ほど鮮やかで美しいものはこの世にないと。
私にとってのそれは、どんな宝石よりも輝きを持つのです。

もうこのあたりでもほとんど見ることができなくなっていて、私はこの生涯で3回しか
見たことがありません。三回目が今回です。
一回目は12年ほど前の夕方、我が家の玄関の柱に止まって、夕陽に輝いていた姿を
生きている状態で見ることができました。
二回目は6年ほど前、我が家の家の前に死んだ姿で落ちていました。
そして今回です。
私にとっては約6年周期で見られる縁起のいい虫なんです。
タマムシが現れたとき、私は人生の分岐点というか、いつも大切な岐路に立っていました。

タマムシとおはなししてみました。

タ「玉虫色というのはね、虹の色。何でもない色。
  何にでもならない色。
  それはね、人の心も同じだということ。
  幾重にもいろんな色が重なって、光というものが出来ている。

  私たちが見ているこの色も、水の粒子を通したら、
  虹色になるでしょう。

  本当にまばゆい光というのは、幾重もの色が
  重なってできているの。

  にじのえほん
  それは、幾重もの動物たちの心が重なってできたもの。
  私の羽の色のように。

  私たちの心を積み重ねていったら、
  それは太陽の光のような心になる。

  自然を生かし、はぐぐみ、
  豊かに広がってゆける世界。

  私たちはハーモニーを奏でている。
  自然という大きな舞台の上で。
  人も自然も、いきものたちも、
  みな、この舞台で生きている仲間だよ。

  虹は心、虹は空。
  何色にもならず、何でもある色。
  様々な光が重なり合って、できた色。

  私はこの羽の色を反射して、
  夜の空を飛んできた。
  月の光を受けて。

  私の生きている姿、そして、亡くなってからでさえも
  この光を届けられると知っていた。

  何でもない、色、心、音、光
  すべて 調和とともにここにある。
  
  自然というものは、
  そのゆるぎないものを支える舞台でもある。

  ぴったり合わさったパズルのように、
  自然は微妙なバランスの上に成り立っているの。

  虹のようにハーモニーを奏でて、
  この自然の中で生きていってね。」

おはなしの後、タマムシを土に還してあげました。

タマムシがおはなししてくれたことと同じ文章をある本の中から
見つけました。

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わたしはあたらめて、すべての生き物はそれをとおして
「宇宙のこころ」が考え、語り、行動するための、
個々の楽器のようなものだということに気づかされた。

われわれはみんな、共通の調和、共通の目的、
共通の善につつまれて、たがいにつながりあっている。

われわれは広大な宇宙というオーケストラのメンバーであり、
たがいに補いあい、調和しあい、個々の生きた楽器の
どれひとつが欠けても、「全体」を奏でることはできないのである。

~動物はすべてを知っている  J・アレン・ブーン・著
                    (SB文庫)

14614タマムシ12.JPG
  

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