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羽根なしスズメバチのおはなし [むしのおはなし]

秋の散歩道は空が高く澄んでいます。

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photo by chihiro

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彼岸花が咲き出しました。
ぴったりお彼岸の時期に咲くので不思議です。

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オンブバッタがぴょんと飛びました。

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昨日の散歩道ではコカマキリに会いました。

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そして、同じ場所で羽根のないコガタスズメバチに出会いました。
オオスズメバチよりずっと小さく2.5センチくらいのかわいいハチです。
石垣をとことこ歩いています。
以前、我が家の周辺の巣でも羽根のないハチが羽化したことがありました。
なんらかの要因でこうした個体が生まれることがあるようです。

どうしてたった一匹でこんなところにいるのでしょうか。
話しかけると、明るいエネルギーを感じました。
なんだか充実したおももちで元気良く歩いていました。
攻撃性や威嚇も全然感じず、穏やかで自然体でいます。
何枚か写真を撮らせてもらってお別れしました。

帰ってからゆっくりハチを話してみました。

ハ「近くに巣があるんだよ。私はそこから出てきた。
  私は働き蜂のなれの果て。
  少しごはんをもらって巣で生きていたんだけど、
  これからの巣を存続を思って出てきたの。」

私「どうして?」

ハ「これから巣はますます大きくなっていかなくちゃならないから。
  私は飛ぶことも狩ることもできないから、仲間のことを考えて
  巣を出てきた。

  私たち自然の生き物は、集団の中の一部として生き、
  全体性を考えて生きているの。
  私のエネルギーはみんなの中では異質で、
  それは生まれたときから感じていた。

  私はあまり長くは生きられない体で、
  だからこそ外を観てみたかったの。
  巣にいれば、最後まで養ってもらって
  いつか寿命が来て下に落ちるでしょう。

  でも、私はこの自分を生んだ自然の世界を
  観てみたかった。
  羽根はないけれど、地をはって、自分を
  生かしてくれている自然を観たかったの。」

私「自然はあなたの心にはどう映ったの?」

ハ「私の小さな小さな自然の中だけど、命がまわっているのが、
  めぐっているのがわかった。
  落ち葉の中にも空にも、虫や鳥がいて、木が生きているのが
  わかった。
  みんな、つながっているのがわかった。
  私もそのひとつなんだと知った。
  
  私が生まれた理由は、全体性を知ることだったと思う。
  この体は空を飛べなかったけれど、最後に地球を感じたよ。
  全体性こそ、すべてだって。
  あなたの命も、私の命も、そこにつながっているのだろう。

  土に還るよ。
  そして、仲間のことを思って眠りにつく。
  世界を観られた、全体性を。
  私たちはひとつなんだね。」

私「どうもありがとう。」

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私たちは、すべてとひとつ。

虫たちは、その小さな命を通して大切なことを教えてくれます。


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<千尋のアニマルコミュニケーションサイト>

9/20~9/30まで帰省のため、セッションをお休みさせていただきます。
よろしくお願いいたします。

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