クマゼミとのおはなし [むしのおはなし]
７月２２日に我が家で羽化したクマゼミ。
そのクマゼミをおはなしをしてみました。
羽化の様子はこちらの日記を観てくださいね。
☆クマゼミの羽化
ク「僕は生まれて本当によかったと思ってる。
道路に出てきてしまった僕を拾ってくれてありがとう。
植木鉢でふちにつかまって羽化したとき、
羽根の先は床にぎりぎりで、もうすぐアリが来るかも
しれないというときに、大きな木に移してくれたよね。
僕にはあなたたちの気持ちがわかったんだ。
だから案内に従って木に移れた。
僕を助けたいという思い、僕への愛を感じたんだ。
セミなれるまでに７年かかった。
卵から６年土の中で暮らして、ゆっくりゆっくり
自分を育てていったんだ。
その間、木の樹液を吸い、大地の栄養をもらい、
地球の中で生きてきた。
僕が出てきた世界は森の中ではなくて、
コンクリートがむき出しの道路だった。
昔、僕達の仲間は何の苦労もなく木に上れて、
安心して羽化できたものだった。
でも、今は羽化できずに土の中で外に出られない子もいる。
地表に出ようとしたらコンクリートだったということがよくあるんだ。
たくさんのセミの中から僕は外に出られたけど、
かつての森は失われて、僕達の生きる場所も
少なくなってきた。
僕達はコンクリートの壁で羽化したり、前よりも
成虫になれる個体が減ってきた。
でも、僕達は生きている。
７年の時を経て、空に羽ばたくために
この羽根を伸ばす。
銀色の月の光を浴びて、夜の静けさの中で
一歩一歩、空へと向かって。
そして、夜明け。
朝日とともに僕は飛び立った。
次の世代を残すために。
この命がある限り
自然が地球に残っている限り
命をあきらめることはしない。
僕が生きてきた証をみんなに伝えてね。」
羽化したセミの瞳です。
澄んで輝いていました。
これは7/12に我が家の花壇で羽化したクマゼミの幼虫の抜け殻と
飛び立つ直前の姿です。
このくらいしっかりと褐色になってから飛び立っていきます。
おはなしをしてくれたクマゼミもあの透明の体から、茶色に立派になって
飛んでいったことでしょう。
クマゼミなどは、卵の形で土の中で越冬して、５～７年後に土から出てきて
成虫になるそうです。
セミ７年説が多いそうですが、その時々の気候や生育の状態で１～２年の
差が出てくると調べてみて知りました。
我が家のセミは７年だったと教えてくれました。
成虫になるまで７年というのは、小さな虫の世界では途方もなく長い時間です。
そして、成虫になった後の命はそんなに長くはありません。
その時期に恋をして、子孫を残して死んでいきます。
その短い期間のために７年、土の中で生きてきた彼のことを思うと、
無事に空に飛び立てて本当によかったと思いました。
羽化したばかりの透明の羽根、白く透き通るような体の彼はとても美しかったです。
私には、こうした虫の姿がどんな宝石よりも美しく感じられます。
地球に生きる様々な生き物達。
身近に、こんなに美しい生き物たちが見られる世界は素晴らしいです。
しかし、近年、近所で聞こえるセミの声がだんだん減ってきているのを感じています。
セミの幼虫が出てくる夏の夕暮れに、突然のゲリラ豪雨が襲うことが多くなりました。
温暖化の影響なのかもしれません。
今まで土だった公園がコンクリートで覆われることが多くなりました。
土ぼこりが嫌だという苦情があるからだそうです。
大きな木があったところが切り倒されて、コンクリートの駐車場になっていました。
少しずつ、少しずつ、セミ達や虫たちが生きていく場所が少なくなってきています。
私が北海道で野山を歩き回っていたころは、もっと空き地があって、野原があって
虫や生き物や鳥達を観察できました。
今では、雨の日にかたつむりを見かけることも少なくなりました。
宝石のようなセミの羽化を見て、このような光景を眺められるのは
いったいいつのことまでなのか・・ふと、そう思いました。
こんなに美しい生き物がいつか見られなくなってしまう日がきてしまわないように。
私は、この美しい生き物達を失いたくない、強くそう思います。
私たちは身近な自然や生き物達を大切にして、彼らが生きていてくれる奇跡に
感謝していかなくちゃと思います。
だって、彼らが生きていける世界はきっと、私たち人間にとっても豊かで
素晴らしい世界に違いないのですから。
小さなセミの羽化に大切なことを教えてもらえた夏の夕べでした。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
<千尋のアニマルコミュニケーションサイト>
現在、通常通りセッションの受付をしています。
また、頑張りま～す！
