巣、崩れ落ちる

２１日から２２日にかけて大雨が降っていました。
叩きつけるような強い雨。
アシナガバチの巣が心配です。


photo by chihiro
２２日の夕方、心配が的中・・
巣の上部が崩れ落ちかけています。
巣にはたくさんのハチがいるので、危険を冒して巣を直すこともできず・・
このまま見守ることにしました。

２２日の夜中も強い雨が続きました。
心配で何度も目が覚め、アシナガバチが巣を直している夢まで見ました。


２３日の朝、巣は完全に落ちてしまっています。
けれど、ハチたちはそばの枝に集まってとまっていました。
仲間は無事のようです。


巣はかろうじて枝と葉に支えられて、地面への落下を
まぬがれていました。

ハチたちはそんなに落胆もなさそうで、落ちつた様子で枝にいました。
おはなししてみました。

ハ「巣は壊れたけど、私たちは大丈夫だよ。
　　ここで巣の代わりとなるこの木のそばで暮らすよ。
　　仲間たちがいる。身を寄せ合って生きる。
　　巣の再生はないけれど、命さえあれば大丈夫。

　　あと　巣立ちの日まで　この場所で
　　穏やかに生きられるからそれでいい。」

私「よかった！あなたたちにとって一番大切なものは何？」

ハ「命。仲間との絆。
　　それさえあれば何もいらない。
　　たとえこうやって巣がなくなっても
　　仲間が生きていてくれたら
　　次の世代に命を残せるからね。

　　小さな犠牲はつきものだよ。
　　自然の中にいるとなにが起こるかわからない。
　　でも、それをひとつひとつ受け入れて
　　生きている限り前に進んでいくだけさ。
　　それが生きるってことでしょう。

　　私たちはバラバラになっても
　　この先を信じて生きていくと思うよ。
　　そういう力が命をまわしているんだよ。」


少し時間がたってから。上から見た落ちた巣。


今日もたくましく生きていきます。



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