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しっぽのある天使 [ACエッセイ]

今回はほとんど読書感想文です。(^^;)

先日、図書館で一冊の本をかりて読みました。

「介助犬ダコタの奇跡」という本です。

☆ 介助犬ダコタの奇跡の紹介ページ

残念ながら絶版になっているので興味のある方は図書館で
探してみてください。

ダコタは著者のマイクさんの介助犬のゴールデン・レトリーバーです。
マイクさんと暮らすうちに、自ら狭心症の発作を予知する能力を身につけ、
前足で叩いて発作を知らせるようになりました。
マイクさんは事前に薬を飲み、発作を軽減することができるようになり、
ボランティアや仕事に復帰できるまでになりました。

その後もダコタは職場の人の心臓疾患を見つけたり、AATの活動で
障害や病気の人々の心の癒しをしてきました。

そんなダコタはガンに倒れ、アメリカの最先端医療のすばらしい先生や
スタッフチームの元で治療を受けることになります。
その中でアニマルコミュニケーターの女性獣医師のブレンダ医師が登場
しました。

ブレンダ医師はCSUというアメリカの獣医療センターの眼科専門の医師
でしたが、アニマルコミュニケーターとしても活躍していました。
ただ、アニマルコミュニケーションに対して懐柔的な人も多かったため、
マイクさんはCSUの外でブレンダ医師に予約をとってセッションをして
もらうことになりました。

そのセッションがとても心を打つものでした。
本の中でブレンダ医師が通訳したダコタの言葉を引用させていただきます。

「ダコタは犬ではありません。犬の姿をしたスピリット・ガイドだわ。
(中略)
 この仕事をやってきた13年間で初めてのことです。
 スピリット・ガイドはみな私たちの周りにいて浮遊しています。
 彼らをガーディアン・エンジェルと呼ぶ人々もいます。
 ときおり人の命を救い、それから姿を消しますが、
 ダコタは肉体の形をとって一生を過ごしてから
 次に進む選択をしたのです。」

「なぜ犬の姿でここにいるのですか?」と私(マイクさん)はたずねました。

「ダコタは、人間が動物たちに対する見方を変えて、
 スピリチュアルな存在だと見てくれることを願い、
 特に犬の姿でやって来たと言いました。
 
 社会の中での動物の地位を向上させたいし、
 彼らにも意識はあり、単なる口のきけない
 生き物以上のものなのだと示したいのです。
 
 ですからある意味では、この犬はより大きな目的を
 持っていて、あなたを使ってそのメッセージを
 伝えようとしているのです。
 でもこれは多くの人にとって難しいことでしょう。
 というのもほとんどの宗教では人間が動物を
 支配する立場になっていますから。」

その後、ダコタは自分の病状と治療や生活の希望について
具体的にマイクさんに伝えることができました。

この言葉は、そのままアニマルコミュニケーションで
たくさんの動物たちが私たちに伝えたいメッセージでも
あると感じました。

アニマルコミュニケーションで動物の言葉を伝えると、
動物が飼い主さんの状態や心を見ている洞察力の深さ、
思いやり、愛情に驚かされます。
それは問題行動や病気という形のメッセージで伝えられる
こともあります。
そういうメッセージの根底には、飼い主さんの人生
の生き方を見直し、幸せになってほしいという願いが
こめられています。

動物たちが単なる生き物以上のスピリチュアルな存在であること。
そして、ダコタだけではなく、私たちのそばにいてくれる
動物たちはしっぽのある天使のような心を持った存在であること。

そのことこそが、アニマルコミュニケーターがコミュニケーションを
通してさまざまな人や動物たちに伝えていける真のメッセージなのだと。

私は本の中のダコタを通して学ばせてもらいました。

私がアニマルコミュニケーションという言葉を初めて知った
10年前に比べて、今はアニマルコミュニケーションが少しずつ
受け入れられ、知られてきているように感じます。
TVのハイジさんの影響も大きいと思います。(^^)
日本にもアニマルコミュニケーターさんが増えてきたなあ~と
思いました。

