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再生~鶴岡八幡宮の大銀杏のおはなし [植物のおはなし]

友達のむぎさんが鶴岡八幡宮の大銀杏の写真を送ってくれました。

110414大銀杏3b.jpg
photo by mugisan

こちらは折れた根の部分で、元気よく新しい芽が吹き出ていたそうです。
この写真を観た瞬間「再生」という言葉が心に飛び込んできました。
大銀杏からのメッセージです。

☆大銀杏について調べてみました。

昨年の3月10日、丁度東日本大震災が起こる一年前に強風で根元から
倒れてしまった大銀杏。
倒れた大銀杏は3つに切断され、3月15日、根元から高さ4メートルまでが、
7メートル離れた場所に移植されたそうです。
残る2つは境内に保存されました。
倒壊から約一ヶ月たち、再生への努力が実を結び、若芽が確認されたそうです。

倒壊前の大銀杏の写真

鶴岡八幡宮 ウィキペディア日本語版のページより引用

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大銀杏のくれたメッセージです。

「再生 それが私からのメッセージ

 一度折れた木の根も生き返った

 小さな芽吹きも やがて大木へとなるように

 初めの一歩は みな小さい

 
 私は千年かけて大きくなった
 
 人々よ 今 大地が荒れ 海が嘆いている

 今 この地から 芽吹きの一歩を

 私がこの根で生きているように

 日本から 芽吹きを

 その源はなんだろう

 土台 それは 土台

 千年かけて私が朽ちたように

 土台である根が腐ってしまった

 大きな根を支えるのは栄養

 豊かな自然のめぐみ 

 清らかな水 光 空気

 生きているものが みな 必要なもの

 その土台から一歩をやり直さなくてはならない

 
 海が嘆いている 地が悲しんでいる

 それを聞いてほしいよ 人々よ


 今 この地から 芽吹きの一歩を

 この地に必要なものはなにか

 私がまた千年生きるために

 あなたたちを見守れるように

 いのちの一歩を またこの地から

 千年かけて この地をまた

 みどり ゆたかな 地へ

 私の芽にそれを託して

 千年かけて守る未来を

 日本はきっとよくなる

 私が千年かけて また見守ろう」


私は、あなたの命の時計はどんなふうに流れていますか?と
たずねてみました。

「人の一日は、私にとっては一秒のよう

 時間の流れ方が違ったとしても

 私はどのいのちも尊いとおもう

 生き方の違いがあったとしても

 それぞれのいのちの流れは同じにとらえる

 虫の一秒も 私はちゃんと見ている

 そこからはじめなさい

 立ち居地を変えて 見方を変えて

 さまざまないのちがある この地をみつめて

 必要なものを土台から

 芽から大きく育てられるようにね」


110414大銀杏2b.jpg
photo by mugisan
折れた根からの芽吹き

110414大銀杏b.jpg
photo by mugisan
移植された大銀杏

大銀杏がはなしてくれた土台とは、大震災あとのこの日本の地の
ことかもしれません。

大震災で地が荒れ、原発事故で海への放射性物質の放出、
大地も海も嘆いていると大銀杏は言いました。

この事態を今なんとかしていかないといけない。
すべてのいのちの土台は、豊かな自然、清らかな水、光、空気。
それらを自分の芽吹きのような小さな一歩からでも取り戻してほしい。
そう話してくれました。

人間が壊してしまった自然は人間の力で取り戻さなくてはなりません。
未来のエネルギー資源、エネルギー活用、自然をまもりながら
ともに生きる未来のために。

今、この大震災を教訓にして、私たちの今までの生き方を見直さなくては
ならない大切な時期なのだと思います。


少しずつ、祈りが形になっているニュースをみつけました。
大銀杏がどんなにか喜んでくれているかと思います。

復興願い千羽鶴 鶴岡八幡宮 19日に宮城へ

http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20110416/CK2011041602000044.html

大銀杏の祈りが みなさんのこころに

自然に 大地に 空に 海に

いきているものすべての未来に
 
すべてに届きますように。




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