よろしくお願いいたします。
そのクマゼミをおはなしをしてみました。
羽化の様子はこちらの日記を観てくださいね。
☆クマゼミの羽化
ク「僕は生まれて本当によかったと思ってる。
道路に出てきてしまった僕を拾ってくれてありがとう。
植木鉢でふちにつかまって羽化したとき、
羽根の先は床にぎりぎりで、もうすぐアリが来るかも
しれないというときに、大きな木に移してくれたよね。
僕にはあなたたちの気持ちがわかったんだ。
だから案内に従って木に移れた。
僕を助けたいという思い、僕への愛を感じたんだ。
セミなれるまでに７年かかった。
卵から６年土の中で暮らして、ゆっくりゆっくり
自分を育てていったんだ。
その間、木の樹液を吸い、大地の栄養をもらい、
地球の中で生きてきた。
僕が出てきた世界は森の中ではなくて、
コンクリートがむき出しの道路だった。
昔、僕達の仲間は何の苦労もなく木に上れて、
安心して羽化できたものだった。
でも、今は羽化できずに土の中で外に出られない子もいる。
地表に出ようとしたらコンクリートだったということがよくあるんだ。
たくさんのセミの中から僕は外に出られたけど、
かつての森は失われて、僕達の生きる場所も
少なくなってきた。
僕達はコンクリートの壁で羽化したり、前よりも
成虫になれる個体が減ってきた。
でも、僕達は生きている。
７年の時を経て、空に羽ばたくために
この羽根を伸ばす。
銀色の月の光を浴びて、夜の静けさの中で
一歩一歩、空へと向かって。
そして、夜明け。
朝日とともに僕は飛び立った。
次の世代を残すために。
この命がある限り
自然が地球に残っている限り
命をあきらめることはしない。
僕が生きてきた証をみんなに伝えてね。」
羽化したセミの瞳です。
澄んで輝いていました。
これは7/12に我が家の花壇で羽化したクマゼミの幼虫の抜け殻と
飛び立つ直前の姿です。
このくらいしっかりと褐色になってから飛び立っていきます。
おはなしをしてくれたクマゼミもあの透明の体から、茶色に立派になって
飛んでいったことでしょう。
クマゼミなどは、卵の形で土の中で越冬して、５～７年後に土から出てきて
成虫になるそうです。
セミ７年説が多いそうですが、その時々の気候や生育の状態で１～２年の
差が出てくると調べてみて知りました。
我が家のセミは７年だったと教えてくれました。
成虫になるまで７年というのは、小さな虫の世界では途方もなく長い時間です。
そして、成虫になった後の命はそんなに長くはありません。
その時期に恋をして、子孫を残して死んでいきます。
その短い期間のために７年、土の中で生きてきた彼のことを思うと、
無事に空に飛び立てて本当によかったと思いました。
羽化したばかりの透明の羽根、白く透き通るような体の彼はとても美しかったです。
私には、こうした虫の姿がどんな宝石よりも美しく感じられます。
地球に生きる様々な生き物達。
身近に、こんなに美しい生き物たちが見られる世界は素晴らしいです。
しかし、近年、近所で聞こえるセミの声がだんだん減ってきているのを感じています。
セミの幼虫が出てくる夏の夕暮れに、突然のゲリラ豪雨が襲うことが多くなりました。
温暖化の影響なのかもしれません。
今まで土だった公園がコンクリートで覆われることが多くなりました。
土ぼこりが嫌だという苦情があるからだそうです。
大きな木があったところが切り倒されて、コンクリートの駐車場になっていました。
少しずつ、少しずつ、セミ達や虫たちが生きていく場所が少なくなってきています。
私が北海道で野山を歩き回っていたころは、もっと空き地があって、野原があって
虫や生き物や鳥達を観察できました。
今では、雨の日にかたつむりを見かけることも少なくなりました。
宝石のようなセミの羽化を見て、このような光景を眺められるのは
いったいいつのことまでなのか・・ふと、そう思いました。
こんなに美しい生き物がいつか見られなくなってしまう日がきてしまわないように。
私は、この美しい生き物達を失いたくない、強くそう思います。
私たちは身近な自然や生き物達を大切にして、彼らが生きていてくれる奇跡に
感謝していかなくちゃと思います。
だって、彼らが生きていける世界はきっと、私たち人間にとっても豊かで
素晴らしい世界に違いないのですから。
小さなセミの羽化に大切なことを教えてもらえた夏の夕べでした。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
<千尋のアニマルコミュニケーションサイト>
現在、通常通りセッションの受付をしています。
また、頑張りま～す！
よろしくお願いいたします。
2013-07-24 13:28