それはとても喜ばしいことです。
もっともっと動物たちが発するメッセージを真剣に受け止めて
くれる世界になってくれますように。

私が読んだもうひとつの本

「昆虫 この小さきものの声 虫への愛 地球への愛 
ジョアン・エリザベス・ローク著・日本教文社」からです。

ブラジルの小さな町に「蜂のシキニーニョ」と呼ばれる農夫の
青年がいました。
彼は三歳のときから動物を理解することができるようになり、
毒蛇や危険なクモ、ミツバチやスズメバチと仲良くなったそうです。
そして30歳を過ぎて、ミツバチやスズメバチが家に入って困っている
人の相談にのる仕事をしていたそうです。

彼が相談者の家に出向いて虫を呼ぶと、虫は彼の体にとまり、
彼が家に帰り、即席の養蜂場に向かうときもついてきたのだそうです。

以下は「昆虫 この小さきものの声」からの引用です。

============================
かつてNASAで働いてた科学者で、人間のエネルギーの場の研究の
先駆者でもあるバーバラ・ブレナンが言うには、人と生き物が
交わす感情のコミュニケーションは、エネルギーの場を介しての
交流であり、人間の意思がそのエネルギー場に影響を与えるのだそうだ。
そうすると、シキニーニョは、生き物と物理的に接触する以前から、
自分のエネルギー場を介して「傷つけるつもりはない」という意思と
深い思いやりを生き物に伝えていたかもしれない。

(中略)

シキニーニョのような特別な人々の存在は、人には誰でも人間以外の
生き物とコミュニケーションできるすばらしい能力が備わっている
ことを示唆している。
異種間コミュニケーターのシャロン・キャラハンとペネロペ・スミスは、
この能力はつぎの世代に遺すべき遺産だと主張する。
この能力に注目して大切に育むだけで、私たちもその一員である
生き物の共同体に入ることができるのだ。

ビル・シュール博士は、その著書「命の歌 Life song」で、他の生き物
とのコミュニケーションは単に重要であるだけではなく、私たちが
生き残るために絶対に欠かすことができないかもしれない、と述べている。

「異種間コミュニケーションは、部分が他の部分、および全体との
親密さを認識するようなものになるだろう。
・・・すべての生命は神、一切者としての創造物であり、それとともに
あるのだから。」

=============================

この本にアニマルコミュニケーターのペネロペ・スミスさんの名を
何度か見ることになったのも驚きでしたが、同時にとてもうれしかったです。
ペネロペ・スミスさんの著書やアニマルコミュニケーションの倫理に
とても共感していたからです。

蜂のシキニーニョには到底及びませんが、私は4年間の虫との交流で、
こちらのエネルギーの場が虫に伝わって、至近距離での写真撮影や
観察、助けたい場合は手や木の葉に乗って静かにしていてもらう、
場所をよけてもらうということができるのを実感しています。

犬や猫、小鳥など人と一緒にいてくれる動物たちはもちろん、
野に生きる生き物たちとも心を通わせることは可能だと思います。

すべての生き物を尊重することは、とても難しいことだと思います。
けれど、時にはシキニーニョのように深い思いやりをもって
眺めてみると、世界はとても広がっていくように思います。

最後に、天国に旅立つダコタがマイクさんに遺した言葉で
おしまいにしたいと思います。

「自分の世界に関し、もっと認識を持つ必要があります。
 ダコタは、『私が薬を飲みなさいと言ったからといって、
 あなたがそれで生き延びているわけではありません。
 あなた自身もそこに何かを加えなくてはいけないのだ。』
 と言っています。」

私たちも自分の人生に、自分の世界に、動物や生き物や
自然からのメッセージを受け入れて、広く豊かに生きて
いけたら・・心からそう思います。

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photo by miche-teteさん


千尋のアニマルコミュニケーションサイト
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