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自分を癒すこと [ACエッセイ]


Forest Light / martinhoward


ほんとうの意味の思いやりは、

まず自分自身に対して向けられるべきものだと思います。

まず自分自身に思いやりを持ち、

それを周りの多くの人たちに向けて広げていくのです。

つまり、自分自身を忌み嫌い、嫌悪しているような人は、

他者を思いやることなど不可能なことだからです。


~ゆるす言葉 ダライ・ラマ14世・著 イーストプレスから


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12月になり、今年一年を振り返ってみました。
ダライ・ラマ14世のこの言葉がずっしりと自分の胸に
響きました。

私は今年2月に重い椎間板ヘルニアを患って、一時期ほぼ
寝たきりになりました。
24時間激痛にさいなまれてほんとど眠ることもできず、
まさに地獄とはこのこと・・・
まず起き上がることからはじめ、5分間座っていられることから
はじめ、5分間立っていられることをはじめ、5m歩けることから
はじめ・・と一歩一歩回復していきました。
そんな感じで3ヶ月ほどは杖を手放せない生活でした。

どうしてこんな目にあってしまったのだろう・・・
多分、自分に対して思いやりをもっていなかったからだと
思います。

私だけではなく、日本人ってつい自分を後回しして
他の人や物事を優先してあげたりするほうが大切だ、
美徳だって思ってしまう人種じゃありませんか?(笑)

私も子供のころからそうするのが思いやりだと教えられて
育ってきたように思います。
小さいころは反抗していましたが、両親から自分の
願望を一番に優先することはいけないことだと言われ
続けていると、自分を先に出すということに罪悪感を
覚えてしまうことすらあります。

私だけではなく、みなさんの心の中には少なからずそういう
思いがあるように感じます。

私の元同僚さんも、自分の体が悲鳴をあげているのに無理して
仕事で腰を痛めて寝込んでしまったこともあったし・・
私だけではないんですよね。

でもね、ヘルニアになるまで自分をいたわらなかったしっぺ返しって
相当でしたよ~(泣)
もう二度とこんな目にあいたくないと思いました。

それは体だけではなく、自分の気持ちをもないがしろして、
無理やり何かを抑えつけていたからだったんだろうなと
療養中に思いました。
だから、私にとっては心と体の両方の浄化が必要な時期でした。

自分にとって見たくは無いもの、どろどろした黒いものとか、
向き合いたくは無いものをしっかり見つめて、ヘルニアと一緒に
よくしていこうと頑張った気がします。
もっていたって仕方が無い古いやっかいな気持ちを棄てなくては
ならないと思いました。

健全な肉体に健全な魂は宿るといいますが、私は健全じゃなかったな~。

病気になって、とことんまで痛みと自分と向き合ってみて
初めてわかりました。

自分を助けられるのも、自分を大切にできるのは、本当は自分自身。

何かを成し遂げようと頑張ってくれるのも自分の心と体。

それなくしては何もできないのだと。

だからダライ・ラマの言葉がすごく心に響いたんです。

ヘルニアになる前の私は、自分を好きじゃなかったかもしれない。

自分なんか後回しで、とにかく目の前のことをこなすこと、
仕事に穴を空けない様に迷惑をかけないようにしなくては。
少しでも自分というものを認められるようにと常に何かを
しなくては、しなくてはと思っていたように思います。

でも、それって自分を等身大以上によく見せようとしていたからじゃないか。

自分が好きじゃない、自分に自信が持てないから何かをしなくちゃしなくちゃと
思っていたのではないか。

そう思ったんです。

寝たきりになって、家族の助けがないと何ひとつできなくなって、
丸裸のつまんないちっぽけな自分になって初めて、
「私っていったい何になろうとしていたんだろう・・」って
思いました・・

私は私でしかないし、今の私にできることしかできない。

でも、それでいいじゃないか。

今日はちょっと起きられた。

今日はちょとだけ歩けた。

昨日はできなかったことができる!

そのまんまの自分を認めて大切にしよう!とやっと思えました。

病気って偉大な先生です。(^^)

元気になった今でもまだまだなんですけど、前より少しは
身も心も軽くなったかな~と思います。

今は自分が好きです。

大切にしようと思います。

そして、こんな私のままでいい。
私を好きだと思ってくれる人や動物、ガイドさんたちがいてくれる。

もっと自分を認めて大切にして、そして自分の中にあるものに
自信をもっていこう。

ついこの間、自分の猫ちゃんにそう言われてあらためて
大切なこの思いを書いておこうと思いました。

自分を好きで 大切にしているからこそ

他の人や動物さんたちのためにアニマルコミュニケーションや
ヒーリングに心をこめて、思いやりをもって向き合っていけると信じて。


これからも この気持ちを忘れないでいきたいと思っています。



Woods Road / Nicholas_T



千尋のアニマルコミュニケーションサイト
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