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クマゼミとキアシナガバチのおはなし [アシナガバチ観察日記]

8月10日、ベランダにクマゼミがやってきました。
もう羽根がぼろぼろの彼は、精一杯元気良く鳴いて飛び去っていきました。

その時の動画です。


飛び去る直前、「ぼろぼろになっても生きろ!」と彼は言いました。
勇気をもらいました。

8月30日の朝、ベランダで洗濯物を干していると、お隣の奥さんが出てきて
お庭に洗濯物を干すところでした。

「あれ?このハチ動かないけど生きてるのかな?」と奥さん。
どうやら、動かないハチが物干し竿に止まっているようです。
弱っているハチのようだったので、「そのまま触らないでください。今行きますから!」と
伝えました。

弱っているとはいえ、ハチを素手で触るのは危険なので、安全に移動できるように
空のビンとティッシュペーパーを2枚ほど持っていきました。

近寄って観てみると、明らかに生命力が弱っているハチでした。
心の中でハチに「安全な場所に移動するだけだから安心してね。」と声をかけ、
そうっとティッシュで移動しながら空ビンに中に入ってもらいました。
そして、お庭の片隅の緑に放してあげると、ちょっと飛んですぐに葉陰に
とまりました。一安心です。

奥さんには「多分、越冬して巣を作って役目を終えた女王蜂で、寿命がきたものみたいです。
そのまま亡くなると思うので、そっとしておいてあげてくださいね。」とおはなししました。
奥さんは納得してくれたようで、ハチがお庭にいるのを許してくれました。

13830キアシナガバチ2.JPG
photo by chihiro
それがこのキアシナガバチです。

おはなしをしてみました。

「あそこで最後のときを待っていた。
力尽きて飛べなくなったとき、最後の最後に私のメッセージを
伝えられてよかった。

秋に向けて命をのこすことは、生まれ変わりと同じ。
私たちはこうして永遠に生きていく。
だから、命を託したからつらくはない。

次の春、また私の娘たちが生まれることを
土に還って見守るの。
だから 怖くない。 寂しくはない。
さようなら。」

来年もまた、彼女の次の世代のハチが元気に育ってくれることを願います。
命は続いていきます。
私が元気な限り、ずっと見守っていきたい。
そう思います。

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<千尋のアニマルコミュニケーションサイト>

9/20~9/30まで帰省のため、セッションをお休みさせていただきます。
よろしくお願いいたします。

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